第2065例会 近郊の山・稲佐山

木場

10月1日(日)
朝夕の涼しさに加え日中の陽射しも弱まりよき山行日和となった。
山上さんの号令のもと入念なる準備体操をして入船が丘バス停を9:30に出発した。
取りつきからすぐ急登になるが、SLのゆったりとした歩きで14名が離れることなく一列に進み(用をたすときは別であったが)、やがて長崎港が見渡せる岩場に出た。
そこでうす紫の可憐な段飾りの群れに出会い、休憩を兼ね最初の撮影会となった。
その後も見ごろのダンギクの花を鑑賞しつつ撮影しつつの尾根歩きがしばらく続いた。
11:20に稲佐山に到着し三角点で集合写真を撮り、草スキー場広場の木陰 での昼食となった。
そこから斜面を少し上がったところにタヌキマメが見られるというのでその観察を含めランチタイムは45分を取った。
タヌキマメは茶色の毛に覆われた実(調べたら実ではなく萼らしい)が枝豆のように複数付いている面白い形の植物だった。
花は終わっているのか3本の個体にひとつずつちょこんとついているのを見つけた
だけだった。が、茶色の房の重量感に対し瑠璃色の花が控えめ過ぎてこれまた面白かった。
昼食後の小江原までの行程はこれといった眺望もなく歩きのトレーニングだと思っていたが、植物通の人々と歩くと予想がまったく違った。道々あれやこれやと教えてもらい楽しい植物狩りとなった。
アメリカウラベニイロガワリという呪文のような名を持つ茸、雪だるまシェイプがかわいいシロオニタケの幼菌、花が待たれる今は葉っぱだけのシオガマ、カヤの根元に生えるというナンバンギセル、握りこぶし大の頭を掲げるマントカラカサの幼菌、ハギではなくマルバハギ(細かい分類ができるのが通だ)、古の歌人の名を持つテイカカズラは手折られて渡された(文は付いていなかったが)。
ガマズミ、春には若芽が美味しかったゴンズイ、アメリカデイゴメリケンカルカヤ(アメリカだったりメリケンだったりどっちかに決めて)、メガルカヤオガルカヤ(牧水の歌で知ったカルカヤに種類がこんなにあったとは)などなど。知識豊かな人々と歩くとフツーの山がお宝の山になることがわかった。
小江原のバス停に14:20に到着し、懸念していたバスもそう待たなくて乗れたので安心した。
ご参加の皆さま、お疲れさまでした。色々と助けてくださりありがとうございました。
コースタイム:⑥軌跡.pdf へのリンク
入船が丘バス停9:30~11:20稲佐山三角点11:30~11:45稲佐山公園(昼食)12:30~14:20小江原第二団地南口バス停
参加者:
CL:木場、SL:井上、東、上野、大町、金木、川口A、川口T、喜屋武、田尻H、田尻S、福田、宮前、山上  計14名