第1687例会 沢登り(洗谷)

窪田 紀幸

 一段目の4mの滝、「ムムッ…挑戦すべきか、恥を忍んで撤退か…」背中に熱視線を感じる。
梅雨も上がって晴天続きなのに想定外の水量。2年ぶりの沢登り、最近クライミングをしたのはいつだっけ、5月の研修はロープのセットしかしてないな…と思いつつ、冷たい激流シャワーの洗礼を受けながらも背中になぜか冷や汗が出る沢登りの開始だった。
 この所、山から足が少し遠のいていたこともあり、久々に夏はやっぱり沢登りしかないと申込む。
参加者はCL田尻S・SL大塚・石川S・平田・窪田の5名。岩登りメンバーが徐々に減って来たことを実感する。
 8/9(日)、当日の天気は晴れ、6:30、今村PAで集合し洗谷へ向かう。
車を2年前と同じく入渓地のすぐ脇の広場に駐車するが、ものすごいアブの大発生に閉口。体のあちこちを刺されまくる。
今回は、前回の経験を生かして、もう1台を下山路となる井原山自然歩道(洗谷下流)に駐車し、嫌なアスファルト道路歩き(約1時間!)を割愛することにした。
 9:30入渓。今年の梅雨は雨量が多かったせいか入渓地点で早くも倒木が目立つ。
水量は晴の日が1週間程続いていた割に多い。入渓早々のゴルジュで腰まで水に浸かり、一段目の4mの滝で嫌な予感的中。ゲッと声が出てしまうほどゴウゴウと凄まじい爆流が眼前に落ちてきている。
皆やや腰が引け気味。いきなり戦意を喪失し、高巻きそうな気配になったが、せっかく沢に来たのだし登ってみんばね、とリードを申し出てロープを装着。
さて滝に取り付いたはいいが、爆流で圧倒、岩がヌルヌル、こりゃ落ちたら大怪我かなと嫌でも慎重になる。できるだけ滝に打たれまいと高めのルートを選んで何とかクリヤする。
支点をセットし登って来てもらうが、果敢にチャレンジするも滝に打たれ続けてクリヤできず断念。
拙者は不謹慎にも「久々ながら体が思ったより動いたし、こりゃ案外いけるかも」と一人ニヤリとする。
小滝・大滝…次々に滝に打たれるが天気が良いので楽しい沢登りを皆で満喫。洗谷は何度来ても良い。
 13:30頃、最後の大滝を攀じ、上流の二俣はいつも左俣のルートをとるが、2年前の道迷いを反省して今回は右俣を遡ることにした。
残すは藪こぎだけと思っていたが、更に滑滝が連続してスリリングな沢登りが楽しめた。
 笹の藪を漕いで14:30過ぎに登山道と合流。時間も遅いので井原山山頂はパスし、疲れた体に鞭打って自然歩道を下る。
入渓地と下山路に車をデポしたおかげですごく楽をした。次回も同じ手を使うことをお勧めする。
 帰路はいつものようにやまびこの湯で汗を流し、現地で解散とした。
参加者:
CL田尻S SL大塚、石川S、平田、窪田、計5 名