第1508例会 霧島

三田 徹

 年末の山は、ここ数年、北アルプス涸沢岳西尾根を計画している。今年も計画したが、民主党政権誕生のあおりで、22年度の国の予算編成作業が年末までずれ込み、それに伴い県職員は待機が必要との情報により、12月29日出発を予定していた北アルプスの計画実行が困難となった。
メンバー打ち合わせの結果、屋久島宮之浦岳へ行くこととする。
 12/30(水)窪田邸を予定どおり17時出発。途中、北熊本SAで夕食を摂る。ここで、田尻博子さんから連絡が入り、我々が翌朝に乗る予定の屋久島行きのフェリーの欠航が決まったとのこと。ゲーッ!でも、まだ高速船の欠航は決まってない。
とりあえず、鹿児島港を目指し、22時過ぎに到着。駐車場横の芝生にテントを張る。近くにトイレあり、ファミリーマートありで早速ビールを買って、喉を潤して寝る。

 12/31(木)5時30分起床。テントを撤収し、高速船乗り場で待機する。乗り場は大晦日とあって屋久島へ帰省する客でだんだん多くなってくる。しばらくして、7時発のトッピーが荒天のため欠航との放送。
我々は、9時10分発のロケットの運航決定の放送まで待つが、結局、8時に欠航との放送。(結局この日は全便欠航だった。)大きなスーツケースを持った帰省客は諦めた様子で乗り場を後にする。我々も当然がっかり。
どうしようか思案するが、正月はなるべく遅く家に戻る旦那が「いい旦那」との話もあり、長崎には戻らず、調達した食料は霧島で消費することに決定する。
情報を収集すべく鹿児島の伊達さんに電話して高千穂河原を目指すが、伊達さんの知人は不在、キャンプ場も閉鎖されている。駐車場のおばさんに聞いて、牧園のキャンプ場にテントを張る。ここは、小生がカミさんと数年前のGWにキャンプしたところで、その時はオートキャンプの車でぎっしりだったが、冬とあって我々を含め5組程度で静かな佇まいであった。
することもないので、昼前から飲みだす。吉村さんが隠し玉の冷や奴を、私は酒2リットルパックを出す。ひとしきり飲んで、目の前にある管理棟横の温泉に入り、風呂からあがって、また飲む。今回の食当は田尻さん。夕食の豚汁に舌鼓を打ち腹一杯になって寝る。

 2010年元旦(金)6時起床。明けましておめでとうございます。
朝食のお雑煮をいただき、テントはそのままにして出発。本日の目的、高千穂峰を目指す。高千穂河原には正月登山の客もチラホラ。
 身支度を整え、我々も登り出す。天気は上々だが、お鉢あたりからは猛烈な風である。峰は樹木もなく、風のせいか雪も着いていない。
2時間ほどで山頂に着き、天ノ逆鉾の回りを一周し、頂上小屋で小屋番のおじさんと暫し伊達さんや花村さんの話などをして休憩し、高千穂河原に降りる。せっかくなので、霧島神宮に初詣行くことにするが、神社に至る道路は車で大渋滞であった。
初詣を無事済ませ、キャンプ地に戻ることとするが、なんとキャンプ場入口のスーパーが元旦から開いており、一同ニッコリ。ビール等を調達しテン場に戻り、まずは温泉に入り、元旦の宴会スタート。
またまた、吉村さんのザックから隠し玉のお屠蘇とおせちが出て来て正月気分を味わう。夕食の牛丼(フリーズドライだがなかなかのもの)を食って腹いっぱいになって寝る。
 
 1/2(土)6時30分起床。朝食を済ませ、キャンプ場を後にして、えびの高原から韓国岳を目指す。昨日と違って、韓国岳は雪、樹氷もしっかりついている。
生憎、山頂はガスっていたが、プチ雪山気分を楽しむことができた。下山後、えびの高原の温泉で汗を流し、正月早々、窪田君の菊池の実家に泊めてもらい、大変お世話になった後、予定どおり、「いい旦那」ということで、翌1/3(日)長崎に戻る。

参加者:会員4名