第1425例会 尺岳〜福智山

田尻 博子

4月1日(日) 北部組5名は5時40分長与発。6時に高速今村PAで窪田車と落ち合って今日の参加者6名が揃う。福岡の天気予報は「曇り時々小雨」。何とか降らないでくれたら、との思いで一路高速を走る。
曇り空だが車窓から見る景色は以外にクリアで、山々は墨絵のような佇まいを見せている。八幡ICで高速を降り直方バイパスで内が磯へ向かう。
初めての山は登山口にたどり着くまでがちょっとややこしい。福智ダムの周囲が一方通行の周回道路になっており、その最奥部に駐車場があった。
今回は尺岳〜福智山を縦走するため、まず、下山口である内が磯に車を一台置き登山口の安入寺へ向かう。部落の車道終点に車一台置けるスペースがあったので、そこに車を置き9時15分出発する。
歩きやすい沢筋の道を行くと、ジャガ、ムラサキケマン、スミレ、クサイチゴなど春の山野草が出迎えてくれる。気持ちの良い登山道が続くが直ぐに雨が降り出す。ただたいした雨ではないのと、木が茂っているため濡れることはない。
結局今日は一日中小雨が降ったり止んだりのお天気で、天気予報大当たりという感じだった。
広々とした尺岳平を経て10時45分尺岳頂上着。霞んでいるため景色は良くないが、皆始めての山なので、地図を見ながら「あれが福智山?皿倉山?」と勉強に余念がない。
方向音痴のリーダーとしては「先生が欲しい!」と言う気分。尺岳平へ戻り縦走路へ。
お天気のせいか登山者が少なく、途中ボッカ訓練らしき二人組と出会ったきりだったが、この縦走路で○○山岳会主催のカントリーレースの方々とすれ違う。レースの内容を知らなかったので、「走るのか、歩くのか、出発は時間差か?」等と一時話が弾む。24キロを歩いたり走ったりと大変なレースのようだ。
我々は平坦な縦走路をルンルン?と歩く。
12時30分広場になった烏落し着。雨も止み風も無かったので此処で昼食にする。昼食後ちょっと寒くなったところで出発。
一登りで筑豊山の会の荒宿荘に着く。この小屋は遭難で亡くなった会員の冥福を祈って建てられたそうで、昨年にはバイオトイレも完成している。小屋から10分程登ると岩まじりの広い頂上に着く。
その頃から又小雨が降り始め景色も悪い。「英彦山は見える?あの山は何?」と勉強、勉強。しかし寒さには勝てず、月報用写真を撮ってそそくさと頂上を後にする。
上野越までの斜面にはエイザンスミレの群落があって、今年も会えるのを楽しみにしていた。
暖冬とはいえ4月になったばかりなのでちょっと早いが、それでもかなりの数の花が咲いていた。上野越からはヒノキ林の中を下る。
15時10分朝から車を置いた内が磯のダム駐車場着。降りて来てゆっくり周囲の山々を見わたすと、山肌は所々濃淡の桜色に染まり、何とも言いようのない美しさ。「この季節はやっぱり日本人ですね〜」と感激しきり。
その後、安入寺に置いた車を取りに行き、高速に乗り金立SAで精算をして19時前に長崎着。
参加者: 会員 6名
コースタイム 
高速今村PA6:00〜8:30内が磯〜安入寺9:15〜四方越10:30〜10:45尺岳〜山瀬越
11:25〜12:30烏落し13:00〜福智山13:30〜15:10内が磯〜安入寺〜19:00長崎