第2114例会 岩屋山とその周辺

山本 

9月8日(日)
今年の梅雨は、全くと言っても過言ではないほど晴れ間のない日々でした。
しかし、梅雨が終わった途端、雨も降らず、ジリジリと酷暑の日々です。
しかし、暑くても、待ちに待った季節がやってきました。
ナガサキギボウシの涼やかで可憐な花を見たくて、今回の計画を立てました。
ところが、株はたくさんあるものの、花芽が全くありません。
これだけ雨のない夏日なので、日照時間は十分なはずです。
例年なら咲いているはずなのに、どうしてだろうと話しながら歩を進めました。
日中の日差しはまだまだ強く、初秋というより真夏のようですが、足元の草花はしっかりと秋を感じているようでした。
防火帯のイネ科の植物は秋の装いでした。
ナガサキギボウシが無いなら、「ナガサキ」と名のつく植物の「ナガサキシダ」、「ナガサキオトギリ」の確認をしながら頂上に到着しました。
帰りもまだまだ暑いので、水分をとり、休みを入れながらゆっくりと下山しました。
駐車場近くの六部堂周辺にはこの時期、ヒガンバナが、一斉に燃えるような赤い花を咲かせるのですが、その花も1本も見当たりません。
ヒガンバナの発芽分化には冬の低温との遭遇が必要で、低温の刺激を感知して秋に花芽がでるそうです。
昨年の冬は暖冬だったためヒガンバナが咲く事ができなかった事が分かりました。
もしかすると、ナガサキギボウシもそうなのかもしれません。
昨年の冬はあまり雪も降らず、喜んでいたのですが、花にとっては冬の寒さは大事な事と知りました。山岳会と言いながら、花の勉強会となってしまった今回の山行でした。
コースタイム:
虹が丘登山口10:01~10:33三角休憩所10:43~10:56ナガサキギボウシ~11:08境界石~11:54岩屋山山頂(昼食)12:34~13:22二階岩駐車場~13:40三角休憩所13:51~14:11虹が丘登山口
全行程 5.8㌔
所要時間 4時間10分
累積標高 337m
参加者:
CL:山本、SL:大町、平田T、平田S、山上、赤岩、金木、福田、小宮、田尻S、小笹T、東、川口T、川口A、田尻H      計15名