第2010例会 平日山行・岩屋山

ナガサキギボウシ

山本

9月18日、19日と長崎に吹き荒れた台風14号は岩屋山でも相当に強かったようです。
20日に下見を兼ねて岩屋山に登ると、鳥居から左側のコースは何本もの大木が横倒しとなり、すんなりとは登れない状態となっていました。
9月21日(水)
「ならば21日のコースは、神社の周辺にあるミョウガを採取しながらフクロウ谷から登ろう。」という大町リーダーの決定のもと出発となりました。
ミョウガは初めはなかなか見つける事ができませんが、クリーム色の花を目印に探していくとあちこちにあるのが分かりました。
少しの間に小さめの袋に半分以上を採取する事ができました。
けれども、今回の岩屋山山行の目的はミョウガではなく、ナガサキギボウシです。
フクロウ谷の先にある三角休憩所で一休みした後、ナガサキギボウシが群生しているであろう場所に向かいました。
しかし、下見で花が少ないのは判ってはいたのですが、やはりあちこち見回しても7、8株しか咲いていません。昨年は100株以上もの薄紫色の花が咲き乱れていたのが嘘のようです。
盗掘では、との声も聞かれますが、私は(少しはそうであっても)これほどの株数の盗掘は難しいのではないかと思っています。
今年は昨年繁っていたヒメイ(イの仲間)も無く、ボタンヅルの花も咲いていません。
なのに、昨年は生えていなかったハイヌメリ(イネ科)がたくさん生えているなど、昨年とは様子が違っているようです。
今年の雨量、陽射しの強さ、日照時間などがナガサキギボウシのお気に召さなかったのではないかと思いながら登っていると、ほどなく頂上に到着しました。
台風が過ぎた後なので空気が澄み、遠くの山々までうっすらと見る事ができました。
頂上の常連の方から「倒木は切ったから普通に下りれる。」との情報を得て、登りに予定していたルートで下りる事にする。
下り進むと倒木は見事に処理されており、何とその木にシマサルナシの蔓がからみつき、実がビッシリと付いているではありませんか。皆でまた今度はシマサルナシを採取。
暑くもなく、時折心地よい風が吹き、当初の目的は叶いませんでしたが、秋の実りをいただく岩屋山山行となりました。
コースタイム:
岩屋神社10:00~11:40岩屋山頂12:25~13:55岩屋神社
参加者:
CL:大町、山本、赤岩、田辺、宮前、石川S、田尻S、田尻H   計8名 会員外1名