山のワンポイント講座C(装備・パッキング)
研修担当 窪田 紀幸
講座4回目です。気候も温かくなり山行の機会がグンと増える季節、今月は「装備・パッキング」をテーマに採り上げます。皆さん山へ行くときどんな装備を持って行きますか?また、どのようにパッキングしていますか?
パッキングの上手下手で疲れがグンと違いますので基本を勉強しましょう。
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1. 装備リストを作成する
漫然と装備をそろえるとどうしても不要なものが混じってかさばり・重くなりがちです。日帰り山行の場合はそれでも良いのですが、1泊・2泊となると装備が増え10kg以上にもなります。
装備リストを紙に書き出して、重さを計って揃えていくと不要な装備も持たなくて済み、次回の山行のためにもなります。
皆さんパソコンを持っておられる方も多いので、エクセルを使ってリストを作成してはどうでしょうか。
また、「あったら便利かも」という装備は恐らく山中で使うことはまずないと思います。着替えも最小限にして(数日山行でも1泊分で十分)1gでも軽量化を心掛けたいものです。
今では笑い話ですが、私が登山を始めた頃は装備の何たるか判っていなかったので、山でも身綺麗にしておくべきと電気カミソリを持って行ったことがありました。当然、山中では無用の長物でバカバカしい限りでした。
装備リストイメージ

2.パッキングの仕方
(1) 装備を小分けにし、濡れて困るものはビニール袋で防水する
揃えた装備は、そのままだとバラバラになってザックに詰めにくいし、ザックから出し入れするときに効率が悪いので、品物ごとにまとめて防水のスタッフバッグ(ナイロン製の巾着袋)に小分けして入れています。
まあスタッフバックでなくてもコンビニのレジ袋やごみ袋でも良いのでしょうが、破れ易く、ガサガサして締りが悪く、見た目が麗しくないのでお勧めしません。私の場合、登山を始めて買ったスタッフザックを20年近く使っていて十分元は取れています。
スタッフザックにはゴアテックス製・薄いナイロン製等色々ありますが、最近流行りの軽くて薄いナイロン製が良いと思います。大きなものより、小〜中位の数リットルサイズを数種類持っておくと使いやすいです。
パッキングは、寝袋・替え下着・靴下等の濡れて困るものは必ずビニール袋にくるみ、用途ごとにまとめてスタッフザックに詰めます。行動中にザックをひっくり返して探さなくても済むようにまとめ方は工夫して下さい。
(2) ザックに順番を考えて詰める
漫然とザックに詰めるのもよろしくありません。出し入れの時に苦労する上に、かさばってザックに入りきらなかったり、歩くとき荷物が振られて疲れます。
あまり良い資料がありませんでしたが、次の図を参考にされると良いと思います。

テント泊の装備だと、ザックの下から
@ビニールでくるんだ寝袋
Aマット、シュラフカバー
Bガスボンベ
Cスタッフザック入り着替え
D共同食料…
一番上がカッパ・行動食・行動用飲料水(テルモス)の順になるよう詰めていく感じになります。ザックの横にはサイドポケットがありますので、飲用水(テルモス)はポケットでも構わないでしょう。
ザックの天蓋には、地図・コンパス、ヘッドランプ類のすぐ取り出して使う小物を入れたら良いです。
日帰り山行等、装備が少ない場合も、上記が基本となります。
何度も繰り返すうち、自分なりの詰め方の工夫が出てきて、考えなくてもテキパキ出来るようになりますよ。
【ワンポイント】
・装備をリスト化し、不要なものは持って行かない(軽量化を心掛ける)
・濡れて困るものはビニール袋で防水してスタッフザックに入れる
・ザックには、順番を考えて詰める