第1752例会 九重雪山
田尻 S
例会予定日は2月11日であったが、前後に西日本を襲った今年2度目の大きい寒波に見舞われ、九重に登るのもさることながら、山の取り付きまでの道路が交通規制や交通止めになり、例会日を2月12日に変更する。
幸い、日にち変更による参加中止は1人(吹野さんが大雪で米子より出られず)であり例会中止に至らず一安心。
11日18時過ぎの高速道路情報では交通止め等の規制が解除されたとの事、明日は行ける状況の見通しがつき、枕を高くして眠る。
2月12日(日)
いつもの今村PAに6時集合とし昨年より30分早くする。牧ノ戸までの雪による交通障害をチョット見通した時間である。長崎出発組7人と下松八重SLとは玖珠PAで落ち合う。
高速道を九重ICで降り、役場前の酒屋さんの駐車場でチェーンを装着する。
四季彩道路ではチェーン装着に苦労する人や、路肩に寄せすぎて難渋する車も見かけるが、手伝うとコチラの牧ノ戸着が遅れるので申し訳ないけど先を急ぐ。
牧ノ戸峠の駐車場に着くと満車御礼の状態に仕方なく路肩駐車するが、除雪車両より「ここに停めると警察に通報する」と脅かされる。それならどうすれば良いのかと腹の中で悪態をつきながら、背に腹は変えられずそのまま路肩駐車する。
出発迄もたつくが10時30分に登り始める。寒波も一段落し、日曜日と重なり登山者は盛況である。
沓掛山の登りは味気ないコンクリートの不規則階段であるが、雪がそれらを隠し歩き易い。両側の樹木も雪の帽子をタップリ乗せ、長崎育ちの我々はなんとも言えない情緒と雪景色に満足する。
沓掛山に着くと常ならば星生山や扇ヶ鼻が見えるのだが未だガスの中である。寒波がもたらした雪と雪景色を堪能しながら扇ヶ鼻の分岐を過ぎ、西千里浜の東端に位置する久住分れ避難小屋に着く。
避難小屋が一杯で昼食を外で摂る事態を想定し、ツエルトを持って行ったがその必要も無く、全員小屋に入れたのはラッキーだった。
久住山は全貌を現わすが空はどんより曇り空である。雪山らしく寒風に吹かれながら久住分れを過ぎ噴火口跡の空池のそばを通り御池に着く。
今年も期待に反せず全面凍結。意味はないけど思わず「ウォー」と歓声、池(氷)に降り立ちマタマタ小さい感動。このころより雲の切れ間から青空が見え出し、御池を取り巻く斜面の灌木が真っ白に化粧し樹氷が美しい。
帰りはユックリ帰り組(3人)と1ピーク組(5人)に別れる。
ユックリ組は往路をそのまま帰る。1ピーク組は帰りの駄賃にと星生山に登り牧ノ戸へ。
星生山へは久住分れより避難小屋の上を通るが、稜線上へ登る斜面が雪深く、トレースは付いていたが踏み固めのラッセル状態が少し続く。
稜線に登り上がると登山ガイドの資格を持つ峯さんが訓練の最中だった。
尾根上は小さいが岩峰が続き気が抜けない。星生山の頂はガスが取れ青空が見える。
思わず後ろを振り返ると青空にクッキリ久住山の雄姿。これぞ冬の久住山、雪の久住山。
見回せば真っ白な三俣山、大船山、黒岩山等が幾重にも続き白い波の様だ。
ピークを過ぎての下りはお手の物だが、下りも混雑しており予定より若干遅れて4時前に牧ノ戸駐車場へ着く。
温泉は星生ホテルの山恵の湯、冷えた身体に気持ちが良い。帰りも酒屋さんの駐車場でチェーンを外し、ガタゴトのタイヤ騒音から解放される。
高速道金立SA で夕食を摂り長崎には10時半頃に着く。
皆さん朝早くからご苦労様でした。慣れない雪道運転にはお互い気を付けましょう。
コースタイム:
牧ノ戸峠9:40着〜10:30発〜沓掛山10:50〜扇ヶ鼻分れ12:00〜久住分れ避難小屋12:30着〜13:00発〜御池13:20着〜13:30発〜星生山14:40〜扇ヶ鼻分れ15:00
〜牧ノ戸峠16:00
参加者:
CL:田尻S、SL:下松八重、中島H、田尻H、 大塚、福田、平田T、平田S 計8名