第1920例会 長崎県500m以上の山 国見岳(東彼)

田尻 S

11月23日(月・祝)
 予定日の22日は雨の予報で23日に変更とする。
祝日への変更で予定参加者も大差なく、16名の参加で実施する。
何十年か振りにススキの穂が美しい大野原高原を横目で見ながら百貫の集落に着く。
茶畑横の路側帯に4台の車を止め、ここを登山口として長崎県と佐賀県の県境を成している尾根道に上がる。
尾根に上がると、右の長崎県側は伐採された後、檜の苗が植林されており展望も良い。
さらに南西に目を転ずれば広大な大野原演習場が見え、パン、パンと乾いた銃声が聞こえ、時折ドーンと野砲らしいのも聞こえる。演習場内の猪見岳に登れないのは惜しい。
一方、左の佐賀県側は雑木の林が残っており、明確に県境が判かる。薄い踏み跡とピンクのテープを目印に進む。
今回はコースリーダーを小笹T・福田K両氏に頼む。先頭の両氏は地図とにらめっこの状態で景色どころではないらしい。
山を歩く登山者も稀なようで、倒木が登山道を何個所もふさいで自然と迂回路が出来ている。
枯れ葉が幾重にも積もった山道は、前日のお湿りで土も柔らかくその感触が天然の絨毯を思わせ、膝にも腰にも優しい。
山頂も近くなった所で、秋の日差しが優しく温かい空間を見つけ早めの昼食とする。
昼食地点より尾根伝いに行くと程なく木立に囲まれた国見岳(816m)頂上に出る。
今日は山岳会特製の標識を、職業柄ペンより重いものを持たない、三田会長、平田T両氏で立てて、全員集合写真を撮る。
復路は往路と同じ山道を辿るが、復路の中間地点あたりで、下見の時に通った林道に、アケボノソウ(曙草 別名キツネノササゲ)が咲いているかもしれないと女性陣が見に行く。
「アケボノソウ」の響きに「あけぼの荘」(山中の温泉宿)と勘違いした男性参加者数名が、温泉に入るのか?との問いに、例会の途中にそれは無かろうと大笑い。とんだアケボノソウであった。
花は小さな1株が咲いていたということ。
ここで結果的に往路引き返し組と、百貫林道に出て歩いた組に分かれる事となった。
分かれた2組は15分の時間差で登山口で落合う。
時間もあったので西川Aさん推奨の百貫岩を見に行く。
百貫岩の碑文によると「遠目地区は昔から猪、野兎の狩場であり、長崎街道の裏街道ととして栄えた。ところが大村藩と鍋島藩の境界が明確でなく争いが絶え無かったと言う。
そこで今から230年程前(天明7年・1787年)両藩の合意の下、この地にあった百貫岩の上に立ち、「遠目の山々を見渡せるだけの地域は大村藩の領有とする」事が記されている。昔の事とは言いながら、かなりユニークな決め方ではないか。
帰りは高速の木場サービスエリアで解散とする。お疲れ様でした。
コースタイム
登山口(百貫)9:25~11:30昼食12:05~12:20国見岳12:35~13:10林道への分岐13:15~14:25登山口(百貫)
参加者:
CL:田尻S、山上、三田T、石川S、栗崎、西川A、西川I、川口T、平田T、福田R、中村E、福田K、小笹T、今泉Y、金木、田尻H      計16名