山のワンポイント講座E(電子地図)

研修担当 窪田 紀幸

不定期投稿の講座6回目です。
ガラケーに戻ってきている人も少しずつ増えてきているようですが、巷はスマホが全盛です。 会員の方もスマホをお持ちという方も多いのではないかと思いますが、どんなことにお使いでしょうか?
今回は、そんなスマホ(タブレット)の使い方として「国土地理院」の電子地図を取り上げました。是非お試しあれ。
 「国土地理院」は国土交通省に属する国の機関の一つで、土地の測量・地図の調整等を司り、山ヤにとっては三角点や1/25,000地図等でお馴染みですね。
パソコンをお持ちの方はアクセスされたことがあると思いますが、国土地理院にはウェブサイトWebがあります。( http://www.gsi.go.jp
Webでは以前から電子地図を参照できるようになっていましたが、今年H27.1.8に地形図がスマホ・タブレットに対応して使いやすくリニューアルしたことはご存知でしたか?

今回のリニューアルで、次のような点が大幅改良されています。
@ モバイル端末(スマホ、タブレット)から利用しやすい画面
A 画面中心の住所・標高情報の表示
B スマホのGPSを利用した現在位置表示
C 地図の三次元3D表示

早速パソコンとタブレットから試してみました。( http://geolib.gsi.go.jp/)
@ 画面 ,A 情報表示 → 「地理院地図(電子国土Web)」
おお!見やすくなっていますね〜。メニューもシンプルで使いやすいです。 動きもスムーズです(自宅のネット環境なので当然かもしれませんが)。

B GPSによる現在位置表示 → 「地理院地図(電子国土Web)」 → 機能 → ツール → 現在位置
私個人としてはこの機能が秀逸かと思います。 私はGPS付スマホを持っていないので試せていませんが、これは読図の際の補助として至極便利だと感じました。
Googleマップ等でも同じようなことはできていましたが、登山地図としては若干不正確だったうえ、登山道も表示されていませんでしたからやや不便だったように思います。 今回、1/25000地図と連動しており、インターネット回線と電源さえ確保すれば、日本全国どこにいても周囲の地形、住所、標高等を“正確”に確認できることはとても優れていると思います。 うまく使えばG社等から販売されている携帯GPSナビは不要かもしれませんね。 GPS付きスマホを持っていらっしゃる方は是非使用してみて感想をお聞かせ下さい!
なお、スマホはバッテリー大食いなので長期山行中は電源をこまめに切るとか、モバイルバッテリーを持参する等、ご注意を(私は責任持てません(*^_^*))

C 地図の三次元3D表示 → 「地理院地図(電子国土Web)」 → 機能 → 3D
測量情報がデジタルデータ化されていることで、3次元3D表示もできるようになっています。
「一体何に使うの?」という声も聞こえてきそうですが、この頃3Dプリンタというのを良く耳にしますよね。
この3Dプリンタ、個人で買うにはちょっと高くて手が届きませんが、ネットで出力してくれるサービスもあります。 例えば、想い出の山の3Dデータをダウンロードして、3Dプリンタで立体的に印刷出力し、思い思いに飾って(着色したりして)楽しむということもできそうですネ。