個人山行 黒髪山

竜門ダム~黒髪山~青螺山~牧ノ山~竜門ダム周回山行

大塚

4/25(日)井原山がコロナ自粛で中止になり、個人山行で①黒髪山と②経ヶ岳に別れ募集した。
経ヶ岳に人気が集まり、黒髪山出足は希望者ゼロ。みかねた木場さんが手を挙げてくれ、井上さんも巻き添えに三人での山行となった。
竜門ダムでは黒髪山をホームグラウンドとする佐世保山岳会の古川さんと合流。「レアなコースを案内してください」と依頼しておいた。
後黒髪山西峰に直登するルートは青々としたシダの自生地が続く中を気持ちよく歩く。
黒髪山系は天然記念物の宝庫でもある。また、急峻な岩場ありで変化に富んだバリエーションルートに緊張感もあり、心地よい。
稜線に出るとフラつくほどの強風に煽られることもあったが、最初のピーク後黒髪西峰に到着。
陽が照りだすとにじみ出る汗を拭き拭き、ほどなく後黒髪東峰に着く。ここから登山者に出会う。
マスクを取り出し感染予防。後の平で小休止し、前方に蛇焼山を確認し、順調に距離を稼ぐ。
「黒髪山は低山にして最強の山」と人気なだけにじっとしていられない福岡県や地元有田から山好きが集まってくる。
突然、四人の歩みが止まった。天童岩の前で大渋滞なのだ。
黒髪少年自然の家主催事業から参加者60名という大所帯一行様に出逢ってしまった。
天童岩は超密状態。三歳以下と思われるお子さんからご家族、主催者側のボランティア、その他の登山客でごった返している。
私たちは黒髪山頂(516m)の端っこに陣取り、眼下に広がる新緑やダムの青に癒されながらランチタイム。ここで古川さんの案内役は終わり、三人で青螺山を目指す。
ちょうど人もはけ、天童岩に移り記念写真を撮ってもらいお別れする。
雌岩に寄り道。「懸垂下降できるよね」と権現岩で研修した木場さんとはしゃいでいると、「50mのロープでは足りないよ」と冷静な井上さん。
天空を突き刺すほどに聳え立つ岩に改めて魅了される。
見返峠から青螺山の急登を一歩一歩登る。息が上がらない歩調で適度な間隔をとり心地よく登る。
「青螺御前の手前にとぐろを巻いたまむしがいたから気をつけて」と教えてもらう。
「青螺山ではシャクナゲが観れたよ」と教えてもらう。
まむしとシャクナゲを探しながら進む。
山道の青螺御前は休まずに通過する。たぶん、まむし怖い?
青螺山(618m)で休憩。ここでまだ13:00 である。牧ノ山 (553m)まで足を伸ばすことに三人の意見が一致する。
「あれっ?シャクナゲ逢わなかったね。(まむしにも逢わなかったけど)」下り始めた頃、井上さんが山道に落ちている花を発見。天を仰ぐとシャクナゲのゴージャスな花をつけた木を見つける。ここから群生の始まり。可憐な淡いピンク色。魅力的な濃いピンク色。
どうして色が違うの?土や日当たりの違い?いや「色気の違い」だそうだ。歌人の心は繊細だ。
青牧峠に下り、そこから牧ノ山Ⅱ峰(セカンドピーク)を目指す。
夏の表銀座山行のボッカトレに来られたおじ様軍団に山頂で会う。60Lのグレゴリーのリュックを担いだ男性に一目惚れしたのか、木場さん質問責め。(一目惚れしたのはリュックの方!!)
牧ノ山に行くという彼らとタイムログを作るため、しばしコーヒーブレイク。
ちょっと下りまた牧ノ山に登る。岩場の鎖あり、ロープあり。ロープに頼らず三点確保。希にターザンごっこをしつつ、急峻を下る。
牧ノ山から竜門ダムの周回道路に出る登山口(スタート前に井上さんが確認していた)に無事下山する。
4千万年前に噴出した流紋岩と凝灰角礫岩から構成される岩礁群、巨岩、奇岩、怪岩が聳える黒髪山系はやっぱり「低山にして最強の山」であった。
木場さんは「ぐるり周遊できて面白かったです」
井上さんは「後黒髪へのルートと牧山からの下りのルートがわかってよかった」
大塚は「どこをどう歩いたかわからない登り方を反省、古川さんの知識や経験から山を読みながら登る楽しみ方を学んだ」
山っていいですね。
コースタイム:
 竜門ダム9:00~10:00後黒髪西峰~10:10後黒髪東峰~10:42蛇焼山~10:51黒髪山~12:00雌岩~12:07見返峠~12:54青螺山~13:30青牧峠~14:32牧ノ山~15:31牧ノ山登山口~15:42竜門ダム
参加者:
 CL:大塚、木場、井上 計3名 会員外1名