研修会報告

読図研修会報告

窪田

研修委員:  窪田、三田T(2名)
出席者:   石川S、大塚、金木、川口A、川口T、倉嶋C、栗崎、中島H、西川A、西川I、平山 (計13(名)
日時・場所: 9月10日(日) 9:30〜12:30、唐八景公園
研修内容:
 前回(2012年10月)から5年ぶりの読図研修会を唐八景公園で実施しました。
近年はGPS、スマートフォン等の電子機器が容易に利用できる環境になりましたが、電池が切れたらただのお荷物なので、やはり読図の基本となる「地図とコンパス」を中心にし、GPS類は補助的に位置を確認するという位置づけの研修です。
 地図の見方(25000分の1の国土地理院の地図)・コンパスの使い方について、地図を実際の方角に向ける整置や、磁北線の記入方法、コンパスの磁北の確認等を確認しました。
持参したコンパスの中には、コンパスと磁石を一緒に保管されていたのか南北が逆転してしまったもの(私は初めて見ました)や、経年変化で気泡が入ってしまったものがありました。
たまには点検をして、不良が見つかった場合は新しいものに交換するようにしたほうが良いと思います。
 コンパスを目的地に設定する方法は、繰り返し何度も実習しました。
地図の真北とコンパスの磁北線の関係がしっくりこないからか、「あれ〜どうするんだっけ?」「あ〜もう忘れた!」という声があちこちからあがっていましたが、何事も練習あるのみ。すぐに目的地をコンパスに設定できるよう練習をお願いします。
また、二つの目標物から自分のいる位置を特定する「同定(交会法)」も実習。
唐八景の最高地点307mから見える稲佐山と英彦山の2点を使い、自分がいる位置を特定しました。
自分が登山道・尾根などの線上にいる場合は1点で同定できます。実際の山行で使ってみて下さい。
 小休憩を挟んだ後は、金木さんから唐八景の三角点は意外なところにあるとよという話から、実地で“唐八景の三角点を探そう”ということになり、皆で唐八景の最高地点307mから三角点298.6mをコンパスにセット。
距離も地図で読み取り、皆で答え合わせをしてから三角点を探し出しました。
三角点からは逆向きに歩測も取り入れて307m地点に戻りました。
 研修後は、木陰でちょっと早いピクニック気分の昼食をとり、今回の研修を終了しました。
 グループ登山の場合、どうしてもリーダー・サブリーダーに頼りがちになり、自分で地図やコンパスを使うという機会が減ってしまいます。
できるだけ各自が山行前に地図を見て地形・ルートを頭に入れ、コースを歩くときには休憩や要所要所で地図とコンパスで自身の位置を確認する習慣をつけ、道迷いのリスクを減らすようにしたいものです。(迷う前に見よです!)
  なお、“南北が逆転”してしまったコンパスは、直す方法があるようです。ダメ元で試してみてはいかがでしょうか。
 (参考:好日山荘webサイトhttp://guide-column.hatenablog.com/entry/post_35)
 また、唐八景に行ったら、ぜひ三角点を探してみてください。意外なところにありますよ。