個人山行 早月尾根~剱岳~立山

下松八重 宏太

少しだけ昔話を。今から23年前、当時小学2年生の自分は剱岳に初登頂した。
途中で駄々もこねたし、周りの大人の甘言につられながら登ったのを覚えている。
そのとき抜けた下の歯を山頂の祠に置いてきたことも。自分にとって、今回はそんな幼少期の山行のリベンジとなるものだった。
小?中学時代の山行は確かにこれまでの山人生において基礎となり最も楽しかった時期といっても過言ではなく、剱岳はその中でもかなり思い出深い山である。
しかし、いつまでも過去が最高のままでは進化がない。ただただ連れていかれた幼少期の思い出なら尚更、更新せねば次がない。
そんな気持ちで挑んだのが今回の剱岳・立山縦走だった。
今回の山行全体を振り返ってみると、日差しとの戦いだったように思う。
全日程で予想より飲み水が必要だった。
7/19(土)1日目は2リッター弱用意していたが1600m地点でほぼ無くなり、メンバーから余っていた水を融通してもらうハメになった。
今回の荷物は1日目時点で水・食料込み約15kgであり、夏山にしては少し重いかな?というのも原因であったと思う。

イワガガミ・チングルマ
行動時間としては予定よりやや早めに早月小屋に到着。テン場の一部に残雪があり、人数も多かったことから小屋の玄関正面までテントが張られる程多かった。
新しいテントはポールが最初から中心部分が交差するように固定してあるのが逆に設営し辛かった。
おそらくポールを押して立てるときに立てやすいようにとの配慮なのだろうが、ポールを組み立てるときやテントの上に置くときに 2本とも動いてしまうのでどうしても邪魔に感じてしまった。
7/20(日)2日目は剱岳を越えて剱沢まで。
行動予定時間としてはかなり余裕があったが、早めに準備が完了したので出発することにした。
2日目も日差しが最大の敵であった。前日が前日だったので2L強の水を行動用として持ったが、全て飲み切った上に剣山荘でコーラも買ったので結果的に3L弱の水分を摂取したこととなった。

富士山

北方稜線
(いつか行きたい)
剱岳山頂は3連休のせいかかなりの人数で、看板や祠には長蛇の列が出来ていた。
天気が快晴だったので、頂上からは白山や笠ヶ岳、富士山が望めた。
問題となったのは下り、蟹の横這い・縦這いである(今回は下りなので横這いのみ)。
人数が多い上に鎖場なので超渋滞。取り付くまでに1時間近く待ち、取り付いてからも鎖場を抜けるまでは牛歩の連続であった。
気温自体はそんなに高くないはずだが、日差しのせいで待ち時間はかなり暑く感じた。

前剱から剱沢
中には日傘を持参している登山者が見られ、こういうシーンではなるほど、かなり重宝しているようだった。昔の記憶ではもっとボロボロのはしごや鎖だったが、それらも新しくなっていて楽しく下ることができた。縦走の中にも岩場があるとテンションが上がるのは自分だけではないと思いたい。
剱沢小屋でビールを補給、雪渓で冷やして晩酌とした。

7/21(月)3日目。
流石に縦走の3日目となると疲労感が足に残る。
久々にテントを担いでの縦走だったのもあって3日目の朝までは少し不安を感じていた。
この時点での荷物重量は、少し分担を変えたので水込みで約12kg。
流石に1日目と比べると重さはかなり違う。食料等の重さを実感しつつ、朝焼けに輝く剱岳を後目に別山まで登る。
この朝焼けや夜空の星などはやはり上に登らないと見られない景色で、毎回感動を覚える。
別山まで登れば、後はそこまで標高を稼ぐシーンもないので朝の不安を他所に快調であった。
ただやはり、最後の最後まで日差しが強い。特に最後の一ノ越から室堂までの遊歩道を歩くときがかなり暑かった。

室堂平
室堂からはバスで美女平、ケーブルカーで立山駅、そこから電車で上市まで移動して車を回収。帰路に着いた。
総括すると、日差しが強くイメージより暑い道中ではあったが、天候が崩れることもなく目標を全て達成し、全体としてかなりスムーズにいった良い山行になったと思う。
最後に、水分は十分に用意して山行に臨むようにしましょう。
コースタイム:
7/19 8:00馬場島登山口~9:30 1200m地点~11:00 1600m地点~14:45早月小屋
7/20 4:30早月小屋~9:00剱岳~11:50前剱~14:00剱沢テン場
7/21 4:30剱沢テン場~6:10別山(北峰)~7:30真砂岳~8:20富士の折立~9:10大汝山~9:45雄山~10:45一ノ越~11:45室堂登山口
参加者:
下松八重K、橋口、下松八重J 計3名