第1 698例会 涌蓋山

西川 A

九重連山の西北にそびえる涌蓋山(わいたさん)は「玖珠富士」「小国富士」と呼ばれている独立峰で、その山容はどこから見てもよくわかる。
天候がよければ初心者でも簡単に登れるということで約20年前にヒゼン湯・龍泉荘の建物の中をくぐって(家の中を通って)登山をしたが、ここでのキャンプ体験と風変わりな登山口は今も記憶に残っている。・・・が、その龍泉荘も水害で流されたということで今は更地、昔の面影は無い。
 さて、今回は湯坪温泉一泊の例会。時間的余裕があるため八丁原登山口から晩秋の草原・ススキの枯野を楽しみながら2つのピークを越えて湧蓋山へ登る計画とした。
11/22(日)天候曇り。
7時に今村PA集合、出発時は車3台・11名。
10時過ぎに登山口の八丁原で個人山行中の2名が加わり、合計13名となる。
準備体操後10:15に出発。まずは最初のピーク「一目山(ひとめやま・1287m)」に向かい草斜面を「いちもくさん」に駆け上った。・・と、言いたいが、登り始めでゆっくりペース。
 約25分で頂上着。山頂からは阿蘇五岳が近くに見える。
休憩後、北に向かって約1時間のんびりと歩き、2番目のピーク「ミソコブシ山(1300m)」に着く。ここで昼食とするが、後続組も到着し全員13名で写真撮影。
なんとも変な名称のミソコブシ山は、味噌をこす竹籠(味噌こし)を伏せた姿に由来するらしい。
ここは一目山と涌蓋山のほぼ中間地点。
ミソコブシ分岐から、2名が下山口のヒゼン湯に直行したが、本隊は大分・熊本両県を結ぶ峠の涌蓋越を経由し「女岳」から涌蓋山頂へ、ススキの穂波や狭い草尾根の中を進む。
山頂へのヤセ尾根登山中に、西側からガスが湧いてきて一瞬「ヤバイ」と思ったが、直ぐにガスも小雨も止んで一安心。「湧蓋山(1500m)」には13:50到着。
山頂は平坦な草台地で東西に長い。展望は遮るものなく雄大。但し、午後から雲が出てきたため九重連山は一部ガスっていた。
写真撮影、休憩後14:05に下山開始。ミソコブシ分岐から左に下り、休憩を取りながら15:50にヒゼン湯に着いた。所要時間5時間半。高低差は少ないが距離は12km(歩数で約17〜18千歩)。一番心配していた雨に合うこともなく、静かで美しい晩秋の草台地をマイペースで歩けたことはラッキーであった。
当日は湯坪温泉の民宿に泊まり、翌日は、地熱では国内最大出力の「九電・八丁原地熱発電所」を見学後、大観峰・菊池経由で帰崎した。
コースタイム;
八丁原登山口10:15→10:40一目山10:55→11:55ミソコブシ山12:25→13:30女岳→13:50涌蓋山
14:05→15:50ヒゼン湯登山口
参加者;
 CL:西川A、 SL:西川I、山上、田尻S、中島Y、平田、石川S、中島H、栗崎、大塚、田尻H、川口A
  計12名、会員外1名