第1624例会 岩屋山〜稲佐山縦走(ダンギク)

石川 純子

 10月6日(日) 前日までの曇・雨の天気予報が突然晴に変身し、青空の岩屋神社参道入口駐車場に14人が集まる。倉嶋さん夫妻は久留米から参加。ふと見ると参道入口の鳥居に会員の川口勇市氏奉納の立派なしめ縄がかかっている。
 参加のはずの小松さんをしばらく待ったが、連絡もできぬまま下松八重式準備体操で体をほぐし9:15出発する。(後日談で、小松さんは虹が丘行バスの中央橋バス停を間違い、例会を諦めて市民の森から八郎岳に登りダンギクを見られたとのことでした。)
 油木からの自然歩道につながるトラバース道からすぐに尾根に取り付き、急な踏跡を10分足らずで岩場に出ると「あった!」最初のダンギク。たくさんはないが、優しい淡紫色の花が名の通り段々に咲いている。見頃には少し早いがしばらく楽しんだ後、さらに踏跡を登ると十字路に出る。
そのまま登りつめると頂上だが、今日の主役はダンギクなので、道を左にとり、すぐにトラバース道に出てやがて自然歩道との合流点に着く(9:40)。丸太の手作りベンチがあり一休み。
 ここから自然歩道を油木側へ下り、若竹への分岐をすぎてまもなくの南斜面の岩場でダンギクに再び出会う。ここも見頃には少し早く蕾が多い。昨年より少ないが被写体には十分だったと思う。
自然歩道をさらに下って小江原分岐到着(10:25)。ひといき入れて小江原へと向かう。途中まだ青いムベを見つけたり、ツユクサやノギクもかわいい。
 北高横の道路を縦走路の取付きへと向かう途中で、馬場ちゃんと山上さんが加わり、総勢16人となり縦走路取付きの階段を登る。
防火帯の道ははじめは草丈も低く歩きやすいが、途中から草がおいしげり石はゴロつくし歩きにくい。端っこを歩いたり、シラヤマギク、オミナエシ、ヒヨドリバナ、ツリガネニンジン(ナガサキシャジン?)・・・など秋の花が混じる草をかき分けたりとなる。
気温はこの時季としては高めで暑いが、杉や雑木が大きくなり木漏れ日のなか時折の風が気持よくやはり秋だ。急な歩きにくい防火帯を下って山道に入り、静かな林の中でランチタイム(11:55〜12:20)。
 お昼までと言ってた人も、見晴しのきかないアップダウンをもくもくと繰り返し、1時間たらずで稲佐山広場に到着(13:15)。
縦走路では誰にも会わなかったのに、子供連れが大勢にぎやかに遊んでいる。トイレ休憩後、シカ園のそばの野生(放し飼い?)のイノシシ2頭が餌を探しているのを見ながら最後の階段を頑張り、稲佐山333mの三角点着(13:35)。記念撮影して、ロープウェイで下る中島、内山、馬場さんと別れる。
 遥かに虚空蔵、経ヶ岳、雲仙の山々を眺めてから、最後のダンギクを目指して南西にのびる尾根を辿る。
3月末に天門峰縦走例会で歩いた逆コースだ。樹林帯をぬけて岩尾根に出ると、ここにもちゃーんと咲いている。花を楽しみながらしばらく岩尾根をつたい一休み。
 ここで尾根をはずれ入船町へと急下降。昨日の雨で心配したが、最後にイノシシよけ(?)のフェンスの鍵を閉め、20分ほどで入船が丘バス停に下り解散(14:50)。
 心配した空はよく晴れ、暑くて汗びっしょりになったが風は爽やかで気持よく、お目当てのダンギクも見られたし、しっかり歩いたいい例会だったと思う。
ダンギクはキク科ではなくクマツヅラ科の大陸系の植物で、九州西部、朝鮮半島、台湾、中国などに分布。長崎では甑岩、市民の森、金比羅山、稲佐山、岩屋山、丸田岳などで見られる。
日当たりのいい岩場や斜面を好むので、今夏の早い梅雨明け、あまりの暑さと乾燥でどうかなと心配だったが、昨年に比べるとやはり成長も悪く、開花も1週間ほど遅く、量も少ないながら、そこにちゃんと咲いているけなげな姿には感動した。
コースタイム
岩屋神社参道入口9:15〜9:40自然歩道合流点9:50〜10:25小江原分岐10:30〜10:55縦走路取付き〜11:10休11:15〜11:55昼食12:20〜13:15稲佐山広場13:20〜13:35稲佐山三角点13:40〜14:20休14:30〜14:50入船が丘バス停
参加者
CL石川S、田尻H、田尻S、東T、栗崎、中島H、内山、倉嶋C、中村E、中村S、福田、萩原、下松八重、馬場、山上、 計15名、会員外1名