第1549例会 雲仙・ヤマボウシ(九千部岳・絹笠山)

田尻 博子

6月26日(日)
梅雨真っ只中、しかも台風まで接近して降水確率80〜90%の予報。だが、台風の進路は西よりになっているし、強い風でガスも吹き払われるかもしれない。当日早朝、雨も降っていないので、例会実施を決める。
 8時、第2吹越駐車場に2台の車で参加者9名が集合。ヤマボウシ見物登山の駐車場混雑を心配して、近場にしては早出となった。国見岳や妙見岳の中腹から上はさすがに濃いガスで覆われているが、それより下は満開の真っ白なヤマボウシに彩られた山腹が見えている。
8時5分出発。雨がパラッとしたものの、九千部登山口から樹林帯に入ると、吹越で強かった風も弱くなり、雨も止む。途中ピンク色が可愛いシモツケの花が多く見られ、青いヤマアジサイも咲いている。足元のギボウシももう直ぐ咲きそうな蕾。歩きながら木を見上げると枝の上にヤマボウシの花が見え、きっとヤマボウシの木々の中を歩いているのだろうと、ちょっと嬉しくなる。
 高度が上がってくると、山腹や谷にじゅうたんを敷きつめたように咲く見事なヤマボウシが現れ、ガスが動いて、見える範囲が広がったり、鮮明に見えたりする度に歓声が上がる。時折吹く強風によろけながら9時15分頂上着。時間が早いからか、このお天気だからか、我々の他登山者も無く、ゆっくりとヤマボウシを堪能し、記念撮影をする。天気の割には遠望も利き、谷を隔てた向い側の山中に、赤い屋根の温泉街がおとぎの国のような佇まいを見せている。
降りにも、写真を撮り、ヤマボウシを眺め、又眺め、満ち足りた気分で駐車場に戻る。この後国見岳方面に登る予定だったが、山の上には濃いガスがかかっているし、風が強い事もあって、今日は皆があまり行った事がない絹笠山往復に変更する。
 途中、橋の袂で又ヤマボウシを見物し、雲仙お山の情報館に寄って、「雲仙あちこちガイドシリーズ」の小冊子を貰う。白雲の池駐車場に車を置き、そこで昼食。
 11時40分、絹笠山に出発する。歩きやすい山道を行き、30分程で気象庁アメダス観測塔がある山頂着。九千部岳からと真反対の展望になり、新たな雲仙の景色発見。高岩山、矢岳は良く見え、天草方面がとても近い。だがゴルフ場より上の妙見岳、国見岳方面は雲の中。展望台から満開のヤマボウシ越しに見る温泉街がとても良い雰囲気。
 12時50分、駐車場に戻り、青雲荘で温泉に入り帰途に着く。今日は早出、早帰り。雨にもあわず、お天気の割には展望も良く、静かなお山雲仙のヤマボウシを堪能した一日だった。
参加者:会員9名