第1571例会 仰烏帽子山

山上 八郎

当初の予定では2月25日(土)・26日(日)であったが、リーダーの都合(北浦の旧南商業高校跡の体育館でのジャパンカップボルダリング大会運営役員の出席のため、山上、西川陽両名共)により例会は平日の28日(火)・29日(水)に変更を委員会で決め、西川さんにメールで通知してもらう。
さて当日、前日からの天気予報は、28日後半は90%、29日も30%の降水確率で天気は決して良くない。ただしこの所気温は高めに推移しているので積雪の心配はない。しかし参加者は当初申込の9名のところが、体調不良や家庭の事情等で5名になってしまい、今にも降り出しそうな空模様のなか田尻会長宅に集合し、東さんの車1台で昼前の11時に出発する。
高速道に入りほどなく小雨が降り出しワイパーを働かせながらの運転が続く。途中のサービスエリアで昼食休憩し、車は順調に走り続け、雨の中元井谷橋を渡り林道を山中へ。登山口の上の駐車場広場に4時前に着く。
雨の中2張りのテントを張り、中で夕食の準備。ビールでの乾杯から明るいうちに夕食を終える。明日は早朝出発の予定だが雨は止みそうにない。天気を気にしながら8時には就寝する。
29日(水)夜半過ぎまで降り続いていた雨や、時折テントをたたいていた風もようやく止んで、5時の起床となる。テントから顔を出すとあたり一面濃いガスで視界は利かない。がっかりしてテント内の整理をする。あれだけの雨にもかかわらずテント内は水が溜まってなく寝袋もあまり濡れていない。朝食は前夜の鍋とごはんのオジヤなので、すぐに出来上がり6時には食べ終わっていた。
濡れたテントをたたみ、出発前にはガスも切れて晴天になる様子。
装備を積み登山口へ移動し、7時登山道へ。
雨で滑り易くなった石の上を沢づたいにゆっくりと高度を稼ぎながら歩く。防護柵のロープの付近には所々黄色い花が見受けられるようになって来た。福寿草のお出ましだが、早朝のためかまだ咲いていないのではと思いながら、僅かに咲いている花を写しながら歩き、予定より遅く仏石への分岐に着く頃にはいつの間にか雲一つない晴天になり全員ルンルン気分で頂上をめざす。
途中にはカルスト地形があり、石灰岩群特有の形の岩石や、深い堅穴があり地下には大きく深い鍾乳洞があるものと思われる。
杉林を過ぎると自然林となり、快晴のもと落葉のじゅうたんの上をそのクッションを確かめながらの尾根歩きは、楽しく心はずむものがあった。1302mの頂上へ9時20分着。
山頂からは360度の眺望が得られたが、しばらくで雲海が上昇し北部、東部方面の九州の脊梁山地の中心部はガスに隠れてしまった。しかし西部方面は良く見えて、不知火海と天草の島々の向こうに雲仙山系が朝日を受けて大きく近く見ることが出来た。
暫らく休み行動食、記念写真の後頂上を後にする。30分で仏石との分岐まで下り、仏石周辺の福寿草の群落を見に行く。ここでは狭い範囲の所に多くの花が開いていて皆な写真撮影に余念がない。
しばらくで分岐に戻り、元井谷へと下降すると、昼の太陽光を受けたのか多くの花が開いていて、登山時とは見る角度と時間が違えばこんなにも変化するものだろうかと思った。至る所に花の群落があり、写真撮影や眺めるのに時間がかかる。
福寿草の観賞登山は早朝出発して時間にゆとりを持って、昼からの下山時に上からの目線で眺めるのが広角に楽しめる事を実感し、全員が堪能出来た様だ。
のんびり下山でも昼には登山口に着き、ぬかるみを歩いた泥だらけの靴を少しだけきれいにし、後は登山口に有る計画書に書き込み、五木温泉の割引券をゲットし、200円の入浴と100%の手打ちそばを食べ、無事例会を終えました。尚長時間の運転と車を提供して下さった東さん、夕食の材料の品揃え等お世話していただいた田尻博子さん、ありがとうございました。

コースタイム
28日(火) 田尻邸11:00〜15:40登山口駐車場
29日(水) 登山口7:00〜仏石分岐8:35〜9:20仰烏帽子山10:00〜仏石分岐10:30〜仏石周辺の散策・福寿草観賞〜仏石分岐11:10〜12:10登山口

参加者:会員5名