第1439例会 比叡山

登攀の部

下松八重 清幸

2年ぶりの比叡山、岩と縦走の両方で計画を進めた。
 クライミングは、三田、橋口、宏太そして小生、縦走は西川夫妻と平山さん、全員で7名の山行となった。朋友の下関山岳会4名も合同で計画を進める。
当初、10月5日(金)の夜から出発する予定だったが、小生が急遽金曜日に東京日帰りの出張となり土曜日の朝に変更した。
金曜日、朝8時の飛行機で東京に出発。羽田について、出張先への移動中電車の中で、三田さんからメールが入る。「台風15号の接近で、日曜日の天気は当てにならないので、下関山岳会は土曜日早朝出発との事、長崎山岳会はどうしましょうか?」との連絡。即、我々も早朝出発に決定。出張先から携帯メールで参加者全員と連絡を取り合って、無事調整が終わった。携帯電話の威力を改めて感じた次第である。
 さて、ドタバタと出発時刻を調整したが、定刻の6:00に全員が今村PAに集合、途中、熊本ICの出口で下関山岳会のメンバーと合流し、11時ごろ比叡山の駐車場に到着した。
クライミングは下関山岳会4名、長崎山岳会4名の8名、ルートは誰がトップをするかで、大体決まってしまう。ところが、下関山岳会の濱口さんの計らいで、今回は、クライマーズハウス「庵・鹿川」のメンバーである蒲原氏がリードしてくれることになっているとの由、願ったり、叶ったりである。
 昼飯をゆっくり食べ、いつでも出発できる体制になったが、蒲原氏が来ない。縦走組みは先に出発することになった。暫く待っていると、濱口さんの携帯に連絡が入り「スーパーで夜の食材を買うので少し遅れる。」との由。
 色々相談して、ルートは第一スラブのノーマルを下関山岳会、スーパーを蒲原氏率いる長崎山岳会とする。空を見上げると曇り空、終了時間を考えて、下関山岳会の4人は先に出発することになった。予定より1持間遅れの1時少し前、やっと蒲原氏到着。早速準備して出発した。
トップ蒲原氏、それをビレーするセカンドの三田さん、宏太と橋口君をビレーする小生、登ることだけに専念できる宏太、そして宏太を見守る橋口君の順番で、1時丁度、第一スラブの取り付きを出発。
蒲原氏のペースはさすがである。ビレーしている三田さんが忙しい。1ピッチ目の45m(W級)にあっと言う間に着いてしまう。一般的には、トップが時間がかかって、セカンド以降はさっさと登るものだが、今回は逆のようである。2ピッチ目(W+)、3ピッチ目(W−)と順調に進み、4ピッチ目(W+)の亀の甲スラブで、下関山岳会に追いついた。時刻は2時半、1ピッチに約30分かかったことになる。ここから核心部であるが、小学校3年の時、悲鳴を上げながら登ってきた宏太を思い出す。さすがに、その時と今回では格段の違いが有り、引っ張りあげるようなことはなかった。
 亀の甲スラブが終わって5ピッチ目「核心部はもう終わりですかね?」と蒲原氏に聞いたところ、この上にも未だ有るらしい。期待しながら(?)さらに登る。ホールドが小さく微妙な平衡感覚が必要なスラブが待っていた。5ピッチ目の終了地点で宏太をビレーしていると、突然ロープに荷重がかかる。明らかに滑落したことが分かる。ちょっと心配したが、照れ笑いをしながら宏太が到着した。
その後6、7ピッチと進み、4時半頃、終了点で待っている下関山岳会と合流、記念写真をとって、無事終了したことを喜ぶ。結局、1ピッチ当たり30分くらい使ったことになるが、このメンバーでこれだけで済んだということは、やはり蒲原氏の力である。「感謝!」
 何時もなら、ここから縦走路に向かって進み、一般の登山道を下山するのだけど、蒲原氏が「宏太君、アップザイレンは出来るか?」と質問する。「はい、大好きです。」と答えたので、下りのルートが即決定、宏太だけでなく、全員がスリル満点、50m一杯の懸垂下降を2回も経験することが出来た。
 駐車場に着いた時は、夕闇が迫る6時少し前だったけど無事終了することが出来た。
 蒲原さん有難うございました。
 二晩お世話になる庵鹿川に到着すると、陽さんが風呂を沸かしてくれていた。五右衛門風呂に交代で入って、楽しい夕食(宴会?)を庵に集まった全員と共にする。
 遅くなって、何と、郷(平山さんの息子)が奥さんと子供を連れて面会に来た。泊まって行けと言ったけど、翌日結婚式があるとの事で帰っていってしまった。
 翌日は雨、仕方が無いので、雌鉾の大岩壁を見に行って暇をつぶした。
 その夜、庵に有名なクライマー雨宮節氏が尋ねてこられた。東京の人だけど、沖縄に永住するので庵に立ち寄ったとのこと。また盛り上がって、焼酎が美味かった。
 最後の朝、雨宮夫妻が出発される前に全員で記念撮影した。中央が雨宮夫人、その左が雨宮節氏、その左が庵のオーナー三沢澄夫氏、一番右が蒲原氏、その他、庵のメンバーと下関山岳会のメンバーである。

照れ笑いしながら5ピッチ目を登ってくる宏太

50mの懸垂下降に挑む橋口君

縦走の部

西川 陽

翌日の大崩登山の足慣らしも兼ねて 東側登山口より ゆっくりペースで比叡山頂を目指す。
 東側登山口(標高370m)は左手にA班岩登り部隊が挑戦する第1峰、左後方に矢筈岳東峰の岩場が見える展望に恵まれた場所。この迫力ある景色を眺めた後 杉林に入る。杉林は比較的傾斜もゆるく
歩きやすい。1時間強で大きな岩が立ちはだかる760mピークへ到着。ここから春のアケボノツツジが美しいという尾根沿いに進むと巨岩の間にハシゴとロープがつけられた「カランコロン岩」へ着く。
「カランコロン」とは石を落とすといい音を立てて落ちていったことから名づけられたらしい。
 狭い岩の間をよじ登り巨岩の上で一息入れる。この岩からの眺めは比叡山で一番といわれており360度のパノラマ「大崩、祖母等の眺望」を期待していたが 曇り気味で近くの山しか見えずに無念の思い。小休止後約20分で比叡山頂に着いたがここは樹木に覆われ山頂からの展望はきかず、すぐに下山。復路は千畳敷登山口へ降りたが、下山途中に眺めた第1峰展望所よりの第2峰南壁と千畳敷からの矢筈岳の岩壁の景観は迫力満点であり 大満足であった。
(本命である翌日の大崩登山は大雨で中止になり残念であったが 又の機会にチャレンジしたい)
コースタイム
10/6登山口発11:20⇒760mピーク12:40⇒カランコロン岩(864m)13:20⇒比叡山山頂(918m)13:50⇒(下山)千畳敷登山口着 15:40・・・標高差約650m

参加者:会員6名、会員外1名

庵鹿川の前で