第2069例会 岩登り・比叡山

窪田

11/2(木)夜、下松八重車(ワゴン)及び窪田車(軽ワゴン)2台で、北部組・南部組に分かれて長崎を出発。
窪田車は鳥栖にて伊達さん・下松八重Jrの2名を乗せて広川SAで合流し、0:30頃に現地(菅原公民館)に到着。
軽く寝酒・アテを飲んだり食べたりして就寝。(東、窪田は飲まずに寝る)
11/3(金) 朝食をゆっくり摂って通常より遅めの出発。比叡山手前の駐車スペース広場に向かうと既に満車状態。ここの広場に駐車。歩いてトイレ横に向かう。
 今日はどこに行くか話し合った結果、皆で登る機会も少なくなっていくだろうし、第1スラブノーマルルートを登ることに決定。(今にして思えばこれで良かったのか!初日は慣らしをかねて易しいルートにすべきだったのでは!!…とやや反省)

第1スラブルート
ノーマル全景by宏太
 比叡山第1スラブノーマルルート(計8ピッチ)を3パーティに分かれて登る。
組合せは次のとおり。
A:3人(宏太リード・橋口・今泉)・・・若者
B:3人(窪田リード・東・A)・・・ベテラン1
C:2人(伊達、下松八重)・・・ベテラン2
<第1スラブルートノーマル全景by宏太>
<取付きスタート A若者トップ>
 取り付きは道路からすぐ横でかなり楽。

取付きスタート A
若者トップ
先行パーティは大阪から来られたとの由。延岡泊まりで朝来られたそう。
第1スラブは人気ルートだが遅かったせいか我々の後には誰も来ず混雑なし。
A・B・Cの順で登り始める。1ピッチは難なく通過。2ピッチは待ちが発生するも景色を見ながらのんびり待つ。3ピッチからが難度が徐々に上がる。
 出だし10mぐらいのカンテ・ルンゼミックスした少しいやらしい箇所を通過し、亀の子取り付き3ピッチ終点に到着。
後続の東さん、Aさんの順で登ってくるも、ロープが途中で止まりウンともスンとも動かなくなる。
“ハハア、カンテ・ルンゼミックスで手こずっているな”と思いはするも、待てど暮らせど動かない。
そのうち、Aさんから“先に登る”とコールが掛かり上がってくる。東さんがチェックメイトになったようだ。
「後続パーティと離合する」「ロープ上げろ、下げろ」と小さく聞こえはするが、見えていないので何が起きているのか状況が判らない(イライラ禁物。)更に待つこと30分あまり。
後続パーティ1組目の後にようやくロープが動き登って来たのは下松八重さん。「あれっ東さんじゃないの???」一瞬、何が起きているのか状況が把握できない。
つまり、東さんはギブアップして伊達さんと組み直し、懸垂下降で下山したとのことで合点がいく。
 我々をやり過ごした後続の関西パーティ(大阪とは違う方々)とは、自分が状況を把握していないこともあって「いやあ、何かご迷惑をお掛けしましたね」とか「今日は暑いですよね」とか「いいルートですよね」など世間話でにこやかに話をしていたが、夜の反省会で聞いた話では、関西パーティとかなり険悪な雰囲気だったそう。関西パーティの皆さま、申し訳ありません。
 4ピッチ(亀の子スラブ)は改めて  B’3人(窪田リード・A・下松八重)になって登る。
ここは11月とは思えないカンカン照りでおまけに風もなく、まさに甲羅干し(日干し)状態で、何もしていないのに水分・体力が徐々に奪われていく。亀の子スラブ取付きで約2時間待ち。
とうの昔にAパーティは見えなくなっていて終了点間近。
 ようやく我々の番になり、出だし快調で高度感のあるスラブを快適にリードする。
今回は、亀の子出だしのキョン足がバッチリ決まり、バンドに膝をのせてエッチラオッチラみっともない姿で登ることもなく完璧だったことをご報告しておきます!!
<亀の子スラブ出だし(別パーティです、念のため)>
 16:30、B’終了点到着。Aパーティは3時間待ち、お疲れ様でした。
 すでに日は西に傾き夕暮れが迫ってきているのにヘッドランプがない。
16:58終了点を後にして、久しぶりに岩でヘロヘロに疲れた足を引きずり下山し千畳敷17:45到着。
もう日没でニードルも夕闇に埋没しやばい状態だった。

2日目 若者たちクライミング開始
11/4(土) 「疲れたので明日は行かん」と誰かが言っていたが、元気回復。
今日は比叡山TAカンテ、ナックルスラブルートを3パーティに分かれて登ることにする。(東さんは公民館で休息)
A:3人(宏太リード・橋口・今泉)・・・ナックルスラブルート
B:2人(伊達、下松八重)・・・TAカンテルート
C:2人(窪田・A)・・・TAカンテルート
 今日は昨日より早いせいか、トイレ横駐車場に2台縦置き駐車(軽ワゴンなので白線内にピッタリ駐車、ちょっとうれしい)。

スタート地点
余裕の笑み
いつも間違う取り付きまで迷うことなく到着(さらにうれしい)。
8:58、A→B→Cで登り始める。
ナックル・TAカンテは我々だけで他パーティはなく静かなもの。
出だしは同じなのでワイワイ・ガヤガヤで眺める。

ユリの花に癒やされる

ロープは伸びるよ、どこまでも
 今日も日差しは強く岩が日に焼けて暑いが、フリクションはバッチリ決まる。難度も易しくツルベなのでナイスペースでぐいぐい登る。この高度感と達成感がやみつきになりそう。
11:42、Bパーティ終了。12:10、Cパーティ終了。
 Aパーティも12:50終了。(途中でセカンド2人が落ちたと言っていた(笑))
 2日目は軽い疲労感と達成感を味わい下山。時間も早いので日之影温泉に入浴して、夜は打ち上げ(反省会なし)。
11/5(日) 今日は自宅に戻るだけ。3泊お世話になった菅原公民館をきれいにし、後ろ髪を引かれつつ比叡を後にする。「青雲橋 道の駅」で土産を買い、広川SAで再合流・解散とした。
【反省点】
 寄る年波にはかなわず、ベテランメンバーの体力が年齢と共に落ちてきており、以前のようには登れなくなってきているということを再認識した。(「昔取った杵柄」は通用しない)
 今年は、9月に事前トレーニングのため熊本・八方ヶ岳クライミングを計画したが、雨天予報のため中止となり、比叡本番前に練習が出来なかったことも影響しているかも知れない。
 メンバーの体力・力量に応じた事前トレーニングと、本番岩場のルートを選択すべく、次回の反省としたい。
 また、比叡山を含めどこもボルト・残置ハーケンが少なくなってフリー化の傾向が著しい。
10m以上でもボルト・ハーケンなしがざらで落ちたら即、大ケガ。
カムといったビレーデバイスが安全確保のために必要不可欠となっている。若手も頑張っているので、今後はクライミング用具の充足を図りたい。
    

ナックル・スラブ

            

橋口

ピンまでが遠い。
普段登っているカブトガニアリーナでは1mごとにピンがあるのに、ここでは全然ピンがない。
「セカンド・サードで良かった。ずっとトップを担当してくれたSJことコウタ君に感謝。」と思いながら登る。

表紙写真
技術的には大丈夫なはずだが、落ちれば長く落ちることになるトラバースで心を削られる。
落ちればずずずーと20mぐらい下まで落ちそうな、3ピッチ目のトラバースは特にそうでした。
ちなみに、表紙写真は、直後のトラバース(5ピッチ目の最後)、コウタ君がこのルートで一番ハラハラする箇所に差し掛かったところです。
コースタイム:
11/2(木)
 19:00長崎北部組4名(下松八重K??、東、今泉、会員外1名)=広川SA
 19:30長崎南部組2名(窪田??、橋口)=鳥栖で伊達・下松八重Jrピックアップ=広川SA
 =11/3(木)0:30 現地(菅原公民館)泊
11/3(金)~4 (土) 比叡山岩登り、菅原公民館泊(計3泊)
11/5(日) 9:00頃 現地(菅原公民館)出発=11:45広川SA(解散)
参加者:
CL:窪田、 SL:橋口、東、伊達、下松八重K、下松八重Jr、今泉  計7名、会員外1名