第1531例会 大船山紅葉山行
田尻 博子
▼11月7日
九重山系を日帰りで、しかも登山口は長崎から一番遠い東面にある今水。早朝5時30分に高速今村PAを3台の車で出発する。
大分道に入るとだんだん天気が悪くなり、トンネルを抜ける度にガスが濃くなる。このところ例会はお天気に恵まれない。 雨女は誰だ?きっとガス男?が居るんじゃない!とはIさん。
なるほど。湯布院ICで高速を下り、湯平を通り黒岳の麓を延々と走る。 広域林道を七里田温泉の手前で山野城跡方面に右折し、今水登山口に9時着。
湯平あたりでちょっと迷い時間をロスしたが、やはり3時間以上かかった。 準備をして9時20分出発。林道を8分程行くと左に「黒岳、風穴」の標識がある。
この先の標識も黒岳を案内しているが、途中までは同じ道。 ガスがかかり光のない紅葉した木々はちょっと地味だが、足元の落葉はまだ綺麗で錦のじゅうたん。
所々に真っ赤やオレンジ色に紅葉した木がアクセントを付けている。緩やかな登りで前セリといわれる黒岳と大船山の分かれ道に着く。 ここで左の大船山東尾根に取り付く。
ここは標識が小さくしかなく分かりにくい。 登りが続くが右手に見えてきた黒岳斜面の紅葉、歩きやすい落葉の道に助けられる。 時々ガスが動き大船山の山頂が見えて、先はまだ長いが30分に5分の休みを取りゆっくり登る。
何箇所か木の枝や岩を掴みながらの急登の後、傾斜が緩やかになり御池が見えると、頂上までは一登りで、12時40分着。山頂は20人位の登山者で賑わっている。
さすがに御池辺りの紅葉は終わり、木々は冬の佇まいになっている。
段原、米窪方面は良く見えるが、相変わらずのガスで風もあり、展望を楽しむ事も無く、記念撮影をしただけで、頂上を後に風を避けて昼食にする。
13時20分帰路は岳麓寺方面へ下り、柳ヶ水分岐から前セリの方角へ戻り、朝登って来た道を今水登山口へ帰る。
途中、大船山をこよなく愛した竹田岡藩三代藩主中川久清(隠居し入山と号する)の入山公墓に立ち寄り、300年余の昔、自分の墓所を大船山に設けるよう遺言した入山公を偲ぶ。
下り道も綺麗な落ち葉を踏みながら歩く。大きな岩を抱くように成長した木の根、緑の苔と赤や黄色の落葉が作る風景は、秋一色。登りより緩やかな道が続くので、なかなか時間がかかる。
おしゃべりがだんだん少なくなった頃、16時やっと今水登山口に戻って来た。昨年に比べると今年の紅葉は華やかさに欠けると思ったが、落葉の美しさ、足元から広がる秋の景色は又格別のものがあり、毎年それぞれの紅葉に出会えるのは嬉しい限り。
七里田温泉館木乃葉の湯(300円)で汗を流し、その後やまなみ経由で九重へ出て、昔良く立ち寄った「春日うどん」で夕飯を食べる。
以前と変らずとても美味しかった。玖珠ICから高速に乗り、長崎に着いたのは22時だった。
今回は運転手の方に長時間運転をしてもらい本当にお疲れ様でした。
参加者:会員9名