第1870例会 長崎県500m以上の山

高岳・絹笠山

西川 A

11月17日(日) 雲仙エリアの高岳から絹笠山へ登った。参加者8名、車は3台。
スタート地点は、小浜から雲仙へ登る国道57号線の籠立場と札ノ原の中間にある、広河原林道入口。
車2台を下山地の白雲の池の駐車場にデポして、9:25から登山開始。
約30分で広河原池(ひのこうら)に着く。周囲500m程度の池は地元資料には「昔から大蛇の住む湖といって、人々を遠ざけている」と紹介されていたが、池の周りには草木が立ちはだかり、池の全景や水面の様子がよく見えず、なんとなく近寄り難い感じがした。
ここから足場の悪い山道を歩き、突き当り地点から登り始める。
山道は落ち葉で足裏が心地よく、好天で見通しもよい。
途中、地図上で展望岩とある場所を通過するが、雑木が多く展望はきかない。更に進むと、大きな岩があり、三角点の場所(方向)表示が木に貼り付けてあった。
ここからアップダウンを繰り返し、歩き始めて約90分、11時前に高岳山頂の三角点に着いた。
周囲が木々で覆われた山頂は、北側のみが開けて雑木の間から九千部岳方面が覗けたがここも展望はイマイチ。
早速、持参した「(表)高岳771m、(裏)2019-11-17 NAC」の標識を設置し、500m登山の幕を張って写真撮影を行い、昼食をとる。
昼食・休憩後、次の絹笠山を目指し展望岩方面に下り、登山口との分岐点から巻き道を登っていく。
左側が崖になっている狭い道を注意深く、木の枝をはらいのけながら歩き、急登すると温泉街に続く登山道に出た。高岳から約1時間の歩行で絹笠山(879m)山頂に到着。

山頂には展望台、気象観測設備が設置されており、眺望は素晴らしい。
東側は国見岳、妙見岳、平成新山、野岳、矢岳と雲仙温泉街全景が、西側には先刻登った高岳の後方に橘湾が広がる。
昭和初期、避暑に来た外国人は絹笠山を「サンセットヒル(夕日の丘)」と呼び、朱色に染まる橘湾の落日を楽しんだという。
山頂で三角点を探してみたが、それらしき石柱はあったものの三角点ではなかった。(地形図にも三角点は記載されておらず納得)。
全員写真撮影後、先客の女性の自然環境監視員から地域や自然の話を聞いたが、 単独でのボランテイア活動には敬服した。
13時過ぎに下山開始。紅葉が美しい白雲の池で休憩後、デポしていた車2台に乗り出発地の広河原林道登山口に14時前に戻り、解散とした。
所要時間4時間半、うち実質歩行時間3時間強、標高差350m程度、歩数約1万歩の★マーク一つの山行。健脚メンバーには物足りなかったかもしれぬが、天候に恵まれ、怪我なく、余裕を残して下山できた。
余談ながら、この山行のリーダー指名を受けたとき高岳についての知識は皆無。
地形図で調べ「小浜町観光協会」や「雲仙お山の情報館」へ、ヒアリングしてみたが、このマイナーな山の情報は持たず。ネットで調べた9年前の登山履歴が唯一の情報であったが、なによりも時間をかけて歩きまわった2回の下見(1回目は時間切れで三角点発見できず)が有効であった。
三角点探しやルート調査に同行頂いた金木さん(2回とも)、田尻Sさん、西川Yさんの協力姿勢・行動力には感謝、感謝です。
おかげで本番の例会はトラブル無く歩けたが、山の研究?から始めた「小浜の高岳」は、小生にとって記憶に残る山となりそうです。改めて、無名の山にも挑戦する「500m登山」の魅力・面白さは、こんなところにもあるのかなと、感じているところです。
参加者:
CL:西川A、SL:金木、東、川口T、平田T、 中島H、馬場、西川I   計8名