第1856例会 沢登り

小川内谷右俣遡行

三田 T

 小川内谷は五家原岳から黒木集落に向かって流れる沢であり、右俣、左俣両方とも遡行対象となっている。
右俣は過去2回個人山行として遡行しているが、林道開発の影響で堰堤越え、藪漕ぎなど沢の様相は変化しているが、堰堤以外はほぼ高巻することなく滝を直登することができ、適度に緊張感もあって面白い沢である。
 8月18日(日) 8:00に国道444号の萱瀬ダム沿いの公衆トイレのある駐車スペースに集合後、経ヶ岳大払谷登山口駐車場に車を置く。
 沢登りの装備に身を固め、8:40さわがにキャンプ場から入渓する。ここで管理人からキャンプ場からの入渓は本来なら料金徴収の対象となるので、キャンプ場の上部から入渓するように言われる。
次回入渓の際は注意が必要だ。
 釜や小滝をやりすごし、暫く進むと二俣に分かれ、右にルートを取る。
堰堤を越えるとひと泳ぎし小休止。2段15m滝には泳いで取り付く。
前週に九州に台風が接近した影響で過去2回の遡行時に比べ水量が各段に多い。上段の滝にはピトンが打ってあり、窪田君がリードで登る。
今回は参加者が7名なので下段の滝、上段の滝それぞれにザイル(8mm20m、30m)を出して時間節約を図るが、水量が多く、皆さん結構苦戦、時間がかかってしまう。
滝を突破し暫く行くとまたまた堰堤が現れるが、ここは左岸の泥が混じった脆い岩壁をザイルを出して強引に突破し、またまた堰堤内を泳ぐ。
 8m滝を越えるとこの谷の核心部15m滝が現れる。
過去2回の遡行ではザイルを張ってトップロープで滝登りを楽しんだが、今年は水量が多く断念。滝の左側の壁(ハーケンあり)を登る。
 最後は右岸を意識しながら沢を詰めて、少し開けたところで登り上がると石積が現れ、さらに登ると15:07にひょっこり林道に飛び出て、水分、食糧を補給し大休止後、林道、登山道を下り16:30に登山口に戻る。
 今回は、曇り空で沢登りにはやや寒い条件で、また水量も多くがたがた震える場面も多かったが沢登りの面白さを十分に味わうことができた。
新人の田﨑さんは沢デビューでいきなり外岩のクライミングの場面もあって、いい経験になったと思う。今後のレベルアップを期待したい。
 

新人の沢登り体験記

田﨑

 サワノボリ?登るんですか?沢を?できるかな…でも、せっかくのチャンスだから行きたい!今年4月に山岳会に入会した私は、無謀にも沢登り初体験に向け道具を揃えました。
 8月18日、なんだか曇っているなぁと思いながら集合場所に向かい皆さんと合流。
黒木まで移動し車を止めて準備。先輩方から手ほどきを受け、ハーネス、ヘルメット、沢靴などを装着します。装備は全部ピカピカ!新人感満載です(^o^)
 黒木キャンプ場から沢に入り、小学生以来の沢歩き!それにしても、皆さんとても楽しそう。
沢登りってすごく楽しいんだろうなぁと期待に胸を膨らませつつ、私も後に続きます。
 しばらく進むと3m位の滝出現!(あれでも私にとっては滝なのです)悪戦苦闘しながらなんとか登りきったところ、皆さんから拍手をいただき、にやけ顔(^o^)「なんか、ちょっと楽しいかも。」
 更に進むと、高さ8m位の滝出現!(沢登りじゃなくて滝登りやん(゚Д゚))「なんか水多くない?これ登るんですか?(心の声)」先輩方が慣れた手つきでザイルを準備…「やっぱり登るんですね(T_T)」先輩のお手本を目に焼付け、いよいよ私の番。
滝に入ると想像より水圧がすごい!息ができない!!「岩から離れて」「足を伸ばして」と先輩方の指導を頭で繰り返しながら少しずつ進みます。
すると次の瞬間、右手指と岩との間に水が入る嫌な感覚…ペロンと岩から剥がされ滝に宙づり(゚Д゚)
アワワとなりながらもう一度岩にしがみつきますが、再び宙づり!「怖い…どうしよう…」でも、自分で登るしかない。
「かっこ悪くてもいいから、とにかく上まで行こう」気合いを入れ直し必死に登ります。
アップアップと息継ぎをしながらなんとか到着。ビレイしてくださった窪田さん、東さん、本当にありがとうございます。命の恩人です(T_T)
 その後も滝や岩を登ってフィニッシュ!沢登り後は平谷温泉に入って帰りました。
温泉では、アザだらけの足を見て騒ぐという新人らしいこともちゃんとやりました(^_^)
 今回、超初心者の私を連れて行ってくださり本当に感謝しています。ありがとうございました。沢登り、とても怖かったけど、すごく楽しかった!!先輩!!また、お願いします(*^o^*) 
参加者:
CL:窪田、SL:三田T、東T、田尻S、吉村、大塚、田﨑 計7名