第1663例会 比叡山

縦 走

大塚 佐恵子

11月1日(土)
 石川さん、悦子さん、大塚の3人で長崎を7:10出発。鳥栖で伊達さんの車に乗り換え9:10発。
日田ICを降り大宮で下さんの車(吹野さん、下松八重宏太くん)と合流。12:30高千穂へ入る。道の駅で昼食。
近くのA・COOPで2日分の食料と飲料水を確保し、1泊目の菅原公民館着14:40頃。今日の宿泊は2組。長崎山岳会7名と関東在住の山岳ガイド2名。大広間を貸切、夕飯の準備をする悦子さんを残し明日のルート確認へ。
第一スラブ、取付は簡単そうだが、そのあとは林の方へ入り先が見えない。明日の天気、岩の状態をみて決定することに。
さぁ、17:00お楽しみの夕食。「カレー、ソーセージとエリンギのソテー、野菜サラダ」と「ビール、焼酎「園乃露」」の饗宴で話も弾み、翌朝6時まで熟睡。
11月2日(日)
 縦走組の石川さん、悦子さん、大塚の3人は登山口まで車で送ってもらい9:05出発。分かりやすい登山道をクライマーの声を、姿を追いながら(藪で見えなかったけど)高度を上げる。
南口登山道と北口登山道の合流点に45分で到着。コースリーダーの石川さんの心地よい歩調で着々と進む。
 まずは10:15比叡山頂760mに寄る。比叡山の標識の両側に岩がある。悦子さんが登り、石川さんも岩の上。
タイマーを最長の10秒にセットし、続いて登るもシャッターが切れる前に写り込めない。何テイクしただろうか、もう頂上は諦める。
 分岐点まで戻り「カランコロン岩」を目指す。それまで岩場や急登もちょこちょこ出てくる。
奇岩、奇木を見るたびに感動する悦子さん。「何年かけてこんな姿になるんだろうね」
カランコロン岩の梯子にさしかかる。ザックが邪魔して通れない幅、両側に岩が出っばっている。
10:50到着、さすが岩峰の比叡、雄々しい景色に色づく木々が優しさを添える。
カランコロン岩を検証するために下から拾ってきた石を投げてみる。細長い隙間を落ちていく石がジグザグに岩に当りながら「カラン、コロン」と音を立てる。成功♪♪ 
 広大な岩々を楽しんだ後はここでの最高峰918.03mの「ひえの山」を目指す。
「稗ノ山」11:25着。眺望がきかない山頂だけど、満足。よく歩いたのでお腹も空いてきた。寒さをよけ昼食場所を探すも、カランコロン岩に戻った所でお昼。
ここからの景色は飽きることはない。飛ばされたプラごみが岩の向こうまでいってブーメランのように舞い戻ってくるほど風が強いので引き揚げる。
さあ、岩登り組は登頂しただろうか。下山は最初の出合いから千畳敷へ出る。
「比叡山」と書かれた碑の向こうに比叡何峰だろうか岩肌をむき出して鎮座している。
13:00紅葉に癒されながら急な坂を下る。ザイルを担いでメットを被って下りてくるクライマーに出会った。ん〜勇ましい。
千畳敷に13:40着。何度みても絶景。ここで岩登り組を待つ。最初に北海道組が下りてきた。毎年恒例で比叡に挑み「鹿川庵」に泊まる。
今日は去年下見した「麓屋」(ロックにかけてる?)に泊まるそうだ。岩登りが集まる「鹿川庵」今夜は長崎組の他、高知組。北海道組の話では「長崎はまだまだだよ。1時間以上かかるかな」と。
岩の状態をみて9時過ぎに出発。取付で随分待たされたんだろうな。15組が挑んだそうで銀座状態の岩山。比叡の岩を制覇してきたクライマー達の顔、顔、顔、なんて誇らしそう。
聞こえてくるいろんな武勇伝?に比叡の状況が垣間見れる。東京、埼玉、神奈川など関東から、四国からいろんなところから集まった。全国屈指の岩場、秘境。
14:50長崎組も下りてきた。もちろん、伊達さん、下ジュニア、吹野さん、下さんの顔も満面の笑み。全員集合で記念写真を撮り下山。
11月3日(月)
 6時起床、お湯を沸かす。4食分の食当を見事にこなした悦子さんの雑炊をいただき、「鹿川庵」の前で記念撮影をして比叡を後にする。
まっすぐ帰るにはもったいないお天気なので丹助に登ることに。でも、なぜかぐるっと回っただけで、丹助の頂上は踏めなかった。立派な岩峰は近くで見ることはできたけど・・・登山口をスルーしてしまったのです。ん〜来年の楽しみか。
鉄道(廃線)の駅と温泉が合体した施設のある日之影温泉に行くもまだ開店前。早すぎた。10:00高千穂温泉で癒され、長〜い帰路につく。
 13:59の門司港行きに間に合った吹野さんを鳥栖駅で見送り、駅の近くのフレスポの中にある伊達さんお勧めのカレー屋さんで石焼カレーを満喫して、解散。
下ジュニアも大学に戻る。下さん淋しそうな、でも一緒に登れて満足した表情。
それぞれの「比叡」を楽しんだ例会でした。

登 攀

吹野 洋子

11月2日(日)6時頃起床
 昨日から何者だろうか?と気になっていた同宿のお二人を下さんがバス停まで送りに行かれた。帰って来られて聞くと、なんと!有名な登山家のお二人で名刺を見せてもらった。
下さんは去年は30キロの米が当たり、今年は有名登山家に当たったようなものだとミーハーな私は思った。
 空は曇っているが、雨は降らない予報に変わったそうだ。早く岩場に行っても岩が濡れているのでちょっと遅らして出発することになった。
公民館の台所でおいしい朝食をゆっくり味わった。そして片付けも公民館の掃除を念入りにやり、外の落ち葉も竹箒で掃いた。
 9:00菅原公民館出発。 9:30比叡山駐車場に着くと大変な賑わいだ。鹿児島山岳会の方も大勢おられて伊達さんが話しておられた。
岩壁を眺めるとすでに4ピッチくらい登っているグループが見えた。10:00岩場の取り付きも大混雑、私たちは後から登り始めることにした。
佐賀や鹿児島の有名人など九州のそうそうたる顔ぶれが揃っているようだ。この日は一スラが乾いているので多くなったみたいだ。
一スラや二スラに分かれて次々に出発していって10:20私たちの順番がきた。
私たちは一スラを、伊達さんと宏太君はつるべで、下さんと吹野は下さんリード吹野フォローで登った。
一ピッチ目を吹野が最後に登っていくと、先に上がった若者が戸惑っていた。「どこに足を置いたらいいですか?怖いなぁ〜、先に行ってください」なんて言っていて、可愛いいやらおかしいやらで私は俄然楽しくなってきた。
この若者は庵の松本さんにリードされていて、他に庵の石田さんにリードされている人とで、テラスごとに出合い順番を待ったりしている時にしゃべったり冗談を交わすようになった。一スラのこの雰囲気が大好きだ。
12:00頃4ピッチ目の亀の甲スラブにかかる。順調に登っていって13:15登攀終了。
途中で雨が降りそうになったり風が強く吹いたりしたが、大きく天気が崩れることもなく完登できて良かった。
 終了地点で昼食を摂り、ギア類やロープを片付けて14:20下山を開始した。
この尾根歩きで落ちたら大変なので慎重に歩いた。
14:50縦走組が待っている千畳敷に着いて記念撮影をした。カメラのセルフタイマーに戸惑って、すぐ宏太君を頼ってしまう。そうこうして笑っているうちに通りかかりの人が現れて写してもらった。比叡山の岩峰が望める素晴らしい場所だ。
  15:15 今夜の宿泊地の鹿川の庵に向かう。途中、下鹿川の農産祭りの後片付けをしておられる人の中に、去年下さんが当たった米を作られた青年に再会した。
農産祭りは毎年11月の第一日曜日に行われるそうだ。
16:00庵に到着。早速、奈須商店で豆腐とビールで乾杯!変わらずこの豆腐は絶品だ。庵に帰ってテラスで食事の用意をしていると、先着の土佐アルパインクラブの方からかつおのたたきやイカ焼きなどの差し入れがあり、他からもおでんやしし汁、鯛の煮つけなどいただきとても美味しい。
そのうちに長崎の水炊きも出来上がり鶏団子や野菜を沢山食べた。寒くなってきたので、中の囲炉裏の周りに移動してまた飲んで喋った。
そのうちにオーナーの三沢さんも加わられて、23時頃寝たそうだ。
参加者
CL下松八重、石川S、伊達、吹野、中村E、大塚 計6名 会員外1名