第1480例会 冬の九重山系

平山 裕子

2/7(土) 朝6時田尻宅に集合、2台で九重へ向かう。この時期、雪を期待していたが、天気予報の気温は高い。金立SA7:12着。朝食後7:40発。九重ICから四季彩ロード〜牧ノ戸から九重高原スカイラインを経て、九重南面の赤川登山口に10時着。車窓からの山並は白い物も見えず、ポカポカの小春日和だ。
 身支度を整え、赤川温泉荘に通じる道と分け赤川道を登る。コナラの林で枯葉の積もる感触を楽しみ、途中林道と交錯し、山道に入る。
寒さを想定しての防寒も不要。見慣れた北面と違い南面は、左に扇ヶ鼻から肥前ヶ城、久住山、稲星山から右に大船山まで大きく裾野を広げた雄大な九重連山が一望できる。しかし、かなりの急登が続き、霜解けのぬかるみも良く滑るし、ここを下るのはゴメン!という感じ。反面、長者原や牧ノ戸ルートの混雑とは程遠く、静かな山歩きが味わえ、見慣れない風景があった。祖母山を遠望する展望抜群の所で昼食タイム。
空も青く好天で晴々する。本当に2月か?いよいよ詰めのゴツゴツした岩肌に囲まれた頂上に続く急登に入る。
途中、ワンちゃん岩に遭遇するが、感性の違いか?どうしても犬の横顔に見えない御仁も。北面から登った人々が集う久住山頂で写真を撮り、早々に九重別れに下る。
このルートだけに、わずかに雪がついている。西千里ケ浜に入る道は階段状に歩きやすく整備されていた。田植えの田んぼのようなぬかるみを扇ヶ鼻に向かう
。植生保護の立入禁止のロープが張られている道を牧ノ戸分岐へ。分岐からは又急登が続き、赤川への分岐を横目に扇ヶ鼻に到着する。
瀬の本から登って来た単独青年は道が凍結していて、アイゼンが必要だったそう。頂上からは眼下に沢水の広々とした草原が広がっている。
先程の分岐に戻り下山路へ。下り鼻は赤川道ほどではないが、こちらも泥んこの急斜面が続く。おニューのテントは汚せないとばかりに皆上手に下る。傾斜も終り草原に出てアセビの群落を過ぎ、登路の林と合流し駐車場に着く。
久方ぶりの沢水高原での幕営は懐かしい。昔のテン場だったテーブル岩を捜すが、自らの記憶と現実は必ずしも一致しない。今回初おろしの大型テントはすこぶる設営しやすく、広さも居住性も良く、ゴアテックス独自の利点が多い。
夕食係の西川(幾)さんのキムチ鍋、お祝いの小豆オコワや、食べきれない程の色々な手料理は美味しくて、宴も徐々にヒートアップし次々に隠し玉が出るわ出るわで…ありがとう!! 深閑とした暗闇の中に、ランタンの光彩でオレンジ色の暖色がぽっかり浮かび上がる様は、何とも心和み温かい。
 翌日の予定はフリー。まったりと起き、女性にんまりのホットケーキセットで幸せ気分。朝食係石川さんのフライパン返しもお見事!余程美味しいのか、皆(含む私)良く食べる。
テントを乾かす間、赤川温泉荘へ行く。温泉と露天の冷泉(先で混浴になっているのでご用心!知らないオジサンがオバサンを覗いていた《笑》)に浸かり“アトピーも治る奇跡の石鹸”と“気取屋久住ワイナリーのワイン”をゲットで〆も満足。
赤川道も扇ヶ鼻も初めてのルートは新鮮で趣向も変わり面白い。まだ南面には南登山道や本山登山道やくたみ別れ道もある。むかし、佐渡窪の木道の湿原は、九州の山なのに異次元に踏み込んだような感じがあり、私の心象風景かも知れない。メジャーで人が多い九重も、それなりに楽しめる。久々の心の癒しができて感謝。
 帰路は山なみハイウェイからミルクロード〜菊池渓谷〜植木〜長洲へ出てフェリーで帰る。田尻宅18:23着。
 今回私はお疲れモードMAXで、CLとして最悪だった。南コース提案してくれた頼みのSLも仕事で涙を飲み、CLはギックリ腰のイエスマン&ぐうたらリーダーで散々な司令塔。行き当たりばったりで申し訳なかった。南に帰ると言えばOK。メロンドームへ寄りたいと言えばOK。打合せなしだったので臨機応変にとは思っていたが、そこはそこ面倒見の良い、心広いメンバーに助けられサポートされた。
永い付き合いの仲間ならではの配慮だ。キネシオテープ・マジシャン水江さんに腰のテーピングを施術してもらい、田尻会長に荷を減らしてもらい、下り坂、遅れる私を西川陽さんがサポートして、何とかこなす事ができた。
昨年、祖母〜傾や秋の九重もやむなく中止にしたので、今回は少々無理をしても行きたかったし、行って良かった。
 しかし高速と違い国道は迷いやすい。利便性と引換に、無くす代償も知らない内に増えているのだろう。基本は基本で大事にと肝に命じた。
1日タップリ遊んで、田尻宅で精算して解散する。無事終り、さてリーダーの締めの挨拶と皆さんへのお礼をと思いきや、それも変わりにやってくれる人がいたりして、ありがたや、ありがたや。
 参加の皆さん、各係及びドライバーの方々、お疲れさまでした。

コースタイム
赤川10:25〜林道登山口11:03〜12:00昼食12:25〜13:30久住山頂13:45〜牧ノ戸分岐14;37〜扇ヶ鼻分岐〜15:10扇ヶ鼻〜赤川16:20

参加者:会員8名