1738例会 大船山の紅葉

田尻 S

今回はCL・SLがそれぞれの都合によりCL田尻忍とSL大塚さんに交代を受ける。
昨年の大船山御池の紅葉は素晴らしく、今年もあの感動をと例会を組み坊がつるにテントを上げる。
10月15日(土)
 長崎道〜大分道と高速道を走り九重インターで降りる。
長者原の駐車場に着いたのは朝の9時頃。ここで支度と軽いストレッチを行い、CLとSLは17〜18Kg、その他のメンバーは10〜12Kgを背負い晴天の下出発する。
10月も半ばとなればタデ原湿地帯のススキ穂も銀色に輝き秋を演出している。
12時前には雨ヶ池越に着き昼食とする。
ここで群生しているであろう山ラッキョウは時季を過ぎており残念、但し名残りのマツムシソウや山ラッキョウがところどころに見られ今年はこれで良しとしよう。
空には雲も広がり朝の青空はないが、雨が降る様な雲の厚さは無い。
1時頃坊がつるに着く。
いまいち足の調子が悪いリーダーと相方を残し、メンバー6人は大船山を目指し出発する。
大船山組は5時頃下ってくる。
大船山組に御池周りの紅葉の様子を聞くと、今年の紅葉は昨年ほどの冴えは無く今一との事、紅葉は気温や天気を司る天の恵み、来年に期待しよう。
その間居残り2名は2張のテント張りと夕食の支度、ついでに忘れてはならないビールを法華院で調達する。
夕食はアルファー米とフリーズドライのカレー、ジャガリコサラダ等軽量化に徹した食材が並ぶ。全部で2.5s位か。
これが40〜50年前であれば米、ニンジン、ジャガイモ、玉ねぎ等の生の食材となり優に5sは越えているかもしれない、食料のレトルト化や乾燥技術は素晴らしく、他の装備類の軽量化と併せて登山者を重荷から大分解放してくれている。
軽量化された食事と言え、味や量も問題ない、これにビールが有るので言う事なしである。
初おろしのステラリッジ6人用の最新テントで、話も弾むが夜も更けお開きとする。
20時頃より降り出した雨は一晩中降っていた。
テント泊は初めての平田Sさんは、テントを叩く雨音や、自分が寝るスぺースが60cm〜70cmの寝袋や土の上での感触に、良く寝られただろうか。
10月16日(日)
 夜半の激しい雨も朝方には上がるが、坊がつるはガスと霧雨の中。ザックカバーと雨具で支度を整え復路も雨ヶ池越とする。
雨ヶ池を越えて下りベンチがある林の中で休憩する、10時半には長者原の駐車場に着く。
帰りのお風呂は黒川温泉「こうの湯」。露天風呂は貸し切りで、湯面をなでる風と山肌の黄色、田圃の実り穂に秋の風情を満喫する。
今回の坊がつるテント泊に思う事。
人間年々年を取る、これは歴然たる事実。しかし悲しいかなこの現実をなかなか受け入れることが出来ないのが人間の性、特に男性に多い様に思う。
今回膝の調子が悪いリーダーはユックリしか歩けず、長者原から坊がつる迄CTでは2時間10分だが、実際は昼食時間を入れて3時間30分であった。
しかしユックリ歩いたお陰でメンバーも体力と折り合いが付き、あまり疲れる事なく、その日に大船山の往復が可能となったのではないか。結果として翌日の雨を考えると、ユックリは大いに良しとしよう。
今一つ気に留めたのは70歳以上でのテント泊である。今回8名の内4名が70歳以上である。
坊がつるのテン場には10〜12張のテントがあったが、高校生から50歳代までの比較的若い中高年がほとんどで70歳代以上は見かけなかった。
土の上に寝て星空を見上げ、寝袋に包まって微睡(まどろ)むことを知る70歳でいられる事の喜びを山岳会に感謝したい。
コースタイム:
10月15日:長者原9:30発〜雨ヶ池11:35着12:05発〜坊がつる13:00着13:20発〜大船山往復〜坊がつる17:00着
10月16日:坊がつる8:00発〜雨ヶ池越9:00〜長者原10:40着
参加者:
 CL田尻S、SL大塚、東、田尻H、西川A、 西川I、中村E、平田S 計8名