第1545例会 広島の山:恐羅漢山

西川 陽

西中国山地に位置する広島県最高峰・恐羅漢山(おそらかんざん・1346m)に登り、周辺の伸びやかな山稜とブナの原生林等の素晴らしい新緑を楽しむことができた。
参加者10名。うち8名が2週間前の四国・赤石山系縦走参加者で、四国に続く中国山地の新緑への期待大であったが、この時期・この地方ならでは、のやわらかく瑞々しい緑は「濃い緑の九州とは、また違うな」という感じで満足すべきものであった。

▼5/14(土)長崎勢8名は7時過ぎ今村PA集合、車2台で出発。九州道・中国道を走り、広島の戸河内ICで下りる。ここで米子の吹野さんと今回山行のリーダーである広島の倉嶋さんと合流。
倉嶋さん先導で牛小屋高原のキャンプ地を目指す。途中、草原の山・深入山(しんにゅうざん・1152m)登山口で休憩するが、下山してくるファミリー登山者を見て我々も中腹まで登り翌日の足慣らしをする。
牛小屋高原キャンプ地には15:00前に到着。ここはスキー場としても有名らしいが、エコロジーキャンプ場というだけのこともあり設備はよく手入れされており居心地がいい。
早速テントを張り夕食準備にかかるが、管理人から「山菜の天麩羅」が届けられ(椎茸を買ったら天麩羅にしてくれた。サービスも顧客志向で素晴らしい。)、ビールが一層うまくなる。この日は時間たっぷりのため日暮れまでゆっくりと飲食・懇談して過ごす。

▼5/15(日)は5時過ぎ起床、7:10に牛小屋高原登山口(標高は950m程度)出発。天候は前日に続き晴れ。約35分で夏焼峠(なつやきのキビレ…峠という漢字はキビレと読むらしい)着。
当初計画は、ここから砥石郷山往復をして恐羅漢山を目指す予定であったがブナの原生林を歩くために台所原(だいどころはら)ルートを取る。
台所原には9:10到着。この付近は島根県との県境でここから恐羅漢山への山道はブナ・ミズナラ・トチ等の落葉広葉樹の原生林が広がりツキノワグマも住んでいるそうだ。
ブナの幹にクマの爪あとが残っている所もあり、鈴を持たない我々は、ときおり東さんに地声を出してもらい、クマ払いをしながら進む。このルートは標高差の少なかった今回山行の最大の山場であり原生林の緑を楽しみながら約1時間強かけて急坂を登る。恐羅漢山頂には10:25到着。
昼食には早いため山頂では休憩せずにそのまま旧羅漢山(きゅうらかんざん・1334m)へ向かう。
約30分で旧羅漢山着。ここは展望きかず。山頂には三笠宮寛仁親王の登頂記念碑があり意外や意外と驚く。
再び、恐羅漢山に戻り11:50から恐羅漢山頂で昼食。山頂で会った倉嶋さんの友人から山頂からの展望について解説を受ける。
山頂の岩の上から眺める十方山・臥龍山の広島県の名山や、昨日中腹まで登った深入山等1200〜1300m級のなだらかな山並みとその新緑が中国山地らしく印象的だ。
下山は立山ルートをとり途中からスキー場のゲレンデ沿いに直下降、ここもよく手入れされており緑が美しい。13時前に登山口到着。行動時間6時間弱は予定通り。
帰りに「いこいの村広島」で入浴・汗を流し、吹野さん・倉嶋さんと別れ、長崎組は金立で解散、21時過ぎに帰崎した。

▼今回山行は高低差も少なく比較的歩きやすいコースではあったが、時期・天候に恵まれ気分爽快に中国山地独特の柔らかな緑を堪能できた。
これもリーダーの企画・事前調査のおかげと感謝。このような県外会員による「ご当地登山」の企画が増えればまた例会も盛り上がり面白くなりそうな気がする。
コースタイム(5/15)
牛小屋高原登山口出発7:10→夏焼峠7:45→台所原9:10→台所分れ10:20→恐羅漢山山頂10:25→旧羅漢山山頂10:55→恐羅漢山山頂11:50→下山開始12:50→登山口着13:00
参加者:会員10名