第1638例会岩宇土山(フクジュソウ)

田尻 忍

 今回の例会は天気予報によると、行く気をそぐ様な曇り、雨。福寿草は見たいわ、雨は嫌だわとヤキモキしたが、予報は雨マークでも降雨量は数ミリと、たいした事は無いと強気の虫に押され長崎を発つ。
3月1日(土)曇りのち雨
 何時もの今村PAに車3台が集合し、夕方4時30分に一路熊本の五木村を目指す。ルートは高速を松橋ICで降り、国道443号を東に走り、途中より河俣川沿いに県道25号線を五木村まで走る。このルートは仰烏帽子山へ登る時も同じなので参考まで。
 雨が予想を超え、気持ちを暗くし始めたのは25号線を五木村に着く前から。雨の中でのテント張りを覚悟し、前回テントを張った道の駅「子守唄の里五木」に着くと、オー、ラッキー、屋根付身障者用の駐車スペースがあるではないか。それも2張分。時刻はすでに午後9時過ぎ、道の駅は閉店している。
他に利用車が無い事を確認し、2張と軒下に1張、計3張をお世話になる。
3月2日(日)曇りのち少し晴れ
 朝5時起床、お湯を沸かし各自に支給する。各自朝食とテント撤収を手早く終え、6時30分には一夜のテント張りを感謝し駐車場を出発する。雨は止んだが山にはガスがかかり天候は今一である。
 登山口の久連子には先客車1台のみで、土曜日にしては静かな山を楽しめそうだ。
登山口を7時30分に出発する。岩宇土山に連なる尾根道をユックリ、ユックリ登る。
ただ前日の雨で道がぬかり、急斜面では普段使わないロープでバランスを取る始末。滑り、掴まりながら登ること3時間弱で岩宇土山に着く。途中福寿草を見るが、株数も少なく、あまりパッとしない、後の白崩平に期待する。
 尾根上のコブみたいな岩宇土山を後に下りにかかる。上福根山への分岐をオコバ谷へ下るが、ここからの下りが大変なもので、普段でもこのルートは利用しない様に標識が有るほどである。悪路にスベリ、シリモチ、フンバリ、掴まり等、ズボンと靴を汚し悪戦苦闘しながら杉林を抜け一安心。
  11時、白崩平に近づくと福寿草もボツボツと現れ始めるが、昨年と比べ元気が無いように思える。やはり光が足りないのか。

地元の爺さんが福寿草が開くのは「ひっから」と言っていた。「ひっから」とは昼からとの意味らしい。成るほど昼時の陽光で花は開くらしい。
 白崩平に着くと人も疎ら、福寿草もぼちぼち、全体的に明るさが無い。大休止で軽い食事をしていると、光が射し太陽が顔を出し、青空になる。
 正直な福寿草があちこちで黄色い花を開き出して、黄色い絨毯とはいかなくとも白崩平全体が黄色く明るい。撮影に没頭していると、何時の間にか人間が沸いている。太陽が出ると花が開き、人間が沸くらしい。
 白崩平からの下りはオコバ谷の河原までが急で、あとは普段の山道である。工事用車道に出て、出発点の久連子まで戻る。福寿草だけを見る人はこのルート(久連子〜白崩平)を往復するらしい。
 五木の道の駅に戻り五木温泉「夢唄」で汗を流す。ここに来て蕎麦を食べずば成るまいと、蕎麦屋に12名どやどやと入り五木蕎麦を堪能する。
 帰りはもと来たルートを辿り、7時30分頃長崎着。運転手の皆さんご苦労様でした、又来年も福寿草に会いに行きましょう。
コースタイム
久連子発7:30〜岩宇土山10:00〜11:15白崩平12:00〜車道12:40〜登山口着13:00
所要時間5時間30分
参加者: CL田尻S、田尻H、栗崎、中島H、川口A、内山、西川A、西川I、馬場、窪田、大塚、平田
  計12名