第1445例会 紅葉の目丸山

平山 裕子

 11月18日(日) 2週目の休日、紅葉にはやや遅い感もあるが、好機を県体に取られて(雲仙の紅葉は今を盛りだったので、これも又良し)紅葉の名残を求めて目丸山へ。北部南部2台の車で今村Pへ総勢10名集合。概算すると片道270㌔の走行になるので、早速各車5名で出発する。
 途中ETCカードを駆使しながら、松橋ICを目指してひた走る。本当の所は2、3日かけて、「平家の湯」の民宿に泊まり、目丸山から京ノ丈山へ縦走したいと思っていたが、プラン練り不足や前後のスケジュールの関係で手軽に日帰りとした。
 国道128号から畝野から田舎道に入り、あちこちの通行止め標識を横目に内大臣橋を渡り登山口へ。しかし青石の集落を過ぎた辺りの林道でまたしても通行止め。
しかし車で10分程の所に駐車スペースがあり、そこから登山口まで徒歩30分と情報収集、標識を除けて車を上げる。
山谷へ深く入り込む私達にとって、土砂崩れはままあること。ましてやここは九州山地脊梁山群。2台の先行車の横に駐車して、途中崩落した林道を登山口へ。
 最近何故か昔の山行が懐かしいというか、ひっそりと静寂の中で登りたいという意識があり、今回の山は「グリーンウォーク」によれば、人がいない紅葉の穴場という触れ込みだったので期待した。
 中高年登山ブームでメジャーな山や、シーズン狙いの山、何とか百名山等はどこも人が集中する。喧騒の中での山歩きは、山と対峙できないというか(オーバー!)雑音無駄口が多すぎる。
最近は挨拶だけでなく、他のパーティーなのに要らぬ言葉をかけて来る煩わしい人もいる。だから最近、たまには単独行もいいかもと思ったりする。中年のノスタルジアか?
 登山口からは杉林の中をゆっくりペースで登る。雑木林になると枯れて落葉した無彩色の樹々の中に、モミジが一際鮮やかに彩りを添え思わず息を呑む。
ブナの巨木林やヒメシャラの巨木もあり、森が味わい深い。幾重にも重なった落ち葉の絨毯の感触を楽しみながら、山懐へ抱かれる。
晩秋の山はまだ深い赤や晴れやかな黄色への変幻を纏っていた。折からの寒波で空気も深閑として澄み渡っている。
 冬寒のひっそりした風情が良い。馬子岳への分岐を過ぎ、鞍部付近からは両側にロープが張られている。この山もカタクリの時期は花見登山客で溢れるのだろう。
登路で出会ったのは女性2人と、私達と前後して登っていた男性1人だけ。
 これと言って突出したピークもなく、だだっ広い頂上(1341.3m)で証拠写真を撮り、少し下りた所でランチタイム。気温摂氏1度の外ご飯は、温かい物が一番!ガスストーブの僅かな火でも焚けば何となく暖気を感じて落ち着く。
 晴れ間も期待できず、体が冷え切ってしまわないうちに下山する。厚く降り積もった数々の種類の落ち葉を、カサコソと言うよりワッサワッサと踏み分けて、帰路も紅葉ポイントを楽しみ、味わいながら下りる。
 後は内大臣橋や石造りの霊台橋を見物し、国道沿いの直売所もある大きな「佐俣の湯」で汗を流し、金立で精算し北部南部に乗り換えて帰る。
コースタイム
今村P6時発~6:44佐賀大和~6:50金立SA(朝食)7:05発~8:34松橋IC~駐車地点10:20発⇒10:48登山口11:00⇒11:28(水分補給)⇒12:05尾根上⇒12:25頂上(昼食)13:02⇒14:00登山口⇒14:27駐車地点~内大臣橋~霊台橋~佐俣の湯・直売所~16:57松橋IC~金立(精算・解散)~長崎20:20頃着
参加者:会員10名