研修会報告

三田 徹

[日  時]4月14日(日)
[場  所]稲佐山権現岩
[内  容]
 昨年から入会者が増え、研修会にどのくらい来るかなと思っていたが、11名の参加とあって、担当としてはうれしい悲鳴。
これだけの大人数は初めてであり、山上さん、田尻さん、下さんに応援をお願いする

 まずは定番のロープワークから。ブーリン結び、8の字結び、簡易ハーネスの作り方、マスト結び、自己確保の取り方などを確認する。皆さん、あーでもない、こうでもないと苦戦しながら何とか覚えてくれた様子。
 ひととおり、ロープワークを研修した後は、ブーリン結びの復習がてら岩場の登下降を実践する。
 昼食後は、ハーネスを使い、プルージックを用いて岩を登る練習、下りは懸垂下降の練習を行った。

今回は人数が多く、各人が岩に取りつく時間があまり取れなかったのが反省点である。新人さんには、もう少し簡単な場所で三点確保を繰り返し練習する時間を取った方がよかったかもしれない。      
 さて、新人の皆さん、ロープワークは覚えていますか?ロープワークはいじっていないとすぐ忘れてしまうので、最低、シュリンゲ(120cmと60cm)やカラビナを揃えて、次回の研修や山行に備えて下さい。

【参加者】馬場、倉嶋C、川添、大塚、西川Y、松田、中村S、熊谷、平田、萩原、安田、山上、田尻S、下松八重、三田T、 計15名



個人投稿 ♪研修会に参加して

馬場よし子

 肩にロープをまわして体45度傾けて、ロープ一本に命を預け岩を降りる。ビビル私の横で下さんが一緒に降りてくれる。上からは山上さんと東さんの激が聞こえる。初めての体験・・・・・
この日から瞬く間に時が過ぎ、20年ぶりの岩研修会参加。権現岩に着いて先ずびっくりしたのが、岩が大きくなっていた事。岩も成長するのかと、マジ、思った。そしてドキドキが始まった。
 実践の前にロープワークの説明を受ける。参加者全員それなりに年齢を重ね、頭の柔軟性がやや欠乏し始めている。が、みんな日ごろ滅多に見せないような真面目な顔で練習し、覚えた。
 お昼ごはんの後は実践。ドキドキがピークを迎える。 確保されているから安全。解っているが怖いものは怖い。
 プルージック登りの時は三田さんが隣にいてくれて、固まっている私の一歩の勇気が出るまで無言で見守ってくれていた。一歩の勇気は私の課題。いつも思っているが、勇気凛々にはなかなかなれません。
 ロープでの確保下降は今右目が見えなくて岩の凹凸が判りづらいため、田尻会長に体調不良により巻き道使用の許可をいただきパス。
 懸垂下降は面白い。だが、バランスが悪く右足に力が入らずビヨ〜ンとぶれる。思わず「体が横に揺れるのはどうしてですかぁー」岩屋山から歩いて来た田尻、石川御両人の声が聞こえてきた。
田尻「なんて言ってるの?」
石川「体が揺れるのはどうしてかって」
田尻「そんなの、知らんよ」
 振り向いて笑いたかったが、真剣真っ最中、余裕なし。葉子ちゃんの励ましを背中に受けながら無事クリア。
● 足を広げること
● 思いっきり体を傾けること
● 歩幅を小さくすること
 次回、か・ん・ぺ・き?
 怖かったけれど、終わった後の爽快感は充実していた。みんな、きっと、同じ気持ちだったと思う。