個人山行 富士登山

古希を過ぎ喜ダックジイ!! 遂に富士山へ登る

喜屋武

7月17日から2泊3日の富土登山は昨年のリベンジである。
7/17(水)新宿から高速バスで約90分、吉田口五合目(2,305m)登山道入口に到着。
天気は晴れ、ここからの富士山の山肌は赤茶けています。
これから本当に富士山に登るんだと、興奮、高山病、体力の不安もよぎる。
レストハウスで登山服に着替え、低酸素順応の為充分時間を取り、ストレッチ等をしてやや遅め17時頃出発となった。いよいよ、夢にまで見た富士登山の開始です。
約1時間程で六合目(2,390m)に着く。ここからの登山道は火山性軽石の砂礫で軽く、柔らかく、普段の登山と違いつま先で蹴ると後にくずれ脚力が半減し体力も消耗する事になりました。
見上げれば九十九折の登山道がはるか上まで続き、山小屋が散在しています。あそこまで登るんだ!!と何とか気合を入れ直して、1歩、1歩進めるが呼吸が苦しくて、100m程登っては休み、登っては休みで何とか七合目(2,700m)近くの山小屋近くまでたどり着いた。
日も落ちて暗くなりヘッドランプを点けての登りとなるが、そこは岩山であり、はいつくばり手足4点支持で3時間、何とか本日の泊りの山小屋へ到着です。
夕食はカレーでしたが疲労で食欲もなくただかっ込んで早々に床に就きました。
熟睡できる!!と思いきや、外の風雨の音と明日の登頂への興奮で眠れなかった。
7/18(木)4時頃「御来光です」の声で起こされ、寝不足の目をこすりながら防寒着を着て気温13℃快晴の外に出る。
はるか東方千葉県方面の地平線に橙色の何層も重なった雲が見え、その間から赤い丸みを帯びて見え、みる間に丸く光を放つ「御来光」を拝むことができました。
日本一高い場所からの御来光は壮大で神々しく胸にせまる物があり涙腺を刺激した程です。
一生に一度の感動の瞬間でした。
簡単な朝食後、今日は天気も良さそうなので日焼け止めクリームを顔腕首にたっぷり塗り、サングラス、つば広帽子、防寒着等、重装備で6:00頃頂上めざして出発しました。
八合目(3,400m)までは火山岩の急坂をひたすら登りです。
約2時間程で本日の泊りの山小屋にリュックを預け、水と飴、防寒着の軽装備で山頂を目ざしました。
また山頂は、はるか上方に見通しているがどこまでも九十九折りの砂礫の登山道が続きます。
10m程登れは息苦しくなり、立止っては深呼吸で息を整え、何度も何度もくり返し、やっと頂上の久須志神社鳥居の見える所までたどり着きました。
九合目(3,460m)です。そこからがきつい石段があり1段1段登っては休み、登って休みで鳥居の根元に登りつめました。ついに!!夢にまで見た富士山の山頂に登りつめました(3,710m)。
自力で自足で気力で、われながら天晴れです。頂上でゆっくり休息してお鉢巡りを開始。
火口の壁は、風化した赤茶けた岩肌をさらしたまま切れ落ちて、時おり強風で立っておられない状況で腰をかがめて進む。
最頂点 (3, 776m)の剣ヶ峰に登り、測候所跡で、よくもまあこんな場所にこんな建物を建てたものだと感心しました。
また北側斜面には残雪があり歩道の雪に触れしみじみと富士山の雪の感触を楽しみました。
富士山頂郵便局で登山記念のハガキを投函し、下山です。
赤茶けた急勾配の砂礫の下山道を登りとは逆にストックでスピードを制御しながら、かかとから踏み込んで滑らないように注意しながらの下山です。
2時間程で今日の宿の山小屋に到着です(3,400m)。
本日の夕食もカレーで今日は登頂記念に「ビール」で乾杯といきたかったが、宿の指示でビールは外でと言われ不味いカレーをかっ込んで、疲れでバタンキューしました。
7/19(金)2日目の朝も「御来光」を期待して4時に起き待っていましたが生憎千葉方面の雲が厚く、雲の隙間から赤茶色の陽光を見るだけでした。
気温9℃、寒く防寒着万端で期待していたのに――残念
今日も6:00出発で只々下山で酸素濃度も濃くなる方向なので心配なく、軽快に砂埃舞う中、苦もなく2時間程で六合目(2,390m)到着。
トイレ、小休止して9時ごろに五合目に帰着しました。
11:30五合目を出発し富士山外周スバルラインを半周し富士山の山体の綺麗な稜線を堪能しつつ、静岡県富土市の富獄温泉花の湯でゆったり湯に浸かり3日間の汗と疲れを流しました。
一生に一度は登ってみたい富士山登頂がかないすばらしい体験ができました。
これからは長崎山岳会の皆様の指導の下に自分の体力と技術に見合う山歩きを楽しもうと思います。
どうぞ皆様、今後よろしくお願い致します。