第1711例会 福寿草(仰烏帽山)

石川 S

 仰烏帽子山に登りたい、福寿草も楽しんで、と組んだ例会、事前情報で1月18日から元井谷登山口から上の林道の、第2登山口手前で法面崩れで通行止となり、加えて参加者も少なく、当初の第2登山口から第1へぐるっとまわる計画を変更し、車1台で元井谷(第1)登山口から往復することにした。
ところが直前になってCL峯さんの都合がつかなくなり、SL石川Sがリーダーで例会を行うことになった。
2月末になって林道も通行可となったが、2月29日は雪、五木村役場に確認すると山は雪で真っ白だという。道は?花は?とイロイロ気をもんだが、当日はまずまずの暖か天気となり、福寿草もバッチリ咲いていて楽しい例会となった。
 3月4日(金)曇り時々晴
 暖かく、すっきり晴れてはいないが天気は明日まで大丈夫のよう。11時、西川車1台で長崎を出発。
順調に走り松橋で高速を降り、宇城の鮮ど市場とイオンで夕食のおでんなどを買い込み、4時半ごろ道の駅「子守唄の里五木」に到着。
観光案内所に登山届を出し一夜の宿を確保。お雛さまを見たり散策したりして、ひなまつり会場になっているかやぶき民家の横にテントを張る。が、何としたこと!袋から出てきたのは本体ではなく冬用フライ。
夏用フライを重ね、ペグで固定してシートを敷くとさまにはなり、風もなく暖かく雨の心配もなかったので事なきをえたが、場合によっては大変なことになるところだった。
確認を怠ったリーダーの大ミスだと反省しきり。
 ともあれおでんとビール、差入れのワインやチーズなど豪華でおいしい夕食を頂く。雲もあるが星がきれいで西の山には三日月がくっきり出ている。8時就床。
ひと眠りして10時半に目が覚めそれからがうつらうつら・・・道の駅にコンビニが入るための試験とかで、「五木の子守唄」が繰り返し繰り返し流れ、いくら子守唄でもこれでは寝られない。真夜中過ぎてやっと静かになる。
3月5日(土)晴時々曇り
 5時半起床。朝食後テントを撤収して6時半出発。元井谷登山口上の駐車場に車をおき7時出発。
登山口からすぐガレた谷沿いの道でかなり荒れていて4年前より悪くなっている。
もとの道が崩れた所をまいたりしながらゆっくり登って行く。岩や木などに緑の苔が多い。
30分程登るとお目当ての福寿草!早春のあの黄色の透きとおった輝きがかわいい。そこから山腹や道脇にちょこちょこ見られ、二股を過ぎるとやがて夫婦杉に着き一休み。
テープやトラロープがずっと張ってあり間違うことはない。花も無くなり沢沿いに緩やかに登っていき、最後をちょっと急登すると稜線に出て仏石分岐に着いた。ここで第2登山口から来た人に会う。
 稜線はやはり風がありここから右へ植林帯を緩やかに登って行く。
石灰岩の散らばるカルスト地形で稜線の左側を巻いていくと道脇に風穴があり、手をかざすとほのかに暖かい。
植林帯をトラバース気味に登り上がり、葉の落ちた気持のいい雑木林の尾根道を辿り、馬酔木が茂る道をひと登りで露岩のある仰烏帽子山頂(1301.8m)着。
素晴らしい展望のはずだが明るい曇り空のもと、白髪岳はよく見えるがそれより東よりの市房は霞み遠くははっきりしない。
風が強くて寒く、写真を撮って早々に下る。頂上すぐ下に「兎群石山7分」の標示がありそこまで足を延ばし軽くお昼を食べる。
気持のいいちょっとした広場で白い石灰岩がたくさんの兎(?)のように群れていて、亀に負けた兎が日々修練してるとか。「兎ちゃん、ガンバレヨ」とそこを後にする。
途中展望台をのぞいて仏石分岐まで戻り、ここから福寿草スポットの仏石に下る。それまでは何パーティしか会わなかったのに、仏石に下る最後の岩場は順番待ち。人、人、人、花もたくさん咲いていてしばらく楽しむ。
 帰りも元井谷を下るのはどうしたものかと思案しながら、たまたま声をかけた男性からいいアドバイスをもらい、第2登山口に下ることに決める。
ここから稜線まで山腹の急な登りだが、斜面には福寿草がまたまたたくさんでてきて大喜び。行き交う人も多く第2から花だけ見に来る人も多いようだ。
稜線に出て緩やかな起伏を歩き、仏石から1時間余で第2登山口に着いた。
駐車場には車がいっぱいで、長崎ナンバーも何台かあり途中で朝霧山岳会の20名程のパーティも見かけたし、オレンジの計画書を拾ったりした。
一休みの後、陽さんはヒッチハイクで林道を4q程下った元井谷(第1)駐車場まで先に行き、車で登ってきて、歩いていた我々をピックアップしてもらう。
 五木温泉でさっぱりし、定番の五木蕎麦をいただき、往路を長崎へと帰り、無事例会を終える。
車を出し往復運転の陽さん、ありがとうございました。
コースタイム:
3/4(金) 長崎11:00=16:30五木
3/5(土) 五木道の駅6:30=6:50元井谷(第1)登山口駐車場7:00〜8:00夫婦杉8:10〜8:40仏石分岐〜9:00風穴〜9:30仰烏帽子山頂9:35〜9:45兎群石山10:00〜10:45仏石11:20〜11:50稜線分岐〜12:25第2登山口=五木=19:00長崎
参加者:
 CL:石川S、西川A、西川I、栗崎 計4名