第1556例会 沢登り⇒比叡山

窪田 紀幸

出発直前まで台風15号の進路が不明瞭で、本州中部地方の降水量も相当で大きな被害をもたらしたので出発すべきか否か迷う状態だったが、兎に角、9/21から台風が速度を上げて日本から遠ざかったため、行ってみなくちゃ分からないということで下松八重・三田・窪田の3名で長崎を20:30頃出発する。
 台風通過前までは残暑で暑かったが、通過後は急に冷え込んで出発の9/22夜の気温は17℃となり初冬に入っている。既に沢登りのシーズンが終わっている感じ。運転を交代しながら夜の高速道を走って、人吉手前の山江SAに到着し、車の中で朝まで仮眠する。寝袋に入っているがやや肌寒い感じ。
▼9/23(金) 5:30起床。気温は10℃まで下がっている。朝もやの中をスムーズに走って西米良村を通っていくが、途中の渓流は台風の通過の雨の影響で増水して濁っておりいやな予感がする。7:00頃、市房山境谷渡渉地点に到着。インターネットで見た今や廃屋となったバス停がある。“元”鳶の元バス停の裏手が境谷への渡渉点となる。半ば予期していた通り沢は増水してあちこち見て回るが無理に渡ると流される、おまけに冷え込んで凍えてしまう…とてもムリとあきらめた。
ガッカリはするが、あきらめからの立ち直りも早く、天気も良いので比叡山へクライミングに切り替えることにし、朝食のラーメンを食べて出発する。
 結果、残念ながら沢登り例会はお流れになってしまったが、次回計画するとすれば、梅雨明け後、晴天が続いた後から盆過ぎぐらいまでが良さそうだ。

比叡山クライミング記

 境谷沢登りは現地で中止となってしまったが、比叡山クライミングについて簡単に記しておく。
 9/23(金)午後からは、「3KNスラブルート」、9/24(土)は「第1スラブノーマルルート」を下さんのリードで攀った。
<9/23 3KNスラブルートを攀る>

<9/24 第1スラブノーマルルートを攀る>
秋晴れの気温もクライミングには適当で快適な登はんが楽しめた。
事前情報もなくたまたまだったのだが、9/24は比叡山の「第1スラブノーマルルート」初登攀50周年という記念すべき日になっていて、菅原公民館での記念パーティ(有料です)にもお邪魔することができ、今や初登攀者3人衆のうちただ一人の生き残りとなった三澤さんの想い出深い比叡山クライミング開拓の歴史を拝聴でき、非常に有意義な連休となったことを加えておく。
 三澤さんによると第1スラブノーマル初登攀の当時は登山靴と麻ロープで不退転の覚悟で特攻されたそうだが、クライミングシューズで登る今でも結構難しくスリルのあるルートである。
とても真似ができない、恐れ入る。(インターネットのブログにも色々掲載されています。「比叡山50周年」で検索するといろいろ出てきますよ)

参加者:会員3名