第1528例会 天草観海アルプス

平山 裕子

9月18日(土)早朝7時の茂木発富岡行きのフェリーに、6人を乗せた栗崎車で乗船する。70分の船旅で天草へ上陸し、ロザリオラインを走り「天草青年の家」に9:40着。大きい施設に私達の他にサッカー少年やハンドボール選手達が120名程宿泊する。スタッフの竹川さんからオリエンテーションを受け車と荷物を置いて、ワゴン車で高舞登山(たかぶとやま)登山口へ送って頂く。15:30に二弁当峠(にべんとうとうげ)に迎えをお願いし10:48登山口着。駐車場上が高舞登山頂上で、展望台からは眼下に島を浮かべた美しい海が広がる(11:00着)。いよいよ12q行程の観海アルプス前半を歩き始める。春に多良岳で「天草青年の家」の高倉所長とお会いしたご縁で、観海アルプスなるものを是非歩きたいと思った。所長がガイドを、送迎をスタッフが担当して下さる予定だったが、残念ながら所長にご不幸がありスタッフも多忙でガイドは無しになった。でもインターネットや地図で下調べも入念に準備した…つもりだった。


高舞登山展望台

天草の海

 高舞登山から下り、車両進入禁止の看板から林道へ茶屋峠を目指す。車道に出た所で右へ車道を行くか、まっすぐの山道を行くかで迷い、山道に入ったのが間違いだった。ここには高舞登山への表示はあったが、コースの表示はなかったように思う?不明な時はとことん地図を見ると言う鉄則を守らなければいけない。迷って標識迄引き返さずに車道へ上がる道を取ったが、ショートカットした部分に自然歩道コースの標識があった模様。Aさんが民家のおばあちゃんに聞きに行ってくれたが、長崎弁が通じなかったみたい?!
 近くの商店で再度情報収集し、縦走コースへ登り返す。やっと本コースへ戻り後は迷う事もなく進むが、山道に入るとクモの巣がすごくて、トップは枝を持って払いながら歩く。十二手観世音菩薩堂を過ぎ金比羅山神社、金比羅山へ13:18着。熊本県の自然歩道もしっかり整備された林道で標識や指示標、ベンチなどきちんと設置されているのだが、喫煙者の為の灰皿(土管製)や「もうすぐ喫煙所」などの案内板がいたる所に設置してあるのは驚いた。


白岳手前

喫煙所

長崎県程の車道歩きはなく登山道のアップダウンを繰り返す縦走路で、酷暑もあり歩き応えがある。牟田峠を過ぎ蕗岳分岐から白岳手前の展望所で15:19着。オーバータイムで竹川さんに連絡を取り、迎えの二弁当峠を白岳キャンプ場に変更してもらう。16:00とにかく暑くて喉カラカラ状態で白岳キャンプ場に着くと、冷たい麦茶をジャーポットに用意して竹川さんらが迎えてくれた。汗をかいた後のキンキンに冷えた麦茶は何よりだった。青年の家へ戻り、お風呂を一番に入らせてもらう。夕食は+500円で定食以外に鯛とイカの鉢盛りがあり美味堪能。夜8時に事務所で翌日の打合せをするが、最終フェリーに間に合うよう出発を1時間早めて頂いた。部屋は2段ベッドだがエアコンもあり、ズボンに大量に付着したバカを根気よく取り終えてから心地よく就寝した。

 9月19日6:30朝食。


朝の集い

オバサンもかっちぇて

清々しい空気の中、7:10から少年少女達に混じり朝の集いに参加する。青年の家を8:00に出発。ワゴン車と栗崎車2台で、途中お弁当を引き取り龍ヶ岳まで並走する。9:00龍ヶ岳駐車場に着く。今日も竹川さんが氷入りの麦茶を、発砲スチロール箱に詰めて持ってきて下さった。感謝!麦茶を栗崎車に積み、ワゴン車で二弁当峠へ向かう(9:50着)。


大谷林道自然歩道入口

 峠トンネル手前から自然歩道案内板がある大谷林道まで送ってもらい距離を稼ぐ。竹川さんと記念撮影し、お礼を告げ後半15qを歩き始める(10:18)。二弁当峠は歩くのに弁当が2個必要なくらい長いとの所以で名付けられたそう。暑くて風もないが順調にタイムも伸ばす。念珠岳手前で姫戸、二間戸方面と念珠岳縦走路が90度間違っている標識があり、天草山岳会が赤い布に手書きで修正してあった。縦走路は木々が成長した為か展望は継続して開けてはないが、時折白い岩が特徴的な白岳や太郎丸、次郎丸岳など望める。念珠岳分岐からは急斜面を登り、このコース最高峰(502.8m)の頂上へ到着(11:50〜12:20昼食)。2万5千の地図では頂上から分岐へ戻らない道もあったが、すぐに藪になり分岐まで戻る。大作山(おおさくやま)林道への距離板が次々に出て来るが、なかなか辿りつかない。


やっと牟田峠

天草の夕日

 14:25やっと車道に出る。ここから龍ヶ岳は車道歩きかなと思ったら、左に龍ヶ岳頂上への標識があり山道に入る。15:00東屋へ到着し、野口雨情の「阿蘇や雲仙、霧島までも龍ヶ岳からひとながめ」という石碑がある東屋を通り、キャンプ場を抜け龍ヶ岳駐車場へ15:20到着。充分18:05のフェリーに間に合うので、大休止して冷たい麦茶と氷をいただき着替えて火照りを鎮める。ここはミュウイ(熊本弁で見ようと言う意味)天文台があり、頂上までは車で行ける。16:00発で天草最高峰の倉岳を眺めながら倉岳小串へ下り、今度は天草街道を富岡へ急ぐ。フェリーでは天草の海に沈む美しい夕陽を眺めながら茂木港着19:15。解散してそれぞれ停めて置いた車に乗って帰る。
 今回「天草青年の家」の皆様には、多方面にわたり配慮いただき車1台で縦走する事ができた。本当にありがとうございました。青年の家では「ナイトウォークin天草」や「天草3dayウォーク」、「太郎丸、次郎丸周回コース」など多彩な催しがあります。次は是非涼しい季節に行きたいと思う。

参加者:会員6名