個人山行 春の大山(5月17日〜20日)

関 真紀子

▼今回の山行の計画は、前回の冬山登山の際、帰りがけにすでに決まっていた。
冬の大山の雪景色が素晴らしかったので、今度は新緑の景色を楽しみたいと思ったのと、前回弥山山頂近くで天候不良となり、あえなく撤退?下山したのでそのリベンジを果たしたいという目的ですぐに計画即決、晴れて実現となった。
 前回の冬の大山は、すべてが初めての経験だったので、準備段階から不安と緊張でいっぱいだったが、5月中旬となれば残雪が少しくらいで、山菜や花が咲き始めて・・・とワクワク感いっぱいで楽しみにしていた。
 出発数日前に吹野さんから、今冬の豪雪のため冬のアイゼン、ピッケルが必要との事。だがもう2回目だからと言い聞かせ参加した。
 朝、基山で皆さんと合流、米子インターで高速を降りて、吹野さんと大山下山キャンプ場へ向かう。天気は快晴で明日からの大山の景色も素晴らしい事だろうと期待していた。だがキャンプ場に着くや否や突然の雷、そしていきなり土砂降りに!!あまりに強烈な歓迎ぶり?にびっくりした。
 テントは厳しいかもと、冬にお世話になった北壁の会の山小屋まで行ってみる。雪に覆われていた山小屋や、雪上訓練した場所などがすっかり様変わりしていた。
そうこうするうちに、結局雨も大丈夫だろうと、予定どおりテント泊する事に。
これから長崎山岳会の大先輩の方々と新人の私で計6名、3泊4日テント泊で行動を共にする事になる。
▼登山1日目は、ユートピア小屋〜鍵掛峠登山口までのロングコース。前日からの雨は夜中も続いていた。朝、霧雨だったが、ガスがかかっていたので大山の北壁も霧の中。だが途中エンレイソウ、ネコノメソウ、イワカガミ、ミヤマカタバミ、サンカヨウ、イカリソウとたくさんの草花に出会えた。またコシアブラとウワバミソウはがんばって探して採取した。
ユートピア小屋で昼食を済ませた頃ぐらいから、やっと天候も回復して来て、だんだんと大山の雄大な景色が顔を出してきた。結局雪もだいぶん溶けていたので、アイゼンは使わないままでなんとか大丈夫だった。


サンカヨウ

ミヤマカタバミ

▼2日目は夏山登山コース。冬に行けなかった弥山山頂を目指す。朝から晴天でたくさんの登山客でにぎわっていた。前回撤退した場所とかも教えていただいた。冬はあれだけ厳しく大変だったのに、同じ場所に居るとは思えなかった。途中ブナ林の新緑と、元谷から見る北壁の景色が素晴らしかった。
さて、最後の夜は楽しみにしていた北壁の会と合同の山菜パーティ(^^)!
私たちが採って来たコシアブラとウワバミソウ以外にウドや山ぶどうの葉、その他いろいろ・・・。これを天ぷらや、きんぴらにしたりと、メニューも豊富である。釣ってきた山女や焼き鳥とバーベキュウまで!どれも最高に美味しかった。
こんなにたくさんのおもてなしを受けて感激。吹野さんには大感謝でした。
▼無事2日間の山行を終えて、最終日は吹野さんはじめ北壁の会の方々に見送られて帰途についた。
 今回3泊4日のテント泊でご一緒させていただきましたが、おかげ様でとても楽しく居心地良く過ごすことができました。ありがとうございました。