第1514例会 大山山行

倉嶋 愛

3/20(土)
初めての大山、しかも雪の残る大山山行ということで、前日からワクワクして小学校の遠足を思い出さずにはいられない。しかし、明け方から強風に雨雲とぱっとしない。
 天気予報もそれを裏付ける。よって当初の計画は変更となり、2グループに分かれ、私達は大山寺より夏道を登る。
 雨は落ちていないものの相変わらずの曇り空。なのにこの日は、生ぬるい風が吹いている。
それでもお初の大山山行。私にとっては、あらゆることが楽しみで仕方がない。
 登山道に雪はなく、解けて流れている所も多い。順調に足を進めていくと、3合目過ぎで雪が現れる。
アイゼンを着けようという田尻さんの声で各自準備に。 ところが、私のアイゼン、なかなか思い通りにならず、皆さんの協力でなんとか装着完了。
もう少し事前に勉強していれば…と。自己反省しつつ、再び歩き始める。標高が上がるにつれ、次第に風が強くなる。時折の突風に身体もよろめく。こんな風は初めてだなあと少し不安を感じるが、「これも経験よ!!」と励まされる。
 6合目に到着。少しお腹も空いたので、各自パンやお菓子をほおばる。ここまでの途中、下山する人達に頂上付近の様子を尋ねると、風が強くて引き返してきたと皆が口をそろえる。とりあえず私達も先へ行ってみようと上を目指す。
 8合目を過ぎ、木道が現れると、そこに吹く風は全く別物だった。
 あまりの強風に前方の中年男性が左に飛ばされる。私も留まっているのが精一杯で前への一歩が出せない。少し(本当はとても)くやしいけれども、リーダーの判断で引き返すことに決める。
6合目まで戻りそこから谷へ入る。雪の斜面を下る。アイゼンはすでに外していたから、恐る恐る足を踏み出す。
すると、石川さん、田尻さんが滑り台のごとく滑っていくではないか。“うそでしょう”と思いつつ、私もチャレンジしたくなり試みた瞬間、「助けてー、止まれないよー」遠くから東さんの「返れ、返れ」の声が。
何とか止まることができた私に、そこから怒涛のレクチャー開始。雪斜面の歩き方、シリセード、滑落停止法などなど。しかも実演付き。
 おっかないやら楽しいやら、とにかく雪山の魅力の一端に触れることができて、私は今までにないほど満ち足りた気分を味わった。
 そして、無事に元谷まで下山し、参道を下ってスタート地点に戻った。その後、お風呂に立ち寄り、吹野さん宅に到着。初めてづくしの大山、どうにか1日目が終了。日頃、睡眠の浅い私もおそらくはいびきをかいて、ぐっすり眠ったのではないかと思う。
参加者:会員9名、会員外1名