1485例会 大山(後半)

田尻 博子

321 [大休小屋~野田ヶ山~ユートピア小屋~上宝珠~元谷]

5時起きの予定が皆寝過ごし、リーダーの「もう50分ばい」という声で、550分の起床となる。同室だった福岡の4人組も同じ時間に起きだす。起きない我々に遠慮していたのか?…

朝食は、昨夜作っておいたアルファー米を、おじやにするだけなので早い。そのうち、そこ此処で「○○がない」「△△はどこ」という合唱が始まるが、それも、そのうちに納まり出発の準備が整う。小屋の外に出ると、気持ちよく晴れて爽やか。周りの冬木立の間から青空
が見え、今日一日の晴天は約束されているようだ。

今日は8人全員で元谷まで歩く予定。準備体操の後7:30出発。昨日の午後グズグズだった雪も朝はしっかり凍っており、アイゼンがきき歩きやすい。出だしは木立の間を緩やかに登ってゆく。野田ヶ山まで来ると、昨夜泊まった大休小屋、男性陣が縦走した甲ヶ山〜矢筈岳の山並みが良く見える。その後は雪が付いていない石の道や、木の根、雪で倒れた枝の道も出てきて、アイゼンがひっかかったり、小枝がはねて顔にあたったりと歩きにくくなる。雪の尾根道は滑らないようにそろそろと、雪の斜面のトラバースは前の人の足跡を必死で辿る。


親指ピークへ

勝間ケルンへ

私にとって久し振りの雪山、余裕もなく歩いているうちに親指ピークに到着。雪があまり付いていないので、ザイルは出さず、固定ロープや木の根にアイゼンを引っ掛けないように慎重に下る。

振子山まで登り返すと、烏ヶ山、槍尾根、象ヶ鼻、以前5月の例会で下った振子沢等の景色が広がる。又下り、あとは象ヶ鼻までの雪の斜面をただただ一歩一歩登る。12:00丁度に象ヶ鼻着。弥山への縦走路が綺麗に見え、登山者も確認できる。360度のパノラマを楽しみ、ユートピア小屋まで下り昼食。

吹野さんを除く女性はアイゼンをつけて12時半出発、勝間ケルンではリーダーが焼酎を捧げ冥福を祈る。この辺りは雪が多く、午後になって雪が腐り、足をとられやすい。上宝珠を少し下った所から元谷へ沢を下りることになるが、これがかなり急斜面。


落石の危険地帯

脱出足取り軽く

ここからは皆アイゼンをつける。最初は潅木につかまりながら、先行した男性が切ってくれたステップを使うが、自分でも笑ってしまうほどのヘッピリ腰。時々大小の石も落ちてくるし、リーダーは急げと言うが、急ぎたくとも急げない。やっと砂すべりとの出会いまで下りてホッとする。緩斜面になると、急に足取りも軽くなり、雪山を楽しみました〜という気分。14:15広々とした元谷に出て、皆で記念撮影。元谷はいつも「お帰り」とやさしい景色で、下山した我々を迎えてくれる。

車を置いた南光河原の駐車場まで戻り、香取と船上山登山口まで車を回収に行き、「シャトー尾高」でゆっくりお風呂に入る。

吹野邸では、弦君が今宵の宴会料理を準備していてくれる。ツマや飾りの梅の花まで手作りのお造りに鍋料理等々。鹿児島組差し入れの焼酎。順さんのパワフルトークも変わらず炸裂。何時ものように楽しい時間が過ぎてゆく。

 

322

吹野家の美味しいご飯と手作り大豆入りキャベツ炒め、味噌汁の朝食を頂き、それぞれ鹿児島、長崎に向けて出発する。

吹野さんの日々の大山山行あったればこその例会。参加者全員が技量に合った山を楽しめた事に感謝する。今日の大山は雲の中。吹野さんによると昨日は一ヶ月に一度の素晴しい晴天だったとか!!

 

コースタイム

大休小屋7:308:30野田ヶ山→9:30親指ピーク→10:30振子山→11:25振子沢分岐→12:00象ヶ鼻→12:10ユートピア小屋12:3013:00勝間ケルン→14:15元谷→15:20南光河原駐車場

 

参加者:会員6名、会員外2