第1836例会 多良岳(ボッカ)

A 隊

窪田

3月17日(日) 晴・・・の予報が、朝から曇っている。
7時前に長崎南部方面組の福田車で我が家を出て集合場所の高速・今村PAへ向かう。
途中、空がピカッと光る。“まさか”と思うが経ヶ岳方面の雲行きが怪しい。フロントガラスにポツリと雨粒が付く。大村・諫早方面だけ雨雲がかかっているようだ。
諫早インター過ぎで広島ナンバーのエクストレイルに追い抜かれ、福田さんが「あれっ?倉嶋さんじゃないの?」と声を上げる。朝からどこかにお出かけのようだ。倉嶋さんは毎日多忙だ(笑)
 7:30今村PAに13名全員集合後、黒木に向かう。ひどく雨が降った後で、今は雨が止んでいる。
黒木集落先の林道車止め手前にあるいつもの駐車場に駐車。時間が早いので3台程しかおらず我々3台駐車できた。
すると駐車場に広島ナンバーのエクストレイルがいるじゃないか。倉嶋Cさんが出発準備をしているのが見えたので声を掛ける。
例会申込み期限が過ぎていて申込みはしなかったが、花を見たくて一人で来たそうだ。出発が一緒になったので例会参加で満場一致。参加者は一人増え14人になった。
 体力に応じてパーティーを分ける。
A隊(ボッカ隊)はつげ尾・経ヶ岳・多良岳、B隊は中山越・経ヶ岳往復・多良岳とする。
以後、A隊の報告を記す。
 8:15全員で黒木出発し、林道車止めでB隊と分かれる。
大払谷を一旦横切って大払谷コースに入り進む。現時点では国土地理院の地図にも記載されていないが、いずれ記載されることになるだろう。
 相変わらずの急登をザックの重さに耐えながらゆっくり登る。
私と宏太の若者(?)ペースがやや早く、他メンバーとの間が開きがちになる。
10:15つげ尾着。曇天で吹越の風が冷たく身体が凍える。まだ山の中は冬だなと感じる。
着込み、身体が凍え切らないうちに経ヶ岳へ向かう。
経ヶ岳直下のマンサクトンネルは、曇天のため黄色い色が全く冴えない。ほぼ満開だと思うが見上げると曇り空に溶け込んでしまって咲いていることに気づかない程だ。
ましてやボッカの最中、下ばかり向いて歩いているので尚更だ。“上を向いて歩こう♪”
 11:05経ヶ岳山頂着。大勢の登山者で賑わっている。
しばらくすると平谷経由で登ってこられた商短山岳会メンバーとばったり出会う。マンサクウィークで知り合いに出会う確率は格段に高いとはいえ奇遇である。
世間話をしているうちに天気がみるみる回復し、青空が見えてきた。
エールを交換し、我々は岩場経由で中山越に向かう。(途中、南東尾根越しで下山された商短山岳会と又々ばったり)
 12:30中山越着。ここで昼食を取って金泉寺へ。多良岳は時間不足のため金泉寺までとする。
途中で福田さんから、B隊は先に黒木へ下山するとの連絡が入る。
14:21金泉寺着。金木さんがボッカの水を捨てる。
後はただ黙々と下山し、16:15黒木着。
 A隊の行動時間は8時間ちょうど。
B隊は経ヶ岳をパスして多良岳だけだったそうだが、多良岳のマンサクも見事だったそうだ。
皆さん、これでGWの身体の準備はできたと思います。お疲れ様でした。
コース:
A隊 黒木~大払谷~つげ尾~経ケ岳~中山越~金泉寺~西野越~黒木


B 隊

川口

 マンサクの見ごろの時期、多良岳(ボッカ)例会に少し軽めの荷物で参加した。
リーダーの提案で体力に合わせてボッカ隊とゆっくり隊に分割し別行動となる。
ゆっくり隊は中山峠経由で経ヶ岳往復後、多良岳、金泉寺へのコースとする。
林道の車止めで大払谷へと向かうボッカ隊と別れ、中山峠へと向かう。林道は山側からの落石と崩落が酷く、通行の際は注意が必要だ。
 八丁谷林道からウナギテ沢への道に入ると山道らしくなり、途中の小沢や滝は先日からの雨のせいか水量が多い。
沢奥の急登を登りきると中山峠。稜線はかなりの強風が吹いており、経ヶ岳方面のガスも取れないため経ヶ岳往復はキャンセルし多良岳へ向かう。
 笹ケ岳近くでちらほらとマンサクが見られるようになる。若干ピークを過ぎているのか花が付いていない木もある。
道脇の木にヒラタケを見つけるが食べるにはちょっと古そうだ。
笹ケ岳を過ぎるころから天気が回復し青空が広がってきた。ここらから見える多良岳は見事な尖塔で、あんなに高かったっけとの声もでていた。
西岳のトラバースルートを辿り峠から直接多良岳へ向かうと、道脇に金泉寺歴代住職の墓所を見つけしばし見学。
多良岳への石段下ではホソバナコバイモの花を探しながらゆっくりと山頂を目指す。
山頂では綺麗なマンサクが迎えてくれた。ここで昼食とし元気な若者グループの一人に記念写真を撮ってもらい金泉寺へ向かう。
 金泉寺でボッカ隊と合流の予定だったが、連絡を取ってみるとまだ時間が掛かりそうなので、先行して下山する事を連絡し金泉寺を出発する。

ホソバナコバイモ

シロバナネコノメソウ

ユリワサビ
西野越から下る斜面はオオキツネノカミソリの株が物凄い勢いで広がっており、植生がだいぶ変化しているみたいだ。これに全部花が咲いたらすごい景色になるのだろう。
後は何事もなく駐車場着。トイレ脇の洗い場で登山靴の汚れを落として本隊を待つ。

コースタイム:
B隊 黒木8:15~中山越~10:21笹岳~11:45多良岳12:44~金泉寺~西野越~15:30黒木
参加者:
A隊CL:窪田、SL:峯、田尻S、東T、 下松八重、吉村、金木 
B隊 川口T、川口A、石川S、西川I、福田、倉嶋C  計13名  会員外1名