第1428例会 中国山地

倉嶋 千秋

2007年5月3・4日
5月3日(木)晴れ 一路、大山下山キャンプ場を目指し、6:50家を出て田尻家へ向った。7:20、田尻車に山内さん・中村さん・田尻さん夫妻、倉嶋車に平山さん・橋口さん・倉嶋が乗車して中島車と合流のために今村PAへ。ここで中島車から栗崎さんが倉嶋車へ移り、中島車に西川さん夫妻・中島さん夫妻が乗車して今村PAを出発した。
 途中、めかりPA、安佐SAで朝食・昼食・休憩をしながら庄原ICで中国道を降り、R183・R180を通り16:00、下山キャンプ場へ到着。下山キャンプ場では、米子市から参加の今回大変お世話になった吹野さんが場所を確保してくれていた。
 早速、テントを設営して夕食の準備にとりかかる。この日の夕食のメニューは、中島さんが担当した具沢山の鍋や手作りの漬物等が並べられた。とてもおいしかった。夕食の後は、明日の山行のため早めにテントでシュラフに潜り込んだ。

5月4日(金)晴れ キャンプ場を6:30出発。この日は船上山から勝田ヶ山・甲ヶ山・矢筈ヶ山を経て大休峠から香取登山口までのコースなので、吹野車を香取登山口にデポして中島・ 倉嶋・田尻車で船上山登山口へ向った。
 7:25登山口を13名の参加者全員で出発。コースは緩やかな上りでイカリソウやタムシバ、チゴユリ、ミヤマカタバミなど数多くの花や目が覚めるような新緑に囲まれて船上山までハイキング気分で登った。

タムシバ

新緑の中を歩く

船上山
8:00船上山の頂上と思われるところへ着き、集合写真を撮った。
ここでも、イカリソウの群生しているところを見ることができた。ここで、中島(義)さん・山内さん(別のコースを選択)と別れ、私達11名は甲ヶ山を目指した。道中、途切れることなくきれいな花・可憐な花が私達を楽しませてくれた。勝田ヶ山に出るとそれまでの樹林帯をぬけ、展望がよくなり大山やこれから向う甲ヶ山が見えた。ここから登山道は岩場となり少し気が抜けない。11:15甲ヶ山頂上着。

甲ヶ山頂上
頂上はあまり広くないが展望は抜群だった。ここで昼食とするが持ってきたカップ麺は食べる気にならず、パンなどでお腹を満たす。出発となって中島(泰)さんの足に違和感があり不安になるが、テーピングと湿布薬で処置をして、これから少し厳しい降りを何とか頑張ってもらう。
途中、振り返ると尖った甲ヶ山が後ろにそびえていた。12:05小矢筈頂上着。ここでも展望が良く烏ヶ山などが望め、いつか烏ヶ山へも登りたいなと思った。小矢筈を出て足場の悪い下りと上りを経て13:10矢筈ヶ山頂上着。ここでしばらく休憩して大休峠へ向った。
 14:00大休峠避難小屋着。この避難小屋はとてもきれいに管理されていて気持ちが良かった。
小屋の前の広場で何やら大きな籠を持った人を見つけ、籠の中のものを見せてもらう。中にはたくさんの‘山うど’や山菜があった。地元の人でこの時期は山菜取りに出かけるそうで、香取登山口まで一緒に歩いた。
山菜取りの人の車のところで別れて先を歩いていると、軽トラが止まり中からさっきの山菜取りの人が降りてきて、さっき見せてもらった‘山うど’をたくさん頂いた。?

山菜採りの人
 “ラッキー”みんなそう思ったに違いない。“欲しい、ちょっと欲しい”念じれば通じるものなんだ!おまけにその人は修行をした料理人さんで、調理の仕方から、その料理に合う地元のお酒の銘柄まで教えてくれた。ありがたいことである。
教えていただいた地元のお酒「八郷」は、争奪戦(?)になるくらいみんな挙って買って帰った。
15:15香取登山口着。デポしてあった吹野さんの車で船上山登山口まで車を回収に行き、無事、下山キャンプ場に戻った。
 今日の夕食の担当は栗崎さんで、おいしい夏野菜カレーとサラダ、中島さんの漬物などなどたくさん並べられた。みなさん料理上手だ。橋口君が特に感動していた。
 おっと、ここでもう一人の登場人物を忘れてはいけない。とても楽しい・ゆかいな吹野さんのご主人を登場させないわけにはいけない。
 吹野さんのご主人にも今回は大変お世話になった。確か、矢筈ヶ山の頂上だったと思われるが、そこからご主人に電話をしてビールやら明日の為のトマトやらバナナなどを仕入れてもらいキャンプ場まで持って来て頂いたのである。すごい!!
 そこへご主人登場。山小屋のボッカする人みたいな格好で、たくさんの荷物を背負われて・・・・。吹野さんのご主人、その節は本当にありがとうございました。感謝・感謝です。
 吹野さんのご主人を交えての夕食が始まり、楽しいひと時を過ごすことができた。
 翌日は“弥山コース”、“三鈷峰コース”に分かれて登った。
甲ヶ山コースタイム
4:30起床、キャンプ場6:20〜6:35香取駐車場7:00〜東坂登山口7:20〜7:50船上山8:07〜10:20勝田ヶ山10:25〜11:13甲ヶ山11:55〜13:07矢筈ヶ山13:22〜14:00大休峠小屋14:13〜15:20香取駐車場

5月5日 三鈷峰コース

中島 義信

 4:30起床。天気はまずまず。昨日の天気予報では午後雨であったが、夕方の予報では今日一日持てそうだとのこと。
朝食後、テントを車に撤収し、7:15下山キャンプ場を出発する。弥山夏道コース7名、三鈷峰コース5名の2コースに分かれる。(山内さんは気の向くままの読書、散策する)

三鈷峰コース参加の面々
 吹野さんをリーダーに歩き始めてすぐに、旅館などの駐車場脇にイカリソウの群生に出会いしばらく撮影タイム。吹野さんは「なんでもない」家近くでもよく見かける花とのこと。
 コースの前半は昨年5月例会と同じであるが、今年は残雪がまったく無い。大山神社の天然石参道を「夫婦和合の岩」を横目に歩き、下宝珠山登山口で小休止する。
連休中でも登山者に出会うことなく、静かな山行となる。
 下宝珠越まで急登し小休止。これからは尾根歩きで、鶯などが歓迎するようにさえずる中、新緑の林を進む。木の間隠れに細い雪渓を残した大山の北壁が見えてくる。涼しいそよ風が心地良い。
 上宝珠越に至る2箇所の展望が開けた「ビューポイント」で雄大な北壁の全景を楽しむ。単独、2〜3人のパーティーにぼちぼち出会う。ユートピア小屋に続く尾根から、崩落激しい道を10分程登り、11:10三鈷峰到着。
早速吹野さんが夏道コース弥山組の田尻(博)さんに携帯連絡をする。既に昼食を済ませ、これから下山するとのこと。
 頂上で記念撮影を依頼した先着パーティーも下山し、頂上を5人貸切りで展望を楽しみながら昼食を済ます。

三鈷峰頂上にて

大山北壁

三鈷峰頂上で展望を楽しむ
 剣ケ峰、天狗ケ峰を、一人また一人とユートピア小屋に向かって下りてくるのが見える。
 11:50三鈷峰出発。12:30から砂すべりを開始し瞬く間に元谷に通じる礫の谷筋に下りる。

砂すべり
 礫の谷筋に難儀しながら降りている最中に、元谷小屋からの弥山組の田尻さんから携帯に連絡あり。合流するまでのんびり待っているとのこと。
 13:20弥山組と合流し、大山神社で休憩、14:25下山キャンプ場着。
 コースが変化に富み、緊張する箇所もあり、大山北壁を一望でき、砂すべりも面白く、天気もまずまずの満足な山行でした。大山を知り尽くした吹野さんの行き届いた事前調査と当日のご案内に感謝。

吹野邸宴会(いつもいつも・・・・感謝)
三鈷峰コースタイム
下山キャンプ場7:15〜7:50大山神社8:05〜8:20下宝珠越登山口8:30〜8:55下宝珠越〜10:00展望良好ポイント〜10:30上宝珠越〜11:10三鈷峰11:50〜12:30砂すべり〜13:20合流〜13:40大山神社13:55〜14:25下山キャンプ場
参加者:会員13名 ◎弥山コース:7名 ◎三鈷峰コース:5名

弥山コース

田尻 忍

5月5日、コースを2つに分けた、そのうちの弥山コースを報告します。
 メンバーは7名です。
 7時15分頃「三鈷峰コース」のメンバー5人と駐車場で別れ夏山登山口より登りだす。このコースは緩やかな尾根コースをひたすら登り高度を稼ぐのみの歩きとなります。途中登山届帳に記入し、整備された山道を登りますが、その山道の整備され方も半端ではなく綺麗に丸太で土留めされた階段を登ります。
 5合目辺りまではブナを中心とした新緑が美しく汗を掻きながらも爽やかです。6合目を過ぎると低い潅木が現れ展望が開けてきます、三鈷峰、上宝珠やユートピヤの小屋も良く見えます。6合目小屋まで1時間半なら順調なペースでしょう。
 6合目から少し路が荒れてきますがマダマダしっかり整備されています、2月に登った別山の痩尾根を見ながら雪が無かったらとても登る気にならないなあーと眺めたりします。
 ダイセンキャラボクが現れだすと弥山も近くなり登山道が板道となります、此れは昔頂上付近を登山者がてんで、バラバラに歩くうち土が流れ出し、植物の生態に壊滅的な影響を与える事を考慮し板道となった様です、登山者が多く山に入るとはこれほど自然に負担をかけ、穢し、荒廃させるかと思うと大変複雑な気持ちです。
 10時15分弥山頂上着、天気曇り視界は霞んで余り利きません、登り3時間、4汗かき位でしょう、頂上の石碑の下は5〜6段の雛壇となっており、土とは隔離されています、縦走路は危険の表示とロープがはっていますが禁止ではなく、一人60歳過ぎの女の人が軽快な足取りで歩いて行きました、吹野さんによると「天気が良ければ毎日縦走」の名物人だそうです。
朝が早かったので早めの昼食とし、定番のカップラーメンが旨い。
 降りは膝と相談しながらゆっくり下る、天気もよく路も整備されているのか軽装の登山者やツアーの人々もよく見かけます。6合目の小屋で「三鈷峰コース」と携帯電話で連絡取ると山頂で昼食中との事。
 5合目から夏道と分かれ行者コースに入りますがこの道、完璧と言えるくらい立派な木馬道で元谷小屋手前まで土を踏みません。只此れが経年劣化で腐りだしたらメンテが大変だと思ってしまいます。
 小屋手前の砂防ダムで昼寝をし「三鈷峰コース」の皆をゆっくり待ち、1時20分頃全員揃い下山キャンプ場の駐車場へ。天気がもって何よりでした。
 今日見た花は次の通りです。
イチリンソウ、イワカガミ、エンレイソウ、ダイセンキスミレ、クルマバソウ、イカリソウ

クバネソウ

エンレイソウ

ミヤマカタバミ

サンカヨウ

イカリソウ

イワカガミ

下山キャンプ場

キャンプ場にて

キャンプ場にて

おつかれさま