第1803例会 脊梁の山

国見岳〜烏帽子岳

田尻 H

5月4日(金)
7時、参加者10名が高速「今村PA」に3台の車で集合。リーダーにとっても例会としても、本当に久し振りの脊梁の山に出発する。
途中「北熊本SA」で、米子から参加の吹野さんをピックアップ。前日、英彦山に登って来たということ、何時も元気な吹野さん。
今年は桜も山の花も開花が早く、計画段階では、カタクリを見にちょっとひと登りと思っていた山も、花はもう終わっているようなので、今日は五家荘観光に決定する。
九州道を御船ICで降り、暫くは普通の道。その後国道445号に入ると、ネットで読んだ「酷道」を実感する。運転手は勿論だと思うが、乗っている人も肩がこったというほどの狭さとカーブの多さ。
二本杉峠で持参のお昼を食べ、此処からの下りではやっと普通の狭さとカーブの道になり一安心。
「梅の木轟(とどろ)公園吊橋」に立ち寄る。深い渓谷に掛けられた長さ116mの吊橋を渡り、遊歩道を10分程下ると、落差38mという「梅の木轟」が見事な姿を現す。
案内には優美な滝とあるが、昨日までの雨で水量が多く感動的な勇壮さだ。その後は二つの吊橋が架かる「樅木の吊橋」に。ここの吊橋は歩くとギシギシとロープが鳴り揺れる。今日の観光は「吊橋」三昧となり、Cさんにはちょっと辛かった・・・
午後3時前には「五家荘渓流キャンプ場」に到着。予約していたバンガローに落ち着くと、ちょっと時間をもてあまし、早々に乾杯と食事になる。このバンガローは2階があり、15〜6人位は泊まれそう。
5月5日(土)
今日のコースはゆっくり歩くと9時間位かかるので、キャンプ場を6時に出発する。
登山口の五勇谷ゲート(樅木登山口)までは車で行ける。途中、案内板を見落として、ちょっと時間をロスしたが、準備体操をし、6時55分には出発。
お天気が良く、歩き出しから新緑がまぶしい。「国見岳新登山口」からは急登になり、最初は植林の檜林だが登るにつれて自然林になり、スズタケも現れ、脊梁らしい風景になった頃、ちょっと離れた左手斜面に「ヤマシャクヤク」を発見。目で追うとかなりの範囲に咲いている様子。
見に行きたいが、今日の目的は「国見岳」。この後にも咲いているのではとかすかな希望を持って先に進む。
結局この後は現れなかったが、ミツバツツジの濃いピンク、バイケイソウの葉の緑、そして丁度見頃のシャクナゲを楽しみつつ、10時、国見岳(1,738m)山頂に到着。
ちょっと霞んではいるが、山又山、九州山地の真ん中に居る事を実感。あれが阿蘇、九重は?市房山は?とひとしきり山座同定、しかし殆んどの人が始めての展望と言ってよく、なかなか難しい。
その後、五勇山までの縦走路は緩やかで歩きやすい。
1678mピークで10:55昼食。晴天の中、ブナの木にもたれて、ゆっくり、のんびりの休憩。何物にも代えがたい幸せな時間が過ぎる。
12:10五勇山(1,662m)、此処まで来ると、今日の行程も半分以上、無事に歩けちょっと安心。ただそこから烏帽子岳までは小さなアップダウンがあり、疲れてきた足に堪えるが、今までよりシャクナゲの花は多くなり、13:30烏帽子岳(1,692m)到着。
下りは、暫くは美しい自然林の中だが、そのうちに植林の作業道を横切る道になり、15:23烏帽子岳樅木登山口に到着。今朝車を停めた五勇谷ゲートまでは数分だ。
行動時間8時間30分。
ここで今日中に帰崎する倉嶋家と別れ、キャンプ場に戻る。
途中、悦子さんが豆腐屋さんで美味しい豆腐を仕入れ、バンガローにあるお風呂とシャワーでさっぱりして、今日も又乾杯し話が弾む。飲み仲間に朋男さんを残しておいて欲しかったと、皆、残念がった事だった。
5月6日(日)
今日は長崎に帰るだけ。ゆっくり起きて、9時にキャンプ場を出発。
帰路は酷道を通らないで良いようにと、西川SLが調査の結果、同じ445号だが五木村経由、北上して松橋ICで高速に乗ることに。
途中、平家の落人が住みつき300年前に建てられたという「緒方家」を観光して、吹野さんとは高速バス停「西合志」で別れ、帰途に着く。
16時過ぎに長崎着。
聞きしに勝る道の狭さとカーブで登山口までが大変だが、山はブナの新緑と花に恵まれ、歩きやすく優しい土の道。紅葉も素晴らしいという事。まだ通わなくてはいけないなあ。
コースタイム:
5/5 五勇谷ゲート(樅木登山口)6:55〜7:10国見岳新登山口〜10:00国見岳頂上10:15〜10:55昼食(1,678mピーク)11:30〜12:10五勇山12:20〜13:30烏帽子岳13:45〜15:23烏帽子岳登山口
参加者:
CL: 田尻H、SL: 西川A、山上、田尻S、吹野、倉嶋T、西川I、倉嶋C、中村E、倉嶋A  計10名