第1840例会 長崎県500m以上の山
眉山(七面山・天狗山)
田尻 S
島原の眉山は島原外港に入るフェリーから見ると、屏風の如く立ちふさがって見える。
その昔「島原大変肥後迷惑」と言われた元凶の山である。
江戸時代は寛政のころ、雲仙の火山性地震や眉山の山体崩壊により、流れ出た土砂は島原湾を渡り肥後(現在の熊本県)へ津波となって押し寄せ、島原を含めて大きな被害をもたらした。
今もその名残の土砂が流山となって、九十九島(つくもじま)の景観を作りだしている。
4月21日(日)
今日も晴(快晴)である。登山口は島原市街地から見たら反対側の西面より登る。
平成新山ネイチャーセンターでトイレを借りて準備をする。
登山口付近の駐車場で軽く準備体操をし、9時40分に出発する。
直ぐの登りは少し傾斜のある階段である。
登りきるとよく踏まれた気持ちの良い登山道で雑木林と杉林の混在の中を行く。
ほぼ緩やかな登りであるが、30分を過ぎる頃より急登気味になりロープを張った個所が出始める。
参加者が20名を超えると行列も伸びたり縮んだりしている。
新緑が芽吹く雑木林(木々の名前は有るのだが残念ながら列挙できない)。
頂上付近の平坦部に出て三角点を確認。
七面山(標高819m)である。ここで新しい試みとして三角点の「顔」を明確にするため、山名と標高、を明示した表示板を置いて撮影する。
さらに少し下の「七面大明神」前の広場で集合写真を撮るが、横断幕(紙)が小さく良く判らない、少し工夫がいる様だ。
七面山のつぎは天狗山である。もと来た道を引き返し、天狗山への標識がある分岐迄戻る。
分岐より緩やかな山道を登ると、20名ほどが休憩できる林の空間があり昼食とする。
此処より山体崩壊の縁のところ迄登る途中、樹冠を見上げると紅葉の若葉が美しい。
特徴ある手作り標識に従い天狗山への急登を登り山頂(695m)直下の鞍部へ着く。
此処で会員の皆さんに考えてもらいたい事があります。
天狗山の頂上部は今でも続く崩落に加え、3年前の熊本地震でさらに不安定になっています。その証は、天狗山の頂上にあった測量基準点の石柱が2~3m市街地側にズレ落ちています。
この事は前から判っていたので、リーダーとして5人ずつで頂上へ登って貰うよう声かけをしましたが、これが徹底されずバラバラに登る事になりました。
原因はリーダーの指示が徹底されなかった事と、参加者も今一緊張が足りなかったのではないでしょうか。
今後の例会も参加者が20名前後の大人数になると思われます。これからも慣れることなく、的確なリーダー指示と、参加者それぞれの慎重な行動で、事故の無い例会になると思われます。
天狗山頂上から見る崩壊した山肌は痛々しく気味が悪い。登りが急登であるならば、下りは当然急下りである。
尾根道の分岐で、一部メンバーは天狗山南峰へ登り、他は七面山への登山道分岐で待つ。
帰りはお約束の温泉、ホテルシーサイド島原で汗を流し、ホテル駐車場で現地解散とする。
コースタイム:
登山口発9:45~10:50七面山11:10~11:35天狗山分岐~12:05昼食12:30~天狗山12:50~13:45登山口着 行動時間4時間
参加者:
CL:田尻S、SL:西川Y、山上、三田T、吉村、東T、窪田、栗崎、石川S、内山、西川A、西川I、金木、川口A、倉嶋T、倉嶋C、田尻H、中村E、江口、小笹T 計20名 会員外1名