第1839例会 天山

石川 S

 4月7日(日)晴 朝から黄砂とPMで霞んでいるが雨の心配はなさそうだ。
集合時間の8時30分より早めに、総勢20名、車5台の大所帯が今村PAに集合する。ところがコンビニが閉店中とあって(4/25再開)、挨拶もそこそこに交通費を集金のあと川登SAに移動する。
ここで買物やトイレをすませ、あらためて朝の挨拶、自己紹介などして出発する。
多久で高速を降り、田尻車を先頭に5台連なって天山上宮駐車場を目指す。山は黄砂で霞んでいるが、道々まだきれいな桜をめでながら上宮駐車場9:50着。
登山準備をし、山上体操で体をほぐし、四十の瞳に期待し「天山の春の花は小さいから足元を見て」と言いそえ10:00登山口を出発。
そこここに咲くスミレがかわいらしい。上宮のあたりにはセントウソウ(仙洞草)がたくさん咲いていて、地味ではあるが小さな白い花はなかなかかわいい。
階段状の道をゆっくり登って行くと、あった!バイカイカリソウ(梅花碇草)が枯れた草の中に微笑んでいる。
さらに春の妖精(スプリング・エフェメラルホソバナコバイモ(細花小貝母)が次々に現れる。
3月の多良岳ではわずかしか見られなかったので大喜び。スマホやデジカメの出番だ。しばらく楽しんでほどなく天山と雨山の鞍部に到着。
そのまま進むと九州自然歩道を岸川、天川方面へ、左は雨山、右は自然歩道を天山山頂への分岐点で立派な標識が立っている。
一息入れ全員で雨山(996m)を往復し、ここからはマイペースで山頂へ向うことにしたら頂上から下ってきてまた登った元気者も。
雨で崩れたり傾斜も増した道をひと頑張りで天山(1046.2m)に11:20到着。
山頂はなだらかな広い草原で三角点や阿蘇惟直(1300年代の阿蘇神宮大宮司)の墓碑などがあり、南は雲仙、多良、有明海から佐賀平野、彼方に九州山地、北は脊振山地など抜群の展望のはずだが黄砂で何も見えない。
ただ陽射しは程よくさえぎられ、風もなく気持のいいランチタイムとなった。
12:30まで花の探訪やおしゃべり、歴史のお勉強、ストレッチ、昼寝・・・等々、自由時間とする。
広い稜線を七曲峠方面へ花を探して歩く。スミレ(多分、シハイスミレ紫背菫)は多いが小さなツクシショウジョウバカマ(筑紫猩々袴)、キジムシロ(雉筵)、よくぞ見つけたバイカイカリソウなどわずかに見られたがちょっと期待外れ。
記念撮影のあと、石ゴロゴロの道を天川駐車場へ下る。
途中初々しいツクシショウジョウバカマ(これも春の妖精)が次々現れ、しばしカメラタイムとなる。
まもなく駐車場に着きひと休み。トイレは使用禁止になっていたが据置のトイレが使用できた。

カキドオシ

ケマルバスミレ

コウライテンナンショウ
(マムシグサ)
ここから天山山腹を上宮駐車場へと続く舗装路をヒメオドリコソウ(姫踊子草)、ツクシ(土筆)、ミツバツチグリ(三葉土栗)など楽しみながらのんびり歩く。
淡い黄色の花がふわっとやさしい木はアブラチャン(油瀝青)のようだ。
今日の歩きでは物足りなさそうな9名は、途中で九州自然歩道を朝通った雨山分岐へと登り、11名はそのまま上宮駐車場へ向う。

タチツボスミレ

ホソバナコバイモ

ミツバツチグリ
左の斜面にナガバモミジイチゴ(長葉紅葉苺 初夏に淡橙黄色のおいしい実をつけるキイチゴ)の白い花がたくさん見られるとすぐに駐車場に着き、間をおかず健脚組も下ってきた。
駐車場には小城町の歴史に関するビデオを撮るとかで、スタッフや俳優(?)の
集団がいたが、皆さほど興味のない様子。
山上体操でクールダウンし、まだ見頃の桜やコブシ(辛夷)の美しい道を厳木温泉佐用姫の湯へと下り汗を流し、最後に高速木場PAに集合して解散した。
天気もまずまず、かなりひどい黄砂は想定外だったが、のんびり歩いて春の妖精達にも出合えた楽しい遠足の一日だった。
車を出し運転して下さった西川Aさん、田尻忍さん、川崎さん、福田さん、井上さんと、お手製のおいしい差入れを頂いた喜屋武さん、ありがとうございました。
コースタイム:
今村PA 8:25 = 川登SA 9:00 = 9:50上宮登山口(駐車場) 10:00~10:35 雨山との分岐~10:55雨山~11:20天山12:30~13:00天川駐車場13:05~14:00上宮駐車場14:15 = 14:40厳木温泉佐用姫の湯15:40 =16:40木場PA 
参加者:
CL:石川S、SL:田尻H、山上、川崎、東T、赤岩、田尻S、石田、中島H、西川I、福田、喜屋武、栗崎、平山、井上、西川A、内山、木場、大塚、川口A