第1819例会 坊ガツルテント泊

田尻 S

10月20日(土)
6 時いつもの通り、今村PAを2台の車、総勢8名で出発する。
長崎道、大分道と高速道を順調に進み、四季彩道路経由で、予定より早く長者原に着き、駐車場で身支度し9時前には歩き出す。
天候はどんより曇り、三俣山の山頂付近はガスがかかっている。ただタデ原湿原のススキは今が見頃でススキの穂が美しい。
紅葉に少し早い森林帯を登り、檜林の中の休憩所で2回目の休憩を取り、少しも慌てずユックリ登山を楽しむ。
雨ヶ池越も近くなるとカエデの紅葉も色鮮やかを増し、大いに目を楽しませてくれる。
雨ヶ池越につくと、厚かった雲とガスも取れ三俣山の北峰北東斜面を彩る紅葉が秋の久重山を思わせる。
雨ヶ池越を後に歩きだすと花に縁遠いと思う西川Aさんがマツムシソウを見つけ、これは自分が知っている数少ない花であると断言する。
私も慌ててヤマラッキョウを見つける。
坊ガツルが見え出すと秋の風景も一段と深まり、坊ガツル湿地帯のススキ原が美しく広がっている。
ラムサール条約登録地として、環境保全に野焼き等尽力されているボランティアの皆さんに感謝です。
ユックリ登って来たつもりでも、昼には坊ガツルのキャンプ場に着く。
ここで今日の(ねぐら)であるテント2張を建て、九重の秋を満喫すべくゆっくり組と、三俣山の大鍋・小鍋の紅葉を見に行く組に分かれる。
三俣山南峰に登り詰め、紅葉の見ごろにしては溢れんばかりの人出は無く、丁度いい具合の人数である。
南峰より少し下った所で写真を撮り大鍋・小鍋の紅葉を満喫する。
テント場に戻り、しばらくすると平田Tさんが到着する。
時間を聞くと昼12時過ぎに長崎を発ち車で3時間、登山道を1時間20分、4時間20分で坊ガツルに着く、地図時間で1時間50分(これは休憩なしの時間で荷物は日帰り)。正しく韋駄天の哲である。
全員揃ったところで乾杯し、夕食後明日に備え大人しく就寝。
10月21日(日)
早朝4時前起床、気温5度、テントの外は真っ白である。準備を手早く済ませる。
今日は5時に出発し大船山の御池周りの紅葉を充分堪能し下山後朝食の予定である。
5時発ちはまだ黎明もならず、満天の星である。ヘッドランプをかざしての山道であるが踏み跡が幾重にも別れた道もあり、佇む事もある。
時間と共に明るさも増し、段原に着く頃には、九重連山の山頂部は朝日に赤く燃え、天空には雲一つない快晴である。
7時に大船山山頂に着く。御池はと見るに御池を囲む東壁面が太陽から逆光となり、紅葉も影の中に沈んでいる。
時間と方位を正確に予測し得ずリーダーのミスである。参加者には申し訳ない。
次回リベンジの機会があれば、御池の紅葉は更にさらに美しく映えるかもしれない。
頂上での記念写真には、頑張り組の石川Sさんと平田Sさん2名も加わり例会としては充実した大船山登山と思っている。
下り始めると、登りの人の多さに時間を取られる。
登山教室での「山でのマナー」でいくと登り優先だが、登りの余りの多さに上と下の声の掛け合いで下らして貰う。
大船山を下って朝食の予定であったが、下りに時間を食い、朝食、昼食兼用の食事とし、下山の準備に掛かる。テントを畳み装備をパッキングする。
下山ルートは雨ヶ池越の復路である。
雨ヶ池越に着くと、朝の冷え込みのせいか紅葉が昨日と比べ一段と鮮やかさを増した感じがする。これも朝の快晴がなせるわざ。
昼頃長者原の駐車場に着く。
1泊2日の汗流しは、登山客の多さを考えると、収容人員の大きい星生ホテルを選ぶ。ここの露天風呂から眺める三俣山の紅葉を、2度楽しむ為でもある。
今回の紅葉山行は概ね好天に恵まれ大いに満足できるものであった。
参加者の皆さんご苦労様でした。
コースタイム:
10/20 長者原9:00~10:50雨ヶ池越11:10~12:10坊ガツル
三俣山コース テン場13:20~14:30三俣山南峰15:00~16:10テン場
10/21 坊ガツル5:00発~6:30段原6:35~7:00大船山7:30~9:00坊ガツル10:50~11:40雨ヶ池越11:50~12:50長者原
参加者:
CL:田尻S、SL: 西川A、西川I、石川S、峯、金木、川口T、平田T、平田S  計9名