第1589例会 大 崩
〜夏木山変じて大崩リンドウの丘〜
田尻 忍
▼10月6日 久しぶりの夏木山、それも小鋸、大鋸の岩場付きで楽しめそうと、今村PAに長崎組6人が揃う。後で久留米から参加の倉嶋さんと合流し7名となる。
途中、宇目道の駅で昼食を取り現地食材を調達し、いざ藤河内へ。知らず此処からがアクシデントの始まりか。
藤河内への林道を行くと途中通行止めの標識?先の豪雨で道路不通との事。仕方なく標識に記載されている迂回路を行く。
時間とガソリンを使って藤河内に着くと、入浴施設「藤河内湯〜とぴあ」も臨時休業である。道理で長崎からの電話がつながらなかった訳だ。
それでもキャンプサイトを見つける為車道を行くと、観音滝の登山口付近の夏木橋で再度通行止め。明日、ここから夏木林道を歩くとなると往復4時間の時間追加になり、夏木山登山予定時間5時間を加えると9時間近くとなる。
明日の長崎着が遅くなりそうなので、山を同じ大崩山系の湧塚コースに変更する。
祝子川キャンプ場に着くと、何処からともなく係りの人が現れ、1張500円也の2張分を払う。車横付けで炊事場もあり快適なキャンプ場だ。
ブタ汁と倉嶋さん持参の煮込みハンバーグ、酢の物、更に現地調達の生シイタケとカボスも加えて豪華な夕食となる。
▼10月7日 朝4時起床6時出発とする。露で濡れたテントはそのままに上祝子登山口まで車で移動する。秋の3連休、想像通り林道には車がズラリと並んでいる。
どうにか2台分のスペースを見つけ6時20分登り始める。
30分程で大崩山荘に着く。更に登ること20分で湧塚分岐に着き河原へ下る。
此処で祝子川を渉るのだが、先の台風16号の豪雨で川に架かっていた金属製の橋が跡形も無く流されている。渡渉点を色々探しやっと靴を脱ぐ事なく対岸へ渉る。
谷筋と斜面を登り湧塚の尾根に出る。その後の登りは尾根筋を左に見ながら付かず離れず平行に行く。このコース相当な急斜面で梯子は無論、木の根を掴んでの登りが続く。
10時前下湧塚に着き、1回目の展望を楽しむ。空は快晴、小積ダキが真横に見える。
登り着いた岩棚の高度感と余りの展望の良さに、新人の松田さんはしばし立てず、お座り状態で展望を楽しむ?
急坂と梯子を繰り返しながら、中湧塚、上湧塚と高度を稼ぐ。11時20分にリンドウの丘経由坊主尾根の分岐に着く。ここまで来れば大きな登りはない。
湧塚コースと坊主尾根コースを結ぶトラバース道の中間にリンドウの丘がある。ここは岩棚の広場となっており快適な場所である。天気良し、展望良し、時間良しで昼食とする。
小積ダキでも展望を楽しみ、象岩のトラバース道を経て、坊主尾根ルートに出、下りオンリーとなるがこれが曲者。
登りにまして急な下りの連続で梯子、ロープ、木の根っこ、と後ろ向きの下りが、全下りの1/4位あるかと感じる程である。
下りもそろそろ飽きた頃、下小積谷の流れが見え祝子川へ合流する。
祝子川の河原に出ると松田さんが1人で待っている。先に下った女性3人はテントを撤収すべく先を急いだとの事、感心、感心。
大崩山荘前の渡渉地点は、このところの晴天続きで水量が少なく助かった。登山口に着いたのが3時30分、実働9時間10分良く歩いた。
ルンルン気分の夏木山から、ハードな大崩山リンドウの丘コースに変更し、このコースが初めての西川(陽)さん、西川(幾)さん、それに松田さんにはキツイ思いをさせてしまったが、この登り下りで自信をつければ、たいていの山は大丈夫。
先行3人組のテント撤収のお蔭で、祝子川温泉「美人の湯」にも早めに入ることが出来て感謝、感謝。
長崎着が夜11時頃と遅くなったが、目一杯充実した山行だった。
参加者
CL田尻(忍)、石川(純)、倉嶋(千)、西川(陽)、西川(幾)、松田、田尻(博)、 計7名