第2040例会 金泉寺参道を歩く

田尻 S

4月2日(日)
今回150年ぶりに再開通した金泉寺までの参道を例会として歩いて来た。
そもそも金泉寺までの参道があること自体その存在を知る由も無かったが、2021年(令和3年) 3月25日付けの長崎新聞記事で知る。
記事に依ると「江戸時代には大いに栄えていた金泉寺だが、明治になると神仏分離令の影響等で参拝者も激減し参道は藪に覆われ、いつの間にか地元の人々にも忘れらていた。
諫早家の領内図に、一の鳥居(高来町)から多良岳金泉寺までの参道が描かれている事が判明し、高来史談会を中心に太良岳金泉寺護持協賛会・多良岳に感謝の会の支援・協力に依って、4ケ月の草刈り、倒木の除去などの整備を行い令和3年3月7日に8㎞の参道が150年ぶりの再開通を見た

さて本題に戻り例会報告としよう。
今回は出発地と下山口が違うためレンタカーの使用となった。
8時にJR道の尾駅に参加者16名が参集し定刻通り出発する。1時間余りで高木町の鹿ノ塔斎場駐車場に着く。北に少し歩き、参道の出発地点である一の鳥居で全員記念写真を撮り一歩を踏み出す。
8㎞を予定所要時間5時間とある。天気も良く里山は春爛漫を思わせる山桜、ソメイヨシノの桜が満開であり、他にも幾種類かの桜があるはずだが花音痴には良く分からない。
それでも満開の桜の艶やかさは参道歩きを楽しくしてくれる。
150年ぶりに再開された8㎞の参道は先に触れた様に地元の方々の尽力により藪が払われ、要所要所には「金泉寺参道」の真新しい標識がある。
この別れ道には欲しいと思われる所に必ず有り、正に痒い所に手が届くがごとしである。
赤道とアスファルト道を標識に導かれながら歩くと、我々にも覚えがある帆柱岳への登山口に着く。ここで昼食を摂る。
これから本格的な山歩きで、鞍部から一の宮岳(神社)に着くと、ここは「長崎県500m以上の山に登る」とした山であり、またその時立てた長崎山岳会作製の標識があり、ちょっと懐かしい。
ここもれっきとした参道の一部である。此処からは黒木岳、前岳の尾根伝いは辿らず「金泉寺参道」標識通り尾根を巻くように進み、六体地蔵まで来ると金泉寺もあとわずかである。
多良岳に登る登山道の鳥居に着くと、花好きの人はホソバナコバイモがあるはずと探し出す。チラシ一枚分の花知識しか無い者には分かる筈もなく、頭の中に花の百科辞典を持っている人が見つける。
その他、エイザンスミレシハイスミレハルトラノオフウロケマンなどの花があったとのこと。
参道の終点は無論金泉寺であるが、最後の詰めは広場の五家原岳側の苔生した古い石垣の間を通ると、再建成った金泉寺が正面に見え「金泉寺参道」の終わりに相応しい情景である。
8㎞の参道歩きご苦労様でした。
下りは、レンタカーの待つ「金泉寺登山口」まで20分、整理体操をしてバスに乗り込む。

230402金泉寺参道地図.pdf へのリンク

コースタイム:
一の鳥居発9:25~11:35一の宮岳分岐登山口12:15~12:50一ノ宮岳(神社)13:00~13:55六体地蔵14:00~14:25金泉寺    所要時間 5時間
参加者:
CL:田尻S、三田T、中島H、石川S、大町、田尻H、前田、川口T、川口A、宮前、小宮、福田、山上、山本、平田T、平田S       計16名