第1625例会 石鎚山

田尻 博子

10月11日(金)19時45分今村PAに3台の車で参加者12名が集合。これから高速道で別府まで、その後宇和島フェリーで八幡浜へ。四国が初めての人も何人かいて期待が高まる。
 別府ICで降りそこなうか!!というハプニングに見舞われそうになるが、無事に別府港着。
 今は、インターネットで予約をすると、乗船名簿も事前に作成が出来て便利。連休前日で満員かと心配だったが、我々は大グループと思われたらしく、場所が確保されていて、皆さん自分のシュラフ持参、船室でゆっくり横になる。
10月12日(土)5時までは船内に滞在が可能なので、持参の朝食を済ませて、いよいよ、四国に上陸。コンビニで忘れずに今夜のビールを購入。ナビのおかげで7時30分には面河登山口になる渓泉亭駐車場に到着。紅葉には早すぎたようだが、渓谷の美しさは期待通り。健脚組6名(大塚、田尻S、金木、松田、中村S、福田)はここから石鎚山を目指す。ゆっくり組6名(田尻H、西川A、東T、栗崎、西川I、中村E)は亀腹といわれる岩壁を見ながら第2キャンプ場付近まで散策をし、その後車で土小屋へ移動。
 9時土小屋到着。予想はしていたものの、その混雑は凄い。駐車場は一杯で路肩にまで車があふれている。我々は今日のキャンプ地が、瓶が森林道沿いだったので、そちら方面の路肩に駐車して、9時30分石鎚山頂を目指す。
 天気は上々、部分的には紅葉も美しく、爽やかな空気がなんとも気持ちが良い。途中、鮮やかな青色のリンドウが数多く現れ、目を楽しませてくれる。二の鎖下で成就社からの道と合流し、ますます登山者が多くなる。鎖場も渋滞しているが、石鎚山に来たら鎖場でしょう!!ということで、6名全員鎖場を登る。スイスイ動ける場所もあれば、大きな三角形や丸型の鎖に足をかけて登る場所もあり、人が多いだけに気を使う。東さんが下から指示を出してくれるのが頼もしい。鎖場を過ぎると頂上までは「今夏の富士山状態?」という多くの登山者。12時15分石鎚神社山頂社のある弥山(1,974m)着。お天気だった空も、ここまで来るとガスがかかって、天狗岳(1,982m)も見え隠れしている。社の隅っこで昼食にするが、風が冷たい。頂上の混雑が続くのは、天狗岳まで歩く人たちが順番待ちで並んでいるからか?!「並んでまで行かんで良か」とあっさり諦める。しかし、ガスが晴れると紅葉した天狗岳が美しい。健脚組に連絡すると、頂上まで後1時間位の場所に居るということ。頂上は人も多く、寒いので我々は予定通り13時下山にかかる。
 14時50分土小屋着。予定では、キャンプ場に先発移動し、テント張りなどをして、健脚組を迎えに来る事になっていたが、車3台共ガソリンの残量が気になる。無駄な動きはしないようにと、そのまま待つ事にする。
 16時20分健脚組が土小屋に到着。17時15分キャンプ予定地のよさこい峠へ移動する。トイレも水もあり、なんとかテントも2張り張れそうだが、土小屋もそうだったが、とにかく風が強い。テントを張り始めるが、この風だと、炊事も儘ならない。よさこい峠から南方面の林道に「白猪谷野営場9Km」とうい標識がある。リーダーとしては、下調べもしていない場所だが、この瓶ケ森稜線沿いは何処も風が強いようなので、とにかく降って風を避けたい。20分位林道を走ると、広い駐車場があるそれらしき場所に出た。トイレには電気も点いており、炊事場の蛇口からは水も出る。有り難い。17時50分今夜のねぐらが決まる。そこからの行動は早かった。男性陣にテントを張ってもらい、女性陣で夕食の準備。食当松田さんのチャポリタンときゅうり、なす、しょうがのサラダ。皆が持ち寄ったおつまみも豪勢に、18時30分には飲み始め、夕食。19時30分には明日に備えて、お休みなさ〜い。
10月13日(日)5時起床。食当栗崎さんのおじやに、かまぼこ等のおかずと豪華な朝食を済ませ、7時15分キャンプ場発。よさこい峠に戻り、瓶ケ森駐車場まで車を走らせる。
 今日は風もなく、昨日以上に良い天気で、瓶ケ森の笹原が美しく輝いている。
 修行に来ている修験者の方からホラ貝を吹いてもらい、厳かな?気持ちになって、8時瓶ケ森に向けて出発。
瓶ケ森の穏やかな景色の向こうには、快晴の空に、昨日登った石鎚山が聳える。
 男山経由で、9時瓶ケ森山頂(女山・1,896.2m)着。次々に登山者が登ってくるが、石鎚山のような混雑はない。記念撮影の後、瓶ケ森ヒュッテ経由で笹原をぐるっと回って9時50分駐車場に戻る。
 今日の予定をこなすべく土小屋に戻り、昨日以上の車の混雑だったが、何とか道路際に駐車する。大塚さんと松田さんは、石鎚山の鎖場を経験する為に二の鎖往復。後の10名は岩黒山から筒上山を歩く。
 10時30分おみやげ屋さんの先から登山道に入り、思ったよりの急登をもくもくと歩き、尾根に出ると、素晴らしい展望が開け、11時40分岩黒山(1,745.6m)到着。
 石鎚山、先ほど登った瓶ケ森からの稜線の山々は勿論、陽さんの山座同定では、九重連山も見えたとの事。ここで昼食にする。あまりの気持ち良さに、計画の筒上山をカット。この景色をゆっくり楽しむ事にする。12時45分下山。笹の中を降り、自然林の中を行くと水場があり、ここの水が冷たくてとても美味しかった。

岩黒山南面の笹と自然林
 この山系にはキレンゲショウマ、ホソバノヤマハハコの群落が見られるという事。是非、次回はその季節に訪れたい。同じ石鎚山系とは思えない静けさ、山の佇まいが魅力的だ。14時10分土小屋に戻る。14時30分には鎖場往復の2人も合流し、今回の登山が終了する。
 松山に行く途中、少なくなったガソリンを入れようと、何軒ものガソリンスタンドに立ち寄るが、この辺りは日曜日は休業という事。やっと開いていたスタンドでガソリンを入れ一安心する。一般道を深夜、早朝に移動をする時はガソリンに要注意と学んだ。その後砥部で温泉に入り、近くのレストランで豪華な?夕食。その品数の多さで、予定より夕食時間がかかり、お土産を買うのに大童。ちょっとだけ交通違反を犯しながら、一六タルトを手に入れる。21時松山観光港到着。21時55分出航。松山小倉フェリーは船内にお風呂もある大きなフェリーで、全員指定席(場所)になっており、敷、掛け布団も完備。
10月14日(月)7時まで船内で休む予定だったが、運転手が5時には車を移動しなくてはいけないという事で、5時に全員下船することに変更。小倉に到着後、若者主導でファミレス「ジョイフル」の朝食を食べに行く。おじさん、おばさん(おじいさん、おばあさん)にはあまり経験のない、「ドリンクバー」の使い方を体験。しっかり朝食を食べ、金立SAで清算をする。フェリー2泊、テント1泊、入浴、夕食付きで2万円。お天気に恵まれた大満足の例会が終わる。10時には長崎着。この時間に帰ると、その日に遊んだ後のお片づけが出来てなかなか良かった。
 運転、食当、会計、装備の係りをして下さった方々、お疲れ様でした。

行ってきました石鎚山

大塚 佐恵子

 紅葉がとっても似合う石鎚山、魅惑的な鎖場、一度は行ってみたいと挙手したら、サブリーダーの大役を仰せつかった。絶対成功させたいとリーダーに追随する。
スケジュールが決まり、参加者も揃い、なんだか成功の予感。
 12日(7:25)渓泉亭のある五色河原着。紅葉がちらほら見える木々の緑と白い花崗岩、面河川ブルーのなす渓谷美を満喫しながら暫く散策した後、面河登山口から登る組、石鎚スカイラインを車を走らせ土小屋から登る組と分かれる(8:25)。
 下熊淵で渓谷美と別れ、登山口で登山届を出し、長い石段を上り始める。(山頂まで約6.9km、標高差1200m)深い緑の樹海をひたすら登り続け霧ヶ迫着(9:45)。
この急登を過ぎると尾根に出る。しばらく1525mの面河山の南を廻り込むように進む。やっと石鎚山の頂上が顔を出す。
  山頂まで4000mの標識を過ぎ、休憩(10:40)。傾斜もすこし緩み、距離をどんどん稼いで1600mに建つ愛大石鎚小屋到着(11:45)。
 だんだん大きくなる石鎚山を眺めながら、いくつかの谷をトラバースするうちに笹原に出た。風に誘われ一面の笹がスタンディングオベーションをして歓迎してくれる。シコクシラベの林へと誘われ、水場でペットボトルに美味しい自然の水を調達する。石鎚山の雲の流れに目をみはる。やっと美しく紅葉した木々に出逢えた。
 面河乗越しを越えたら間もなく三ノ鎖下(13:20)。鎖場で有名な石鎚山。三ノ鎖は改修中で使用禁止の札を横目に登頂。
(13:40)石鎚山神社がものものしく建っています。さあ、念願の天狗岳空中散歩。お天気もよく連休とあって人・人・人。待つ時間も足元に拡がる景色を楽しむ。晴れて天狗岳1982m西日本最高地点に立つ。
 土小屋コースのメンバーが待つ場所へ下山開始。「二ノ鎖の下りはなぜか禁止」に落胆と冷たい強風の中、辛い下りとなった。
 3日目、瓶ヶ森へ訪れた後、土小屋から筒上山組と別れ、どうしても鎖にチャレンジしたいという松田さんと大塚の二人で二ノ鎖まで往復することになった。15時に土小屋で合流。間に合うように小走りに駆けのぼる。1時間10分で鎖場に到着。案の定多い人。登るのに30分かかった。結構登り甲斐もあり、二人満足、途中30分昼食時間を取り、14:30皆が待つ土小屋へ笑顔でゴール。2日間のお天気がすべてを物語っている。ありがとう。

コースタイム
10/11今村SA19:45=22:30別府港23:50=
10/12八幡浜5:00=7:30面河8:00=9:00土小屋9:30〜12:15石鎚山13:00〜14:50土小屋16:30=よさこい峠=17:50白猪谷野営場
10/13白猪谷野営場7:15=瓶ケ森駐車場8:00〜9:00瓶ケ森女山〜9:50瓶ケ森駐車場 =土小屋10:30〜11:40岩黒山12:45〜14:10土小屋15:00=17:30砥部=入浴、夕食=21:00松山観光港21:55=   
10/14小倉5:00=朝食=10:00長崎
参加者
CL田尻H、大塚、田尻S、東T、金木、西川A、西川I、栗崎、中村E、松田、中村S、福田  計12名