1736例会 比叡山

吹野

 10月8日(土) 9:05日田のセブンイレブンに長崎組3名は三田車で、他4名は下松八重車で集合。
降水確率70%だったけど晴天だ。正午から雨が降るそうでクライミングできないかもしれないけど、とにかく比叡山にサッサと向かう。
日田から阿蘇を通って高千穂に真っすぐ南下する景色のよい道路を走行する。阿蘇では道路や草が灰を被っている所があった。
10:20阿蘇の大観峰で車を停めた。噴火した中岳の煙が見える。雄大な景色に感動して、災害のないことを祈った。
高千穂に入るとスーパーに寄って足りない食材の買い出しを済ませて12:30菅原公民館到着。
まだ晴れていて雨は降りそうでない。素早く支度をして登山口に行った。
駐車場で装備を身につけて、TAカンテの取り付きに向かう。何度行ってもちょっと迷ってしまう。
 13:40登攀開始。下松八重清幸・宏太組、伊達・吹野組、三田・大塚・東組の順番だ。
伊達吹野組は2ピッチ目の終わり頃トラバースする所でルートを間違えてしまいTAカンテの右隣りのスラブを直上した。トポをしっかり確認しておかないといけないと反省したが、いつもと違うルートの経験ができた。(写真黄色線はTAカンテルート、青線は隣のスラブルート、赤線は10日の第一スラブルート) 
16:30全員終了点に到着。空が暗くなってきて雨が降りそうだ。
細い稜線を慎重に進んで下山にかかる。
17:39千畳敷に着いた時には小雨が降っていた。ギリギリセーフ!という感じでこの日にクライミングできると思っていなかったので、みんな満足の笑顔だった。
 菅原公民館に帰るとすぐ宴会の準備。神奈川からボルダリングに来られた若い男性二人といっしょだ、と思っていたら菅原の地区の方たち(7、8人)も来られた。
そしてもう一人、日之影ボルダー開拓の第一人者という男性もおられ地区にとても馴染んでおられた。
明朝まで大雨で明日はクライミングできそうにないので安心してよく飲んで盛り上がった。宮崎の鶏肉は美味い!
 私もいい年だけど好奇心は旺盛なので、若い人のボルダリングの話を聞いて面白かった。
そして公民館長の中島さんのお話も聞けた。比叡山を地区で管理されていること、公民館の活用について、「高千穂の夜神楽」の話も出た。
菅原地区の例祭日は12月10日でぜひおいでくださいと誘われて、行ってみたいと思ったけど・・・ 数年前に参加した鹿川の農産祭もよかったし、私には豊かな里山の暮らしに見えるこの地域が、行く度にますます好きになっていく。日付けが変わってから眠りについた。
 10月9(日) 7:00遅く起きてもまだ雨が降っている。ゆっくり朝食をとってからこの日の予定を話し合う。とにかく昨日一登攀したので気持ちに余裕がある。
午前中には雨が上がるが岩が濡れていてクライミングはできない。きのう場所を聞いたボルダリング岩を見学に行くことになった。菅原公民館を出発する頃には晴れた。
10:20比叡山の登山口の先のトンネルを二つ過ぎた案外近い所にあった。チョークの跡もあり、ぶら下がってみたりしたが、とてものぼれそうにないものだった。
 それからリーダーの下さんの発案で丹助岳に登ることになった。25年前に登られたことがあるそうだ。
細い山道をずっと車で上がっていって広場に到着、運転手さん大変お疲れ様でした。
12:30昼食〜13:00出発、まず天狗岩に立つ。
高度感たっぷり、天狗岩の上で秋の青空を背景に写真を撮った。
13:53丹助岳頂上着、ピラミッド形でどこから見てもよく目を引く頂に立ててうれしい。
下山途中、伊佐賀大明神に寄った。巨大な岩の下に洞穴のようになった奥に小さな祠が祀られていて神聖な気持ちになる。
帰り路は上がる時よりは少し運転しやすい道だった。
15:21鹿川の展望所で車を停める。実った稲田の向こうに比叡山や矢筈岳が見えて素晴らしい景色だ!
 16:30今夜の宿泊所の庵に着いた。珍しく貸し切りのようだ。
順番に五右衛門風呂に入ってから、皿うどんやギョーザの夕食、おいしい! 
しばらくして庵のオーナーの三沢さんが加わられて、初登のルート開拓の話など聞いた。それと比叡山にやって来る人が高齢化しているそうだ。それって私たちもそうだけど。
明日は晴天間違いなし、第一スラブ登攀予定で早めに眠りにつく。
 10月10日(月)5:15起床、パンの豪華な朝食だった。手早く片付けて掃除も済ませて7:12出発した。
8日は暑くて夏みたいだったが、10日はやっと秋らしくなった。
8:00登山口着、第一スラブの取り付きはすぐだ。
8:27登攀開始しようとするが、一スラの取り付きに人がいっぱいだ。福岡の3人+3人、三田・下松八重宏太組、下松八重清幸・吹野・伊達組、福岡の2人の順に出発した。
三田さん達は途中で追い抜いて早く終了したみたいだが、私達は1ピッチごとにビレー地点が混雑していて順番待ちをすることになり時間がかかった。
12:30終了点到着、昼食をとり記念撮影をして下山にかかる。
13:45千畳敷着、東さんと大塚さんがおいしいコーヒーを淹れて待っていてくれた。今回、無事に2ルート登攀できて皆さんに感謝! これからもクライミング技術や体力のトレーニングに励んでまた来たいと思う。
 14:00帰路に就く。高千穂のみちの駅で清算して長崎組と別れる。
山の中腹に集落や段々の田んぼがあり、天気が良いので稲が黄金色に輝いているのが高千穂の景色だ。それから緑の牧草地にススキが銀色に輝いているのが阿蘇の景色だ。
根子岳や九重山もくっきり見えて、走行中で写真が撮れないので脳裏にやきつけるように車中から眺めた。
杖立温泉にも寄ってもらい古い温泉地の風情も味わえた。
18:30うきは市の下さん家で伊達さんの車に移動、鳥栖駅で宏太君と降ろしてもらい、博多駅行の電車に乗った。
宏太君とおしゃべりしていたらすぐに博多駅着、22:25博多発夜行バス〜10月11日(月)5:45米子駅着だった。
 出発前は天気を心配したが、3日間とも良い天気で充実したクライミングと丹助岳登山もできた。
菅原地区やボルダリングの人達とも交流できたし、なにより参加者の皆さんにいろんな気遣いをしてもらって、最高に面白くて楽しいクライミング旅ができた。感謝 !
参加者 
CL:下松八重、SL:三田T、伊達、東、大塚、吹野 計6名 会員外1名