春の訪れをいち早く知らせてくれる福寿草を、今年も仰烏帽子山と計画していたが、昨年の豪雨で取り付きの林道が寸断され、どこからも仰烏帽子山に入る道がない。
止む無く山域を変更し近くの岩宇土山(1347m)とする。
▼3月2日(土)
夕方4時ごろ長崎を出発し、南部の大塚さんと中村悦子さんと合流し、更に中村沢子さんと落ち合い諫早ICから高速に乗る。高速道を鳥栖から南下し北熊本SAで夕食とする。
松橋で高速を降り、県道25号のループ橋を通り、昨年、仰烏帽子山登山の折にも利用した道の駅「子守唄の里五木」に夜9時過ぎに着く。
ここの駐車場が今宵のグランドホテル、早速テントを張る。トイレや水場も近いので便利である。
▼3月3日(日)
5時起床、お湯だけ沸かし各自でパンなりスープ、コーヒー等で朝食を済ませ、6時30分、一夜のお世話になった駐車場をチリ一つ残すことなく出発する。
久連子の登山口に着くとすでに車が多い。道路路肩に車を止め、登る支度や準備体操を行い、7時30分に歩き出す。
天気は曇り、しばらく登り、尾根に取りつくべく西(左)へトラバースする。
尾根の末端近くから急坂の始まりで、一コブ・二コブと高度を稼ぐ。
地図を見ると東斜面は等高線が込み合いかなりの落ち込みである。西斜面は穏やかにオコバ谷へと続く。
尾根上の山ノ神で一息つくが、鍾乳洞を過ぎ花崗岩のガレ場では足場を固めながらユックリ登る。
岩宇土山の手前で福寿草が現われるが、こんなものでは無いだろう。
岩宇土山の頂上に9時45分着、頂上は尾根上のコブみたいなもので展望はない。
お決まりの集合写真を撮り後は下るのみ。
上福根山とオコバ谷の分岐点を西(左)に取り、白崩平を目指すが、途中の斜面と谷筋は崩壊が進み新たな道が作られている。新道を作ってくれた人に感謝。
頂上から30分も下ると開けた斜面に出て白崩平までもう少し、白崩平の手前から待望の福寿草が現れる。福寿草、福寿草、あっちも、こっちも福寿草だらけである。
群生地の白崩平は大きく開けた谷あいで、陽もあたり気持ちの良い空間である。
福寿草撮りの写真タイムであるが、余りの群生具合にこっちでパチリ、あっちでパチリとキリがない。
11時前、少し早かったが昼食とし花気分も胃も満足する。
11時30分、オコバ谷に沿って下るが白崩平の福寿草を見に来るのか10人以上の団体に幾つも出会う。
自分達を含めて福寿草を愛でる気持ちと、多くの人たちが来ることによって必然的に荒らされる部分を考えると、複雑な思いである。
12時15分、オコバ谷登山口に降り、作業林道を歩き、13時前に久連子登山口に戻る。
帰りは何時もの温泉であるが、今回は道の駅「子守唄の里五木」近くの五木温泉「夢唄」に入る。
ナント今日は3月3日の雛祭り、女性は入浴料がタダと言うラッキー。ただし私一人は400円也を払う。
5月5日は男がタダなのかとつまらないことを考えてしまう。
昨年食べ損ねたお店の、名物五木ソバを2回目の昼食で楽しむ。隣の古民家ではライブも開かれ、雛祭りで華やいだ雰囲気の五木であった。
五木でゆっくり遊び午後8時頃に長崎着となる。運転手の人はご苦労さまでした。