トレイルラン 多良の森トレイルラン

第2回 多良の森トレイルランニング(敗退)

本田

 1月16日から多良の森トレイルランニングのエントリーが開始された。早速インターネット上で申し込み、今年も昨年と同様フォレストコース(19km)をインターネット上でポチッと押した(つもりになっていた)。
エントリー完了通知のメールをみると、・・・ん?、参加費・・・8000円?、フォレストコースは5000円のはず・・・メールをよく見ると・・・ぎょえぇぇぇぇ、間違って修験者コース(39km)にエントリーしてもうたあぁぁぁ・・・(>_<)。
 失敗して反省するがそれが後に生かされることがないのが私の性分で過去にインターネットショッピングでのポチリ間違いで大失敗をやらかしたこと度々。
おいしい北陸のお酒をちびちび飲もうと180ml瓶のを1ダース頼んだところ、1.8Lの一升瓶が1ダース届いてちびちびどころかガバガバ飲んだくれ続けたときもあったのは昨年のお話。
 キャンセルや変更不可能とのこと (´・ω・`)ショボーン。修験者コース(39km)の制限時間は10時間半、昨年のフォレストコース(19km)は4時間で完走できたしその倍でも8時間、いけるんじゃねーか、そう考えて余裕をかましていた。
ちゃんと地図を読んでいたらわかったのだろうが、地図もロクに読まずに悲惨な目に遭うことを繰り返す私(昨年6月の会報を参照)。このときはリタイヤするなどまったく思ってもいなかった。<(_ _)>ナメテマシタ、スイマセン
 前日、野岳湖公園の儀太夫記念館でゼッケンとプログラムを受け取った。
プログラムを見ると、昨年走られた大塚さんのお名前がない・・・。もしや大塚さんはかよわい私一人をこんな山奥に置き去りにしてどこかに行ってしまわれたのかぁ(´;д;`)(←私の勝手な妄想です、大塚さんスミマセン)。
 4月22日土曜日、大会の前夜祭があり、渡辺さんはじめ大会をお手伝いされる大村山岳会の方々とご一緒させて頂いた。
私は金泉寺(お寺)がコースに含まれているから「修験者コース」のネーミングが付けられていたのだと思っていたが、主催団体の説明では実は「修験者が行くようなキツイコース」とのこと( ̄□ ̄;)!!。なんか嫌な予感がしたが、ビールをおいしくしこたま飲んでいたのでそんな不安は酔いと共にどこかへ消え去ってしまっていた。
 4月23日日曜日、大会当日のスタート、スタートエリアに来ると昨年のフォレストコースの時と何かが違う。そう、フォレストコースの時は老若男女、トレラン初心者から熟練者まで様々だったが今回は多くの選手が20歳代、30歳代で明らかに私よりも若い。
そして何より体付きがスマートでアスリート体型の方がほとんど。
最新式の四輪駆動車が集結したラリーの大会の中に(体重が)重くて(走るスピードが)遅くて(よく食べるクセにすぐ腹が減る)燃費が悪い(若くはない、最近ジジイと言われる)旧式の旧日本軍の九七式戦車が一台ポツンと佇んでいるようなものである。(((( ;゚Д゚)))ガクガク ブルブル
 7時ちょうどに野岳湖公園をスタート、スタートから南登山口までは15分、さすがに登りの途中は歩いたものの郡岳山頂まで45分と昨年の53分よりも快調に走ることができた。
郡岳から岩屋越までは尾根伝いに走る。昨年は雨交じりで登山道もあまり良くなかったが、今回は走りやすくて快適で、昨年苦労した感があった遠目山の登りもあまり苦にならずテンポよく進めた気がした。
岩屋越から第一関門の郡川砂防公園までは標高500mを一気に下っていく。
天候は晴れだが気温が高い。この日の予想最高気温が23度で登山にはいいが走るには暑すぎる。
下に降りて行くほど暑くなって、汗っかきの私は汗だらけとなりスタートから2時間40分の9時40分に12km地点の第一関門、郡川砂防公園のエイドステーションに到着した。
しかし第一関門の閉鎖時刻は10時15分であまり余裕がない。通過のチェックを済ませ水分を補給し水筒に給水すると第一関門にあった残り少ないバナナを口にほおばり両手にバナナを握りしめ、まるで果物やからバナナを盗んだゴリラのように走り去っていった。
郡川砂防公園からは五家原岳まで二合半岳の南を回って進んでいくルートでの約600mの登りで、最初は順調だが暑いのか飛ばしすぎたのか脚力がないのかはたまた残り少ないバナナを沢山強奪したバチが当たったのか、だんだんスピードが落ちてきた。
去年も後半の急登に苦しんだが標高差、距離とも格が違う。横峰越から急登となり足が耐え切れないのかテンポよく登れない。
いい意味でも悪い意味でも日当たりがよろしいようで非常に暑くて2L補給した飲料水をすでに3分の2を飲んでしまった。
攣りそうになる足に鎮痛剤と芍薬甘草湯を通常の倍の量を投入したものの結果攣りはしないが回復もせず、歩きのまま五家原岳直下の階段に到達した。
エッチラオッチラ階段を登りきると今度は展望台へ続くコンクリートの階段がさらに出現した。
普通の登山なら、わーい!と喜んで駆け上がっていくところだが駆け上がる気力もなく、ちゃんと地図読んでペース考えてから行きゃよかったと今更考えながら、そしてどうせまたこの反省は忘れているのだろうなとブツブツ言いながら、会社に遅刻しそうになって走って駅まで来たけれど電車の出発直前でホームの階段をダッシュで駆け上がろうとするが足が疲れて駆け上がれず、結局電車に乗り遅れてしまう中年サラリーマンの様にとぼとぼと階段を登っていく。
なんだか高い壁にふさがれたようで、このときほど階段のことを恨めしく思ったことはなかった。
 五家原岳山頂の展望台に12時15分到着、22q地点の第二関門金泉寺の関門閉鎖は13時ちょうどで残り45分しか残っていなかった。
郡川砂防公園から2時間ぐらいかとあんまり根拠もなく考えていたが実際は2時間35分かかった。
周囲の展望も見ずに金泉寺へすぐに出発し、時間稼ぎに五家原岳の急な土坂の下りでは雪山よろしくグリセードもどきで下降した。(※危険ですからマネしないでください)
ヘロヘロの足に鞭打って走るが梯子やクサリ場もあり軽い登りですら足元が怪しくなりスピードはあがらない。
スタートから6時間10分の13時10分に22q地点の第二関門金泉寺到着したが関門閉鎖に引っ掛かりそこでリタイヤ >┼○ バタッ。
 田尻会長、皆様、山小屋お別れ会をすっぽかした上にリタイヤの不始末、面目次第もございません。
来年は
@やっぱりフォレストコースにしておく。 
A懲りずに修験者コースに出る。 
B大村山岳会の方々とご一緒にお手伝いに回る。 
過去にない3日間続く全身筋肉痛の中、思案してみようと思います。年取ったのかなあ。