個人山行 九重紅葉

三田 T

  山登りには絶好の秋を迎えたがコロナの影響で自粛が当たり前、仕事柄予定も立たず、なかなか出かける気にもならなかったが、九重の紅葉のニュースを目にして居ても立ってもいられなくなり、10/17(土)の朝からバタバタと準備して大船山の紅葉を見に行くことにした。
丁度昼の12時に長者原に着いたが雨がシトシト降っており、車の中で弁当を食べながら雨が止むのを待つ。天気予報どおり暫くすると雨も止んだ。
今日は、坊がつるでのテント泊なのでゆっくりと歩き出す。九重山系は7月の豪雨で幾つかの登山ルートが通行禁止になっているが、今回の雨ヶ池越コースの被害は少ないように思えた。
ただ、昨日から降った雨で歩きにくく、すでに散った葉も冷たく雨に濡れている。
 坊ガツルには15時ちょい前に到着。すでに先着のテントがそこそこの数張っており、あまり濡れてない場所を選んで久々に担ぎ上げたマイテントを設営する。
時間も早いので、コーヒーを飲みながら持って来た文庫本を読んでまったりとした時間を過ごす。
法華院山荘でビールを調達し、道中のスーパーで買出ししてきたウインナーを焼きながら喉を潤す。
そうこうするうちに陽も傾いてきて翌日に登る大船山が赤く染まっている。
これまでの冬山行での残り物の味付アルファ米とイワシ缶、豚汁をつまみに焼酎を飲んで腹いっぱいになり、20時に寝る。  
 10/18(日) 紅葉が目的だったので朝はゆっくり行動しようと思っていたが、目が早く覚めた。
周りのパーティは日の出を見るために4時頃から行動しているようだ。早起きは三文の徳ということで、テントでの朝食は止めてあたふたと行動食とテルモスをザックに詰め込んで出発する。
登り始めて約1時間半、午前6時ちょっと前に大船山山頂に着く。
すでにご来光を待っている登山者が多数、高そうな一眼レフを構える者も居てシャッターチャンスを狙っている。日の出まで20分ほどあるが、幸い山頂はそんなに風もなく、また、寒くもない。
だんだん東の空が明るくなり、雲の切れ間からついに太陽が現れる。
山頂からのご来光はいつ以来だろうか?しっかりと目に焼き付け、また、だんだんと明るくなってきた御池の紅葉に安物カメラを向ける。
せっかくなので御池まで降りる。関西弁も交じるなどだんだんと人が多くなってきたので、紅葉の大船山を後にする。
坊がつるに降りると雨ヶ池方面から続々と登山客が登ってくる。それを横にゆっくりとコーヒーとパンで朝食を摂ったあと、テントを撤収して11時前に長者原に戻る。
大船の紅葉は5年前に窪田君と行って以来。前回も素晴らしい紅葉だったが今回も十分目を楽しませてくれた。
天候にも恵まれ、ご来光まで見ることができて満足の山行であった。やはり山はいい。
旬な時期に楽しまないのはもったいないと改めて思った次第である。