第1675例会 市房山

倉嶋 愛

=霧の福寿草、雨の市房山=

3月14日(土)
雨予報が出ていたので、出発前からなんとなく寂しい気もしていた。
それでも私にとっては久しぶりの山行、熊本にいる間にぜひとも登りたかった市房山だったから、いつも通り母娘でワイワイ言いながら準備していた。
「そういえば、行きは市房キャンプ場に向かうだけだから、時間がもったいないね。それなら、仰烏帽子山に寄り道して福寿草を見に行くのはどうだろうか?」
山行メンバーの快諾により、早出して仰烏帽子山へ寄り道することに。
その日は霧が濃く、視界も悪かったが、雨が落ちていないのが幸い。
駐車場から福寿草の群生地まで小一時間歩く。あ?咲いてる!!例年より寒く、開花が遅れていたそうで、つぼみも多く見られた。
黄色の花を見つけるたび、皆一斉にカメラマンへ変身。お日様が出ていたら、この黄色はもっと鮮やかなのにと残念ではあったけれども、今年も福寿草を拝めたことに感謝のひとときだった。
その晩は市房山キャンプ場のコテージに宿泊。広い敷地にきれいなコテージが並んでいる。 しかも利用者は私たち山岳会だけという貸し切り状態!室内もきれいで快適。
さっそくビールで乾杯をし、夕食の準備に取りかかる。
今回の食当は私たち母娘だったのだが、食材もどっさり、ご飯も作り過ぎてしまったようだ。私は皆さんが結構食べるものだと考えていたのだが、そんなに食べないよ!と突っ込まれ、笑われてしまった。
倉嶋家(とくに私)と同じ感覚で準備してしまうと大変な事態になることが今回よく分かった。加えて、食当の難しさも痛感した。
翌朝、やはり雨。それでも元気に市房山へ出発。登り始めてすぐに、大きく威厳のある市房杉が出迎えてくれた。
本当に立派で、長い自然の歴史とパワーを感じることが出来た。
途中、市房神社で小休憩をとった。中に入ると、古い絵が飾ってあった。いつの時代のものだろうかと興味をそそられた。
神社からは本格的な登山道になる。雨風が強くなってきたので、先を急ぐ。
頂上に着く頃には、風がかなり強く、とても寒かったので、集合写真をパッと1枚撮って早々に下山することにした。
予定では心見の橋まで足を延ばすつもりだったが、また天気の良い日にリベンジしたいと思う。
下山後は、近くの温泉で温まり、長崎への帰路に着いた。
私にとって、熊本生活で最後の山行を念願の市房山で締めくくることができ、良い思い出となった。
コースタイム
キャンプ場6:30⇒市房神社8:00⇒頂上10:50⇒キャンプ場14:30
参加者
CL倉嶋C、SL石川S、田尻S、田尻H、川口T、川口A、中村E、倉嶋A 計8名